ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.4(2011/04/16) B
【かもしかゲレンデ】
それでは三本滝レストハウスを後にしてかもしかゲレンデを進みます。
先週もお伝えしたように、かもしかゲレンデはゴールデンウィークに開催されるスノーパークの準備のため、ゲレンデ内の雪を集積する作業が進められており、積雪の少なくなっている部分があります。しかし、現段階ではシールでの登行や滑走に支障となる箇所はありません。
こちらはかもしかゲレンデを横切る県道乗鞍岳線。
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先週の3メートルよりもやや減少して2.8メートルほど。昨年の4メートルよりも少ない状況です。
切り通し箇所は昨年よりも壁が低いといえども登る箇所を選ぶ必要があり、重たい装備を背負った状態では容易ではありません。
今日は春山スキートレーニングの一環としてお越しになったテレマークのグループの方々。今日はツアーコースの途中までという行程とのことで、春山シーズン到来に向けて足慣らしといったところでしょうか?
「いつもWebSiteを見てますよ。バスが運行されるようになると、毎週来ますから...」と、声をかけて下さったことはうれしい限りです。
切り通しの壁をよじ登って上部のゲレンデへ進むのもよいですが、道路脇の積雪がまだ結構残っていますので、途中まではそれに沿ってシールで登って行く事が可能です。
県道乗鞍岳線の除雪の先頭は、冷泉小屋付近まで進んでいるとのこと。4月29日(金)には春山バス運行開始が予定されていますが、試運転を実施し、大型バスの通行が問題なくできることを確認されなければ運行開始が決定されません。そのため、すでに除雪が終わっている箇所でも、大型車両が通行できるように、ヘアピンカーブなどを中心に拡幅作業が続けられています。
ヘアピンカーブを進んだ先に上部ゲレンデの登り口があります。先週とほぼ同じ2メートルほどの壁となっています。
【ツアーコース T −入口】
それではここからはツアーコースの様子をお伝えします。
ブッシュが少しずつ目立つ時期になってきましたが、先週までとは明らかに異なる点は、滑らかだった雪面に細かな凹凸ができるようになってきたことです。降雨や蒸発などが影響していると考えられますが、夏場になっても残雪がある大雪渓では、この現象がさらに大きくなって、「クレパス」と呼ばれる形状になって行きます。
こちらは入口急斜面。
前回もお伝えしたように圧雪車によって雪面が削り取られています。
そのため、一部で地肌が見えるようになってきて、雪解けが進んで先週よりもやや大きくなってきています。本来なら右の画像の箇所から急斜面を登りきって先に進みますが、ご覧のように登ることも滑り降りることも不可能です。
したがって、削り取られた箇所を迂回するように登る必要があります。左の画像は上から見たところですが、削り取られた部分を左に迂回してください。(下から見たときは右に迂回)
右の画像が迂回する箇所です。樹林帯の中に少し入って迂回することとなります。(→
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■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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