ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2011/05/14〜15) D
【5月15日(日)、乗鞍スカイラインシャトルバス運行開始】
一夜明けて、5月15日は岐阜県側の乗鞍スカイライン開通日。こちらは乗鞍スカイラインシャトルバス乗り換え駐車場のほおのき駐車場。雲ひとつない快晴の朝を迎えています。乗鞍スカイラインの開通に合わせてシャトルバスの運行も今日から開始されます。
乗鞍スカイラインは、ほおのき平駐車場から約6kmほど先にある平湯峠から畳平までの14.4kmの区間を指し、標高2702mの畳平は国内自動車道の最高標高地点とされています。マイカー規制前は建設費などの償還のため有料道路でしたが2002年に償還完了し、その後無料化されるとハイシーズンの渋滞問題がさらに悪化して環境影響が懸念されることから、翌年の2003年よりマイカー規制となりました。
乗鞍スカイラインシャトルバスについては 2011シーズン 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 の 岐阜県側(乗鞍スカイライン)のシャトルバス をご覧ください。
「乗鞍スカイライン オープン初日...」この日を待ちわびていた方に今年も再会することができました。
体調不良で入退院を繰り返し、昨日退院してきたばかりとのこと...「退院がこの日に間に合うことができて本当にうれしい。乗鞍スカイライン初日をこの場所で迎えることを目標にすることで、闘病生活を乗り越えることができたと感じています。」と、その喜びは満面の笑顔からも想像できます。
乗鞍スカイラインのシャトルバスは平湯温泉(あかんだな駐車場)を出発し、こちらのほおのき平駐車場を経由して畳平に向かいます。長野県側のシャトルバスと異なり、途中にはバス停はありません。そのため、マイカーが通行できる最終地点の平湯峠ではシャトルバスの乗降ができないため、シャトルバス利用の際は、平湯温泉(あかんだな駐車場)もしくはほおのき平駐車場まで引き返すこととなります。
乗鞍スカイラインのシャトルバスは、天候によって2パターンのダイヤが設定されています。通常運行のAダイヤの場合、休日は毎時二便(平日は毎時一便)ですが、降雨時は運行本数の少ないBダイヤで運行されます。前日夕方までにはどちらのダイヤで運行されるか決定されますので、シャトルバス運行会社の濃飛バスもしくはアルピコ交通に問い合わせてください。
始発便の定刻は6時55分。徐々に利用される方が集まってきます。(7月〜9月の始発便は一時間早い5時55分です)
利用される方の多くは春スキーを楽しむスキーヤー・ボーダーの方々ですが、畳平までシャトルバスが通行できるようになると山頂登山へのアクセスが比較的容易になることから、長野県側の春山バスと比べて、登山の方々の姿も多いようです。
こちらの方々もノリクラには足しげく通われていらっしゃり、今シーズン初めての再会です。毎年、乗鞍スカイライン初日は欠かさずお越しになっています。
そして、今シーズン最初のシャトルバスが到着します。
この便は2台のシャトルバスが運行され、ほおのき平ら駐車場からは64名の方が乗車されました。
利用人数が多い場合は、シャトルバスの台数を増やして運行されますが、乗車できない場合は次の便を待つこととなります。ただ、休日は30分間隔の運行ですので平日と比べると利便性に大きな問題はないかと考えられます。
【乗鞍登山バス出発式】
始発のシャトルバスの出発した後、ほおのき平駐車場では毎年恒例の乗鞍登山バス出発式の準備が始まります。
式典には市町村など自治体、乗鞍地域の地元関係者、報道関係の方々などが集まり、このあと畳平で行われる乗鞍岳山開き祭に合わせて行われます。
乗鞍スカイラインのシャトルバスは飛乗合自動車株式会社(濃飛バス)、アルピコ交通株式会社(旧 松本電鉄)の二社で運行されています。シャトルバスに使用される車両は電気モーターを搭載したハイブリッド車など低公害仕様となっています。
出発式は予定通り8時45分から始まり、今回の式典は東日本大震災に被災された方々への一分間の黙祷から執り行われました。。
そして3台のシャトルバスの前でテープカットが行われ、10月末までのシャトルバス運行が今シーズンも始まりました。
今回の式典では、来年開催される第67回 国民体育大会「ぎふ清流国体」のマスコットキャラクターも登場しました。
ほおのき駐車場は冬季になると飛騨ほおのき平スキー場の駐車場として利用されますが、こちらのスキー場ではぎふ清流国体の冬季競技(ジャイアントスラローム)が開催される予定です。
乗鞍登山バス出発式の終了後、来賓・関係者の方々は専用のシャトルバス分乗し、乗鞍岳山開き祭が行われる畳平へ向かいます。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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