ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2011/04/09) @
今回は久しぶりの雨の中の一日となりました。冬から春に季節が移行して行くにしたがって、降ってくるもの雪から次第に雨へと変化して行くことは当然と言えば当然のことでしょう。そして、雨は吹雪とはまた異なった辛い条件で、夏場であれば当たり前のずぶ濡れ体験も、シーズン初回はやはり辛いものです。
さて、取材に出かけた4月9日(土)は、早朝からまとまった雨脚となり、ほぼ一日中降り続きました。また、先週からは山麓から全山ハイクアップが強いられることもあって、この悪天候の中ではスタート地点の休暇村ゲレンデには全く人影がありません。全山にわたって雨が降り続く状態でも、ツアーコースは中盤からウエットな新雪が降り積もっていて、滑走はそれなりに楽しいものが得られました。そして、夕方になって天候は急速に変化を見せて、雲が激しく行き交う中、青空がダイナミックに動き、今日はじめて見る太陽光線が雲の動きに呼応して輝きを見せる様子にめぐり合ってしまうと、それまでの辛さが一気に吹き飛んでしまうものです。
それでは、そんなツアーコースの一日をお伝えします。なお、今回は悪天候のため、ツアーコースより上部エリアの状況の取材ができなかったため、位ヶ原及び大雪渓の様子をお伝えできません。ご了承ください。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【観光センター前駐車場】
こちらは朝7時の観光センター前駐車場。雨降りの朝を迎えています。
乗鞍高原から畳平に向かうシャトルバスが運行されるグリーンシーズンを除くと、観光センター前駐車場を利用する方はかなり少ない状況ですが、それでも週末ともなれば、数台の車はお越しになっています。しかし、今日は皆無...
6時ごろまでは位ヶ原付近まで視界があった西の空もかなり低い雲が垂れ込め、観光センター前駐車場周辺の低い山すら霧に飲み込まれ始めています。
雨は夜明け前から音を立てて強く降り続きます。そして、先週まで残っていた観光センターのテラスの残雪は、ご覧のように完全になくなっています。
乗鞍高原周辺も積雪が残っているところよりも、地肌が見えているところの面積のほうが多い状況になってきました。しかし、スモモなど木々の芽はまだ硬い様子...
天候の回復は一向に期待できない雰囲気で、しとしとと降り続く一日が始まります。
【休暇村】
こちらは観光センターから2kmほどのところにある休暇村。
先週と同様、乗鞍高原温泉スキー場の営業が終了してから県道乗鞍岳線が三本滝ゲートまで開通するまでの数週間は、ツアーコースへのアクセスは全山ハイクアップする必要があるため、スタートはこちらの休暇村からとなります。
しかし、先ほどの観光センター前駐車場と同様、こちらの休暇村駐車場も訪れる方は皆無...雨降りの中での全山ハイクアップは、誰しも敬遠してしまうものです。
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さて、県道乗鞍岳線は冬季閉鎖のため、休暇村までしか車両は乗り入れることはできません。その県道乗鞍岳線は、ご覧のように今週から除雪作業が開始されました。
休暇村〜三本滝間の冬季閉鎖が解除されるのは4月21日(木)11:00ですが、除雪された横幅は道路脇まで実施されていない箇所もあり、今後、通行可能になった時には対向車とのすれ違いに注意が必要となります。
※ すでに速報などでは4月22日(金)とお伝えしておりましたが、21日(木)に訂正いたします。
こちらが休暇村から100メートルほど先にある休暇村ゲート。なお、前述のとおり、4月21日(木)に冬季閉鎖が解除されれば、ここから三本滝ゲートまではマイカーでの通行が可能です。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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