ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2011/09/15〜16) B

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(Update:2011/09/22)

 

【雪渓下部】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

スキーヤー専用道

雪渓下部の積雪は、先週完全になくなりました。こちらは雪渓上部に向かうスキーヤー専用道。

 

ウラジロナナカマド − 実全体が赤くなる 冬芽 − 次のシーズンへの準備

スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマドは、実全体が赤くなりました。昨年よりもやや遅い状況です。そして、冬芽(とうが・ふゆめ)もしっかりと目立つようになり、次のシーズンへの準備が始まっています。

 

部分的に紅葉が見られる

部分的に色合いが見られるようになってきたウラジロナナカマド。詳細は5ページからの 紅葉情報 でお伝えいたします。

 

摩利支天岳 − コバイケイソウの紅葉が見られません

雪渓下部から望む摩利支天岳の山肌。例年なら、コバイケイソウが紅葉して黄色く変化した箇所が見られますが、今年はその様子が見られません。

 

石碑の岩

こちらは雪渓下部の南端に当たる石碑の岩。周辺は完全に雪解けが完了しています。

 

チングルマ 紅葉 − 色合いはナナカマドやダケカンバに劣らず...

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週から、葉の一部が赤く変化を始めました。今週は赤い部分がさらに多くなってきた様子が見られます。

昨年よりは早い推移ですが、ほぼ例年並みです。

 

雪渓下部周辺のウラジロナナカマド

石碑の岩周辺は、雪解けが終了してから二ヶ月程度経過し、変化の乏しい状況が続いていました。

 

昨年の雪渓下部周辺のウラジロナナカマド
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2010/09/18〜19) A
今週の雪渓下部周辺のウラジロナナカマド
昨年よりもやや早いが、ほぼ例年並み

しかし、ハイマツ帯に点在するウラジロナナカマドに色合いの変化が見られるようになって来ました。昨年よりもやや早い推移ですが、ほぼ、例年並みの状況です。

 

【肩の小屋】

こちらは、大雪渓の北端にある肩の小屋。

 

今シーズンの営業は10月10日(月)まで連日続きます

今シーズンの営業は10月の三連休最終日の10月10日(月)まで続けられます。

 

休憩時間をゆっくりとすごすスタッフの方々...

 

「お休みで下山しても、全然落ち着かないんですよ〜」 初めての仕事が肩の小屋

「お休みをもらって下山しても、全然落ち着かないんですよ。早く、ここに戻って来たいって思うほどです。」 肩の小屋以外には何もないこの場所に、一体どんな魅力があるのか...それはここに滞在しないとわからないものなんでしょう。

そして、「山小屋での仕事をやって来い!」と言われて、初めてやってきたのが肩の小屋。山小屋どころか、卒業して初めての仕事ということもあって、ここでの体験は、これからの人生を大きく左右して行くことなんでしょう。

 

秋の気配 − 草紅葉 小屋締めまであとわずか − 残り少ない山小屋生活を堪能する

標高2770メートルの肩の小屋周辺は、完全に高山帯となり、ウラジロナナカマドなどの紅葉する木々はまったくありません。これからの時期は、ミヤマクロスゲなどが黄金色に変化し、いわゆる「草紅葉」を演じる以外は、秋らしい彩りはなく、小屋締めするころには、貯水タンクから引水する配管も凍ってしまう状況となります。それでも、「ここがいい...」と、いって、翌年もスタッフとしてやってくる方もいます。

今シーズンの営業もあとわずかとなりました。この雰囲気を十二分に楽しんで、ここでの生活を最後まで綴って下さい。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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