ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.25(2010/10/29〜31) B

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(Update:2010/11/04)

 

【雪渓上部】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。すでに左側の雪渓しか残っていませんが、おそらくこのまま今シーズンは融けずに残ることともいます。

 

雪渓上部左側

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

雪渓下部での滑走が困難になり、雪渓上部右側も滑走ができなくなる8月下旬以降は、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットというよりも大きな氷の柱が一面に現れます。また、10月以降はスキーブーツでも登る事ができないほどのハードな状況のため、初心者や初めての方は滑走が困難な状況です。また、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、今後は初心者、及び、初めてノリクラのお越しになる方は滑走できませんのでご注意ください。

 

雪渓上部左側 下端 − 先週よりも10メートル近く上昇し、まだ雪解けが進む

下端部分は先週よりも10メートル近く上昇しています。この時期としてはかなりの雪解けです。

 

全面氷結で表面が光る

バーン表面を見ると全面氷結している様子が見られます。大雪渓入口付近など、遠くから見ると全体的に光って見えるほどです。

 

先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2010/10/23〜24) B
今週の雪渓上端
ようやく雪解けが進まなくなった

こちらは上端部分。先週と高さを比べると、上端部分に関してはさほど雪解けが進んでいないように見えます。

 

古いストックリング − 大雪渓の歴史を感じさせる遺物

大雪渓エリアは岩の隙間にかなり古い空き缶などが見られ、何度回収してもいたるところから見つかる状況です。もちろん、近年のごみは全く見られず、マナーの向上が図られていることは周知のこと...そんな中、こんなものが残っていました。こちらはストックのリング部分。リングとストックを結ぶ箇所は皮製で、かなり古い時代のものであることがわかります。

数々の書籍などから戦前からスキーに訪れる人々がいることは知られていますが、このように現物に出会うと、やはり歴史を感じるものです。

 

雲海に遠景の山並みが顔を出す

綺麗な空が続く中、遠景の山々も雲海の上に顔を突き出している様子が見られます。

 

四阿山(左)、浅間山(右) 今日も武尊山が確認でき、白根山方面も見える

こちらは先週もお伝えした四阿山(あずまやさん)と浅間山。右の画像は四阿山の右側にうっすらと武尊山(ほたかやま)があり、四阿山の先にはおそらく白根山方面の山波と思われる山が見られます。今日も思った以上に澄んだ空気に覆われていることがわかります。

 

こんな光景も今シーズンは今日が最後...

 

シーズンを締めくくる燃え上がる夕日

その今シーズンの綺麗な光景を締めくくるかのように夕方の乗鞍高原には夕焼けが一瞬光ります。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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