ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2011/06/11〜12) @

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(Update:2011/06/16)

 

 

梅雨前線の動き一つで、コロコロと変えられてしまう天候に、翻弄されながらの週末となりました。

6月11日(土)は、昨晩からの雨が降り続く朝を迎えます。そして、雨に伴って濃霧も立ち込めるようになり、今日は生憎の天候の一日がスタートします。しかし、この雨も午前中には完全に止んで、ウェアーが乾き始めるようになります。ただ、濃霧のほうは一向に回復する兆しを見せず、今日は全く周囲の光景を見ることなく一日が終わろうとした頃になって、ようやく視界が開け始め、もう少し早く天候が回復してくれたらと、ちょっと悔しい思いの残る一日でした。

そして、6月12日(日)は、曇り空でしたが、昨日とは異なって視界のはっきりした天候。暑くもなく寒くもない状況でした。梅雨の時期としてはこの天候を見逃すわけには行かず、スキーヤー・ボーダーの方々がたくさん訪れ、春山バスの第一便は4台が運行されました。そして、いつものように稜線目指して、大雪渓を一斉に登る姿がありました。

それでは、この二日間の様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月11日(土)、ほおのき平駐車場】       【乗鞍スカイライン】
Page-2 : 【畳平に到着、畳平周辺】       【肩の小屋へ】       【春山バス、大雪渓に到着】
Page-3 : 【大雪渓下部】       【肩の小屋】
Page-4 : 【稜線目指して】       【稜線】
Page-5 : 【頂上小屋、越冬原酒の蔵出し】       【剣ヶ峰〜蚕玉岳】
Page-6 : 【6月12日(日)、春山バスに乗って...】       【昨年の今ごろは?】        <編集後記>
 

 

【6月11日(土)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

こちらは6時30分のほおのき平駐車場。

 

雨のバスターミナル − 人影はありません

天気予報のとおり、昨晩から降り始めた雨が今朝になっても続いています。この天候ですから、シャトルバスの乗り場には全く人影がありません。

 

畳平も雨 今日は雨でもAダイヤ

早朝6時のほおのき平駐車場の気温は12℃、そして、畳平の気温は画像の通り 6℃です。ほおのき平と畳平の気温差が10℃を超えるときもありますから、今日はむしろ気温差が少ないといえるでしょう。もちろん、この気温ですから雪ではなく雨です。今日は降水確率が40%以上となっていますが、シャトルバスの運行ダイヤはAダイヤが適用されています。

 

雨に加えて濃霧も − この後、終日濃霧

雨は5時ごろから雨脚が強くなってきて、6時過ぎから小雨になり、それと同時に周辺には濃霧が立ち込めるようになって来ました。今日はこの濃霧に終日支配される一日となります。

 

そして、シャトルバス始発便が到着。

 

畳平へ向けて出発

乗客は2名、畳平に向けて出発です。

 

【乗鞍スカイライン】

平湯峠

それでは、ここからはいつものように乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。

 

先週の平湯峠付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2011/06/04〜05) @
今週の平湯峠付近
新緑が濃くなってきた

 先週の段階で平湯峠周辺の残雪はほぼなくなり、今週はそれに置き換わるように新緑の色合いが濃くなってきました。

 

平湯峠展望台 − きらびやかな新緑と淡い霧の流れが見事

平湯峠の展望台から望む光景も、新緑のきらびやかな輝きと水墨画のような淡い霧の流れが見事に映し出されています。こういう光景を美しいと感じられる心を持ち続けたいものです。

 

昨年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) @
先週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2011/06/04〜05) @

今週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
昨年よりやや多い積雪状況

マイカー規制前にあった夫婦松料金所を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子。カーブの奥の方の残雪状況から、先週と同様に、昨年よりもやや多い積雪状況です。

 

昨年の猫の小屋跡地
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) @
先週の猫の小屋跡地
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2011/06/04〜05) @

今週の猫の小屋跡地
昨年並の積雪状況

さらに進んで、こちらは標高2200m付近の猫の小屋跡地。こちらも先週と同様に、ほぼ昨年並みです。

 

森林限界 − 霧はさらに濃くなる

森林限界を超えるとさらに霧が濃くなってきて、周囲の状況が徐々に不透明になってきます。

 

昨晩からの雨が山肌から流れ出す

そして、昨晩からの雨が、道路周辺ではいくつもの流れを作っています。乗鞍スカイラインでは、おそらく、これ以上の滝を見ることはないと考えられます。大雨が続く前に雨量規制で通行止めの措置が取られ、雨が収まった後も安全確認のため、通常2〜3時間程度は通行規制が継続されるからです。

 

四ッ岳カーブ − 雪の壁はバスより高い

こちらは乗鞍スカイラインで最も高い雪の壁がある四ッ岳カーブ。まだまだ、バスよりも高い壁が残っています。

 

昨年の烏帽子岳
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) @
今週の烏帽子岳
昨年とほぼ同じかやや遅い程度の雪解け
昨年の四ッ岳カーブ
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) @
今週の四ッ岳カーブ
昨年とほぼ同じかやや遅い程度の雪解け

森林限界を超えて最初に見られる山は23ある乗鞍の峰の一つである烏帽子岳(えぼしだけ 標高2550m)。先週の段階では、昨年よりもやや遅い雪解け状況でしたが、今週はほぼ同じかやや遅い程度の雪解け状況です。

そして、その先は乗鞍スカイラインの中でもっとも積雪量の多い箇所を通過する四ッ岳カーブ。こちらも烏帽子岳と同様、先週の段階では、昨年よりもやや遅い雪解け状況でしたが、今週はほぼ同じかやや遅い程度の雪解け状況です。

 

桔梗ヶ原

さらに進むと視界は50メートル程度にまで低下します。こんなときはセンターラインが唯一の目印となります。完全2車線の乗鞍スカイラインは、全線に渡ってセンターラインが引かれていて、バスやタクシーの方々はセンターラインを目印に慎重に運転されるようです。

 

昨年の鶴ヶ池雪渓
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) @
今週の鶴ヶ池雪渓
昨年より一週間早い雪解け状況

畳平に到着する手前に鶴ヶ池雪渓が広まります。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。滑走エリアの詳細については、ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 鶴ヶ池雪渓版 をご覧ください。

これまでは昨年より二週間ほど早い雪解け状況から、先週は一週間程度にとどまるようになって来ました。今週も昨年より一週間程度早い雪解け状況です。

 

畳平

鶴ヶ池雪渓を過ぎると、乗鞍スカイライン終点の畳平に到着です。 Next

 

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