ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.25(2010/10/29〜31) C
【10月30日(土)、台風の影響が懸念】
こちらは10月最後の週末を迎えた観光センター前駐車場。
夜明け前の5時ごろから降り始めた雨が、しっかりとした雨脚となって来ました。これから台風が近づく予報がラジオやテレビで幾度となく放送され、そんな状況から、訪れる方は皆無に近い状況です。
それでも観光センター売店はいつものように開店の準備。例年、11月3日までの営業ですが、今シーズンは翌週末の11月7日(日)まで延長して営業されます。
いつも笑いが絶えないこちらの二人...全くといっても良いほど今日は訪れる方がいない状況の中、「笑うしかありませんよ...」と、ご覧のとおり。営業終了までまだ一週間ありますが、今シーズンもお疲れ様でした。
6時の乗鞍高原の気温は6℃。暖かな朝を迎えて上部エリアも雪ではなく雨となっています。そのため、県道乗鞍岳線・乗鞍スカイラインとも通行可能で、シャトルバスも始発便から通常通りの運行が開始されました。ただ、7時時点の上部エリアは霧雨で気温0℃となっていて、雨から雪に変わってもおかしくない状況です。
そろそろ、カラマツの紅葉も終わりに近づいてきていますが、それでも最後に見せる綺麗な色づきはなかなかのもの。正午の三本滝ゲート付近の気温は5℃。降ったりやんだりを繰り返す雨に冷たさはなく、どうやら今日一日は通行止めになる可能性は低い状況です。
三本滝ゲートを過ぎると周辺は濃霧に見舞われるようになります。大雪渓入口付近の視界は50メートル。ここから雪渓上部の様子は全く確認できません。
大雪渓入口にある肩の小屋口バス停。今日は立ち寄る方は全くなく、ひっそりと明日の最終日を待っているかのように感じさせます。
その後、雨はやんで一瞬青空がのぞくようになって来ました。シャトルバスも最終便まで通常通りの運行が行われました。悪天候ではありますが全く寒さを感じさせず、10月最週末とは思えないような一日でした。
【最後の夜は位ヶ原山荘で...】
そして、こちらは夕方の位ヶ原山荘。
ノリクラシーズンの最後をここで過ごそうとやってきたこちらの方...むしろこれからがシーズンという冬の常連の方です。
ですから、ノリクラシーズン最後をここで迎えるというよりも、これからのウインターシーズンの始まりを願いながらの一晩となりそうです。そして、夕食の準備が整い、鍋に火がかけられると、楽しいひとときの始まりとなります。
鍋をつつきながら「今シーズンもお疲れ様でした...」と、いう言葉が交わされます。飲んで食べてという一日のリセットは、今日ばかりは今シーズンのオールリセットということになりそうです。
そしてこちらの方々、日本百名山の登山を始められ、ノリクラはまだ7峰目とのこと...どうしても明日ノリクラに登らなければ、来シーズンになってしまうとのこともあって、今日は山荘に泊まって明日挑戦です。
はじめたばかりの登山が楽しくてしょうがない...そんな雰囲気が十二分に伝わってくるお二人です。
そして、夕食が終われば、知らないもの同士でも自然と一緒になって話の花が開くのも、夜の山荘ならではのこと...
それまでの山の経験から、登山を始めたばかりの方にレクチャーするのも、このような場がないとなかなかできないものです。
今シーズンも毎週のようにこのような場面が繰り返されてきたことと思いますが、そんな夜が今日も続けられて行くのです。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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