ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2010/10/23〜24) @

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(Update:2010/10/28)

 

【大雪渓】

10月も後半に入ってくると例年なら降雪凍結のという言葉がノリクラのあちこちで聞かれるようになってきますが、今週末は全くそんな気配を感じさせない状況を送ります。

10月23日(土)は、早朝は冷え込んだものの、綺麗な快晴と力強い日差しにこの時期とは思えないほど穏やかな小春日和の一日となりました。ただ、上部エリアの大雪渓・位ヶ原では、山頂登山に出向く方以外に訪れる様子はほとんどなく、これまでになく人気の少ない静かな状況。それでも、ヒルクライムに訪れる方が、時折、大雪渓前を通過して行き、おそらく、ノリクラを良く知るヒルクライマーにとって、10月後半のノリクラでのヒルクライムなど想像もできないという方もいらっしゃるかと思いますが、今日はそんな状況を覆すほどの暖かな一日でした。

そして、翌日の10月24日(日)は、昨日とは打って変わってどんよりとした天候。上部エリアは訪れる方も少なく荒涼とした雰囲気となり、午後には激しく山頂から雲が急降下するようになり、15時ごろには雨が降り始めます。この雨のため、翌日の25日(月)の乗鞍スカイラインは午前中は雨量規制で通行止めとなり、また、26日(火)は全国的に冬型となったこともあって、午後から路面凍結で通行止めとなりました。そろそろ、本格的な冬へと近づいてきました。

今回も紅葉情報を掲載いたしますが、三本滝ゲートより上部の紅葉は完全に終了し、今週は山麓の乗鞍高原でピークを迎えています。中にはまだ青いものもあって、もうしばらく紅葉が楽しめるのではないかと思います。
詳しくは5ページ目の 【紅葉情報】 をご覧ください。

【今シーズンの ノリクラ雪渓カレンダー連載終了について】

なお、今シーズンのノリクラ雪渓カレンダー は次週末の10月30〜31日分まで連載を予定しておりましたが、天候状況が芳しくない予報があり、現地取材が困難な可能性があるため、今回掲載の ノリクラ雪渓カレンダーVol.24 をもって最終号とさせていただきます。
なお、10月30〜31日の速報については、出来る限り、お届けしたいと考えております。

【2010/11/02追記】
天候悪化の懸念から翌週の10月最終週の取材が困難なことが予測され、今回掲載の ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2010/10/23〜24)<最終号> で今シーズンの連載を終了する予定でした、翌週も取材活動ができたことから、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2010/10/29〜31)<番外編> を掲載いたしました 。

 


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月23日(土)、観光センター前駐車場】
Page-2 : 【車窓から】       【大雪渓に到着】
Page-3 : 【雪渓下部】       【雪渓上部】
Page-4 : 【シーズンも終盤に】
Page-5 : 【紅葉情報 − 三本滝ゲート〜休暇村付近】       【紅葉情報 − 乗鞍高原 T】
Page-6 : 【紅葉情報 − 乗鞍高原 U】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>
Page-7 : 【あとがき】

 

【10月23日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場 − 満月の夜

こちらは週末を迎える22日(金)の夜。観光センター前の様子です。東の空に満月が昇りはじめています。

 

上空には薄い雲のベール 明るい月夜にノリクラの稜線がくっきりと

上空には薄い雲のベールがかかっています。普段の闇夜だとなかなかお目にかかれないノリクラの稜線が、明るい満月の夜にはくっきりと肉眼で確認できます。そのノリクラの山肌に雲の帯を携えている様子まで見られます。

 

満月に月暈がかかる

そして、満月の周囲には月暈(つきがさ)の輪がかかっています。もちろん太陽にかかるものを日暈(ひがさ)といいますが、この日暈や月暈がかかると天候が悪化すると言われていますが、明日はどんな天気になるでしょうか...

 

観光センター前駐車場 − 快晴

そして、一夜明けた乗鞍高原はご覧のように雲ひとつない快晴の朝を迎えます。

 

気温0℃ −冷え込んだ朝

6時の気温は0℃。冷え込んだ朝です。6時の時点の観光センター前駐車場には30台ほどの車しかお越しになっていませんでしたが、夜明けとともに続々とお越しになって、いつもの賑わいを見せるようになってきます。

 

シラカバ − 足元には落ち葉の絨毯

先週、綺麗な色づきを見せたシラカバ。少しボリューム感が少なくなり、その足元にはご覧のように落ち葉の絨毯が広がる様子が見られます。

 

朝日が差し込む

しかし、周囲の山肌に目を向けると朝日を受けて燃えるような輝きを見せ始めます。

 

朝日に紅葉が燃える

先週とは明らかに色合いに違いが見られ、乗鞍高原にも紅葉のピークが訪れてきたことを実感します。さらに朝日の茜色がその色合いを強調してくれます。

 

日当たりの違いで見栄えがかなり異なる

朝日が差す前と朝日が差し始めたわずか数十分の違いですが、見栄えはかなり違いがあり、朝一番で撮影に出かけたいというカメラマンの方の気持ちも、この状況を見れば一目瞭然といえるでしょう。

 

シャトルバス乗車券発売所

こちらはシャトルバス乗車券発売所。例年ならこの時期ともなれば、積雪凍結で運休となる日も多くなりますが、今年はそんな状況は皆無といっても良いほどです。それに関連して、畳平にある鶴ヶ池の初氷が10月18日(火)に観測されましたが、もっとも遅かった2007年と同じ日で、この点から考えても、今年は暖かな日が続いていることがわかります。

 

始発便にはいつものように列が出来る いろいろな視点からノリクラをカメラにおさめる

シャトルバス始発便の時刻が近づくにつれて、いつものように停留所に列ができ始めます。そして、こちらのカメラマンの方、久しぶりにお会いします。もう、上部エリアの紅葉は終わっていますが、「今日はダケカンバの枝振りを綺麗におさめたいと思います。」と、おっしゃっています。

紅葉が終わっても、まだまだ、いろいろな撮影素材があるところが、シーズンを通してノリクラを楽しむことができるのではないかと思うのです。

 

そして、シャトルバス始発便が到着。

 

いつものように改札が行われ、バスへの乗車が始められます。

 

「そろそろ終わりになってきましたねぇ〜」

この路線を担当するこちらの車掌さん。乗鞍スカイラインのシャトルバスの運行開始から、路線のどこかで必ずお会いしてきました。そろそろ、今シーズンも最後が近くなり、そんな話題で今日も朝の挨拶を交わします。

 

それではいつものように大雪渓に向けて出発です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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