ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2011/04/28〜30) @
いよいよ、ゴールデンウィークが始まりました。春山バスの運行も開始され、春山シーズン到来です。今回は春山バス試運転が実施された4月28日(木)、春山バス運行開始初日の4月29日(金)と翌日の4月30日(土)の三日間の様子をお伝えします。
前回の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.5(2011/04/23) でも不安定な天候で上部エリアは雪が降っている様子をお伝えしましたが、ゴールデンウィーク前の数日間は乗鞍高原では積雪に見舞われる日があって、天候の読めない日々が続いていました。
春山バス試運転が実施された4月28日(木)は、昨晩の大雨が収まって雨上がりの綺麗な青空が広がります。しかし、それが時間とともに徐々に雲が広がり、試運転バスが観光センターに到着した10時過ぎには雨がパラパラと降り始めます。春山バス試運転が始まる雨から雪へ。雪の降り方が激しくなり、正午の位ヶ原山荘付近は路面が真っ白になるほど、そのため、路面凍結の懸念から、運行開始は予定通り明日の4月29日(金)からとされたものの、第一便(観光センター8時5分発)は運行を取りやめ、第二便(観光センター10時45分発)からと決定されました。
春山バス運行初日の4月29日(金)は、早朝から綺麗な青空が広がります。しかし、位ヶ原山荘周辺は路面が真っ白。5センチの積雪は冷たい空気に包まれる中、とても自然融雪する状況ではありません。そのため、第一便は前日の段階で運休とされましたが第二便も運行が危ぶまれましたが、再除雪の結果、運行にこぎつけ、今シーズンの春山バスの運行が開始されました。
4月30日(土)は青空の朝から始まったものの、次第に天候は悪化傾向へ。春山バス第一便は路面凍結のため運休。大半の方がかもしかゲレンデをハイクアップして行きます。その後のツアーコースは強風が吹きぬけ、午後には雨・霰に加えて、雷が轟く春の嵐の一日となってしまいました。
それでは、不安定な天候のゴールデンウィーク前半の様子をお伝えします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月28日(木)、観光センター前駐車場】
こちらは朝7時の観光センター前駐車場。
昨晩の大雨がすっかり止んで、力強い朝日と真っ青な空が広がる雨上がりの朝を迎えます。
観光センター前駐車場には大きな水溜りができ、昨晩の雨の強さを物語ります。そんな水溜りは風のない静かな鏡面にとなって、ノリクラの峰々がくっきりと映し出されます。
しかし、山頂付近は北から南へと雲が流れて行く様子が見られ、乗鞍高原周辺は穏やかな雰囲気ですが、上空の雲の動きが今日の天気の行方を案じさせる唯一の判断材料と言えます。
乗鞍高原を流れるワサビ沢。雪解け水に加えて昨日の雨で激しい流れとなっています。
こちらは観光センター売店。
売店と食堂は、4月29日(金)より今シーズンの営業が開始されます。テラスにはテーブルが並べられ、食堂の準備も進められています。
昨年11月3日に営業終了して以来、スキー場のレストハウスを担当されていた方も、明日からはこちらで業務開始です。スキー場の営業が終了してから今日までの約1ヶ月間は、スキー場レストハウスの片付けと観光センターの準備の同時進行が必要でしたが、明日からは何とか営業開始ができそうとのこと...
路面も乾き始め、今日はこのまま天候が回復して行くように感じさせる一日が始まります。
【春山バス試運転】
例年、春山バス運行開始に先立って、運行に使用するバス車両を用いて試運転が実施されます。今年の春山バス試運転は4月28日(木)に行われました。
松本市安曇支所を出発した試運転バスは、観光センター前を10時過ぎに到着します。
春山バスは、松本市、アルピコ交通株式会社、のりくら観光協会、乗鞍温泉旅館組合、乗鞍温泉民宿組合が連携して実施されます。
観光センターからは各関係者が乗り込みます。
今日の試運転の説明 | 乗車した関係者の方々は20名ほど |
本日、乗車された関係者・報道関係の方々は20名ほど。出発前に松本市山岳観光課のご担当の方から、今回の試運転の目的と、ノリクラの春山の観光資源としてみたときの状況について説明がありました。
今回の試運転は春山バスが安全に運行開始できるかどうかの安全確認が目的で、夏場でも雪が残る乗鞍大雪渓などは松本城を抜いて注目度が高い部分もあり、春先には間近で雪に触れられることを知ってもらう必要もあり、また、それを体験された方々には非常に満足していただいている現状についても説明がありました。
関係者・報道機関の方々を乗せ、春山バス終点の位ヶ原山荘に向けて出発です。なお、この春山バス試運転は一般の方々の乗車を目的としたものではありませんのでご了承ください。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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