ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2010/10/23〜24) A
【車窓から】
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旅館の取り壊し | 道路拡張工事 |
すでにお気づきの方も多いと思いますが、観光センターを出発してすぐのところで、旅館の取り壊しが行われている箇所があります。県道乗鞍岳線で、観光センターから善五郎の滝の駐車場までの一部の区間で大型車両がすれ違うことのできない狭いところがあります。その部分を拡張する工事が今後予定されています。
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拡張工事で三本滝ゲートまでほぼ二車線に |
かつての県道乗鞍岳線は、大型車両は上りは午前中、下りは午後からという時間指定がありましたが、2003年のマイカー規制が実施されてから、三本滝ゲートより上部では20箇所以上の道路拡張・退避所整備が行われ、その規制がなくなりました。そして、今後実施される拡張工事で、観光センターから三本滝ゲートまで、ほぼ、二車線になることと思われます。
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落葉樹だけでなくカラマツも綺麗な輝き |
どこをとっても紅葉の輝きが続いて行きます。休暇村を過ぎた先は広葉樹だけでなく、カラマツも綺麗なゴールデンオレンジの輝きを放っています。
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そして、三本滝ゲートまで綺麗な光景が続きます。
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三本滝ゲート − 霜柱、朝の冷え込みを物語る |
その三本滝ゲート付近を良く見回すと、ご覧のように霜柱が立っている様子が見られます。昨晩は氷点下になったことがわかります。この時期らしい気温にようやくなってきた様子が見られます。
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先週以上の深い色合いに |
先週以上に深い色合いとなっていて、紅葉がピークを迎えている様子が伺えます。
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摩利支天より先は完全に終了 |
ただ、この綺麗な彩りもここまで...それより上部エリアはご覧のように完全に紅葉は完了しています。それでも、強い日差しがダケカンバの白い肌を浮かび上がらせ、これも日の高くなった時間帯よりも朝の方がくっきりとしていて、紅葉が終わっても朝早くから出向かなければいけない訳です。
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そして、森林限界付近の位ヶ原山荘を越えると...
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力強い朝日 − 車内には暖かさが伝わる |
朝日の暖かさが車内に伝わるようになってきて、朝の冷え込みが緩んできます。そして、車内の乗客の方も何度もシャッターを切る様子が見られるようになり、ロケーションが開ける場面に差し掛かると、少しばかりアクセルを緩めてくれる運転手さんの気遣いがうれしいものです。
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この車窓の風景も今シーズン最後 |
さて、シャトルバスからのこの車窓を眺めるのも、今シーズンは今日が最後かもしれません。週明けからすこし冷え込みが始まり、雨マークが見られるように週間予報となっています。予報が雨ということは、上部エリアでは雪ということがこの時期なら容易に想像できます。
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そして、快晴の広がる大雪渓に到着です。
【大雪渓に到着】
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シャトルバス始発便が到着した8時の大雪渓駐車場の気温は6℃。
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寒さは全くありません − 遠景の山並み |
快晴無風の中、強い日差しが降り注ぎます。そのため、全く寒さを感じないばかりか、日差しを受ける背中に暖かさすら覚えるほど。そして、遠景の山並みはご覧のように水墨画のように浮かび、その麓には雲海を携えています。
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ビビッドな光景 |
例年の同時期なら、完全に冬と同じ状況となることは、WebSiteをご覧になっている方々もご存知と思いますが、初めてお越しになる方にとっては、やはり想像以上に寒いと感じられるようです。初めてお越しになったこちらの方も、そのように感じられたようで、例年よりもかなり暖かいことをお伝えすると、少し驚かれていました。
それでも、持参された防寒着を身に着けて出発の準備です。
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山頂へ |
山麓の乗鞍高原のスキー場には何度もお越しになったことがありますが、山頂登山は初挑戦。こんな天候にめぐり合えて、最高の登山となることは間違いないでしょう。
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肩の小屋 登山口 |
今日は肩の小屋口バス停で下りられる方が少ない状況ですが、それも例年ならもう通行止めとなってもおかしくない時期ですからそれもそのはずです。
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10月のノリクラは初めて − この時期は訪れる方が少なくなってきます |
月に一度はノリクラにお越しになるというこちらの方々、それでも10月に山頂登山に出向くのは初めてとのこと。何度もノリクラにお越しになる方でも、やはり、10月になるとオフシーズンという雰囲気になるもの。それでもこの天候にめぐり合ってしまうと、紅葉の終わったこの時期でもまだまだ楽しい一日が過ごせることが実感できます。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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