ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2011/09/22〜23) E

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(Update:2011/09/29)

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】
★若干色づき始めました★

冷泉

それでは中腹の冷泉小屋から摩利支天付近の様子をお伝えします。

 

冷泉付近 − 先週とほとんど変わらず

こちらは標高約2200メートルの冷泉付近の様子。先週からほとんど変化がありません。

 

冷泉小屋周辺 − こちらも変化がありません

冷泉小屋周辺もあまり変化がありません。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) − こちらも変化がありません

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。進行がかなり遅く、先週とほとんど変わりないといっても良いほどです。

 

ミネカエデ − まだ青い部分が多い

この付近は、ミネカエデなどがメインとなってきます。ご覧のように、まだ、青いものが多く、ムシカリも赤いものが少ない状況です。

 

次週末あたりに期待したいところ

ただ、昨年同時期も同じような傾向で、翌週には見頃を迎えましたので、今年も次週末あたりに期待したいところです。

先週は紅葉がもっとも進んだエリアとして紹介いたしましたが、今週は進み具合が遅く、上部の大雪渓・位ヶ原エリアとあまり変わらない状況となっています。

<参考 − 過去三年間の同時期の状況>
●2010年 − 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2010/09/25〜26) E【紅葉情報 − 冷泉小屋〜摩利支天付近】★始まりました(昨年より一週間遅い)★
●2009年 − 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) G【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】★ピークです(昨年より1週間早い)★
●2008年 − 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2008/09/27〜28) H【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】★始まりました(昨年並み)★

 

【紅葉情報 − 摩利支天〜三本滝】
★まだ始まっていません★

摩利支天付近

  標高約2000メートルの摩利支天付近。ダケカンバの緑が若干薄くなってきていますので、紅葉が始まろうとしている様子が見られます。

 

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三本滝ゲート上 三本滝上部

三本滝ゲート上の標高1900メートル前後のかもしかゲレンデや三本滝上部でも、部分的な紅葉が見られるようになって来ました。

 

かもしかゲレンデ

色合いが薄くなってきたカラマツも見られるようになって来ましたが、カラマツの紅葉は一ヶ月ほど先の10月下旬ごろです。

 

【昨年の今ごろは?】

2010ノリクラ雪渓カレンダーVol.20(2010/09/24〜26)

24日(金)の朝は昨晩からの小雨が残っていますが、それも次第にやみます。ただ、低く垂れ込めた雲で上部エリアの状況は全くわかりません。そして、休暇村付近から濃霧となって三本滝ゲートでは数メートル先も見えないほどの状況。この濃霧は位ヶ原山荘付近まで続きますが、ツアーコース入口の11号カーブに達すると重厚な雲海の上に立つことができます。いつもの雲海ならくっきりと見られる八ヶ岳や南アルプスも、山頂が何とか顔を出す程度のスケールの大きな雲海が広がります。今日はほぼ終日にわたってこの雲海が漂っていました。

25日(土)もどんよりとした曇り空。そして、位ヶ原山荘より上部エリアは濃霧に包まれ、気温3℃の冷たい空気が流れています。ただ、この濃霧も8時ごろには一気に快晴へと激変し、ほぼ一日爽やかな気持ちの良い青空が続きました。紅葉のほうも昨日よりもさらに色づきを増したようにも感じられ、大雪渓・位ヶ原エリアは全面的に紅葉の始まりを実感させてくれます。

26日(日)は冷え込んだ朝を迎えます。早朝5時の乗鞍高原は0℃。ぼんやりとした夜明けごろにははっきりと確認できませんでしたが、しっかりとした朝日が差し込むようになると、ノリクラの山肌に霜が降りている様子が見られます。冷え込んだ空気に包まれ、その霜は10時ごろまで消えない状況が続きました。この霜は山頂付近だけでなく、大雪渓・位ヶ原エリアでも発生したようで、紅葉の始まったウラジロナナカマドにはその影響がみられて残念です。

今回も紅葉情報を掲載いたしますが、23日(木)からの冷え込みで始まりだしたものの、前述のとおり、大雪渓・位ヶ原エリアでは霜枯れの影響が若干見られます。そのため、進み具合としては、昨年よりも一週間遅く、エリアによっては二週間ほど遅い状況ですが、ピークを迎える前に葉を落とすものも増えてくるのではと若干危惧されます。

 

<編集後記>

「紅葉を見るには、どちらがいいんですか??」

おそらく、岐阜県側の乗鞍スカイラインと、長野県側の県道乗鞍岳線の二つを比較した場合のことをさしているのではないかと思います。WebSiteでも、紅葉情報として県道乗鞍岳線の様子をお伝えしているように、長野県側の県道乗鞍岳線のほうがビューポイントが多いように思います。

しかし、乗鞍スカイラインでも、入口付近の平湯峠では色とりどりの紅葉が広がり、平湯峠から猫の小屋跡地を過ぎて8kmポスト付近までは、沿道にダケカンバが間近にあって、シャトルバスの車窓からでも、その紅葉を眺めることが可能です。違いがあるとすれば、長野県側の位ヶ原に相当する桔梗ヶ原は、ハイマツ帯が見事に広がるものの、ダケカンバやウラジロナナカマドといった紅葉する木が、若干少ないところでしょうか?また、歩いて散策するとなると、シャトルバスの停留所がまったくない乗鞍スカイラインは、利便性に問題があります。

そうなると、県道乗鞍岳線のほうが軍配が上がるのか?ということになってしまいますが、乗鞍スカイラインからの眺めは、紅葉だけでなく、遠景の山々の眺めは、お勧めできる点が多くあります。乗鞍スカイライン入口の平湯峠から、かつて料金所のあった夫婦松までの区間では、すぐ目の前に笠ヶ岳から穂高連峰、そして、焼岳などが聳え立ち、森林限界を超えた桔梗ヶ原では、重厚な雲海の果てに白山が頭を出す様子があります。また、大崩山から猫岳、さらに森林限界を超えてからは、烏帽子岳、四ッ岳、大丹生岳など、乗鞍二十三峰を縫うように進むダイナミックさは、スカイラインという名に恥じない車窓の移り変わりを演じてくれます。

どの山でもそうでしょうが、見る方角によって表情がかなり異なります。長野県側では朝日が当たって茜色に染まる山も、岐阜県側ではその稜線から朝日が昇る山であり、夕日が稜線に沈む乗鞍も、夕焼けに染まる乗鞍であったりします。どちらも甲乙つけられない趣があります。

 

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