ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2011/09/08〜09) B

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(Update:2011/09/15)

 

【雪渓下部 T】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

先週の雪渓下部
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2011/09/01〜02) A
今週の雪渓下部
雪解けが完全に終了

先週は積雪がわずかに残っていましたが、ご覧のように雪解けが完全に終了しました。

 

昨年の大雪渓入口
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2010/09/11〜12) A
今週の大雪渓入口
昨年も同時期に雪解けが終了

昨年も同時期に雪解けが完了しました。雪解けが目立つようになる7月ごろは、昨年よりもやや早い雪解けの推移を見せていましたが、最終的にはほぼ昨年並みの推移で、今年の雪渓下部の雪解けが終わりました。

 

スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマド 徐々に赤くなり始めました

こちらは雪渓上部に向かうスキーヤー専用道。先週あたりから実の先端部分が赤くなってきて、徐々に赤い部分が多くなってきました。昨年よりもやや遅い推移です。

 

摩利支天岳 − コバイケイソウの紅葉がまだ見られない

そして、こちらは雪渓下部から望む摩利支天岳の山肌。そろそろコバイケイソウが紅葉して、黄色く色づく時期を迎えますが、少し遅れ気味です。それでも、昨年並みの推移です。

 

ほぼ昨年並みの推移で終了

雪渓下部の雪解けは、最終的には、ほぼ昨年並みの推移で終了しました。(昨年の雪解け終了時点の状況 → 2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2010/09/11〜12) A

さらに過去の状況を見ると、2009年と2008年は今年よりも一週間早い雪解け状況を示しました。(2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2009/09/05〜06) A)、(2008 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2008/09/06〜07) B)。

また、2007年は同じ推移で、(2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2007/09/08〜09) B )、2006年は今年よりも二週間遅く、(2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.20(2006/09/23)A )、2005年は今年よりニ週間早く(2005ノリクラ雪渓カレンダーVol.16(2005/08/27)@ )、2004年は四週間も早い状況(2004ノリクラ雪渓カレンダーVol.14(2004/08/13)@ )でした。

また、2000年まで遡って見ても、この十年間の中で2006年に次いで二番目に遅い雪解けでした。

 

【雪渓下部 U】

石碑の岩

こちらは雪渓下部の南端に当たる石碑の岩。周辺は完全に雪解けが完了しています。

 

チングルマ 紅葉が始まる

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週、さく果(綿毛)が、ほぼすべて飛び散りました。今週は葉の一部で紅葉が始まる様子が見られるようになって来ました。

昨年は、さく果が完全に飛び散った後、二週間ほどはほとんど変化が見られませんでしたので、昨年よりも早い推移といえます。

 

雪渓上部下端部分

石碑の岩の東側にあるスキーヤー専用道を進むと、雪渓上部の下端に達します。

 

先週の雪渓上部下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2011/09/01〜02) B
今週の雪渓上部下端部分
積雪がありません

先週とほぼ同じ箇所の画像を比較しても、もう積雪が残っていない状態が見られます。

 

ごく一部残っています − 昨年よりも早い雪解け

しかし、ごくわずかに残っていて、後述する雪渓上部右側は、ほぼ雪解けが完了したといえる状態になりました。先週は昨年よりも一週間遅い雪解けを示していましたが、今週は昨年よりも早い雪解けを示しています。雪解けが進んだ理由に、台風12号の影響も考えられます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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