ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.23(2012/10/13〜14) @

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(Update:2012/10/18)

 

今週は、近年まれに見る見事な紅葉を迎えた三連休の翌週ということもあり、人出が少ないかと思われたものの二日ともよい天気に恵まれたこともあって、多くの方が沿道の散策を楽しまれる様子がありました。

取材一日目の10月13日(土)は、早朝6時の段階で0℃。今期一番の冷え込みとなりました。観光センター前駐車場では霜が降りている様子が見られました。先週ほどの賑わいではなかったものの、今日もシャトルバス始発便は定刻の1時間も前から列ができるほどで、紅葉散策に多くの方が訪れました。天候は上層の高い雲がややかかる程度で、まずまずの青空。冷え込んだ空気に包まれていて、日が高くなっても日差しの暖かさを一向に感じない状況でしたが、沿道を歩いて散策される方々の中にはアウターを腰に巻きつける様子もありました。晩秋の雰囲気が少しずつ感じられる状況で、穏やかな静かな一日を楽しむことができました。

取材二日目の10月14日(日)は、昨日ほどはないものの、2℃まで冷え込んだ朝を迎えます。そして、昨日と同じくシャトルバス始発便の定刻1時間前から列ができ始める状態。しっかりとした青空に恵まれてきたこともあり、今日も沿道の散策を楽しむ方々の様子があちこちでみられました。昨晩の冷え込みで、上部エリアの紅葉はすっかりと落葉してしまい、見るべきポイントに乏しい状態となっていますが、青空に遠景の山並みがしっかりと映しこまれ、特に穂高連峰はその山肌すら手に取るほどはっきりとしています。そして、グリーンシーズン開幕とともに「ノリクラ通い」を毎週続けてきた夏スキーの常連の方々も今日でシーズン終了。穏やかな一日が今日も終わって行きました。

今回も 紅葉情報(6ページ目〜) をお伝えします。先週の三連休までピークが続いていた大雪渓・位ヶ原エリアは、完全に落葉して紅葉は終了しました。取材時点で見頃のエリアは冷泉小屋〜摩利支天で、こちらも落葉が目立つ状態でピークの時期は過ぎつつあります。また、色付きが遅れていた山麓の乗鞍高原ではようやく見頃の時期を迎えるようになり、一の瀬園地の大カエデもピークの色付きまでもう少しという状況です。


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月13日(土)、観光センター前駐車場】       【大雪渓までの沿道の風景 T】
Page-2 : 【大雪渓までの沿道の風景 U】
Page-3 : 【大雪渓までの沿道の風景 V】
Page-4 : 【雪渓下部】       【雪渓上部 T】
Page-5 : 【雪渓上部 U − モーグルコース】
Page-6 : 【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】       【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近) T】
Page-7 : 【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近) U】       【紅葉情報 − 位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
Page-8 : 【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近(標高2220〜2000m付近)】       【紅葉情報− 摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】 
Page-9 : 【紅葉情報− 乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記「乗鞍大雪渓WebSiteは冬季(ウインターシーズン)も営業してます...」>
 
●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラ ガイドマップ (春〜夏スキー 大雪渓・山頂版)      ノリクラ ガイドマップ (県道乗鞍岳線カーブ番号版)
(シャトルバス) − 2012シーズン版 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
(紅葉の概要) − 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)
(紅葉ビューポイント・地図) − ノリクラガイドマップ 紅葉 上部エリア版(大雪渓〜摩利支天)   ノリクラガイドマップ 紅葉 下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア)

 

【10月13日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝6時の観光センター前駐車場。

 

気温0℃ − 今期一番の冷え込み

今日の日の出時刻は5時52分。ようやく東の空が明るくなってきて、ノリクラの峰々に朝日が当たり始めました。そして、気温は0℃。今期一番の冷え込みとなりました。

 

三連休が過ぎてもまずまずの人出

6時時点の観光センター前駐車場には52台のマイカーがお越しになっています。普段の週末とそれほど変わりない状態です。大賑わいを見せた三連休の翌週ということを考えると、まずまずの状況と言えます。

 

始発便を待つシャトルバス乗り場 − 1時間も前から列ができる

10月よりシャトルバス始発便は1時間ほど遅くなり、観光センター前発6時10分から7時00分へと変更されています。シャトルバス乗り場には7時の定刻までまだ30分あるというのにご覧のような長い列ができています。

 

窓口のホワイトボード − 畳平、マイナス3.5℃

そして、シャトルバス乗車券発売所の窓口には、シャトルバスの終点の畳平(標高2702メートル)の今朝の気温がホワイトボードに掲示され、マイナス3.5℃と記されています。

氷点下であっても水分がなければ、凍結することはありませんから、今日の乗鞍スカイラインと県道乗鞍岳線(エコーライン)は通常通りの通行が可能となっています。ただ、この気温で霜がひどい場合は、降雪・降雨がなくても路面凍結することはありますので、晴れているからといって油断することはできません。

 

タクシー乗り場 いつもの運転手さんの姿が...

先週の三連休は大忙しだったタクシーの方々も、いつものように朝早くから集合されています。そして、いつもの運転手さんの姿もありますね〜

 

「今日は冷え込んだから大きな霜柱が見られるよ!」

「今日はさぁ〜、結構冷え込んだから、多分10センチくらいの大きな霜柱があるはずだよ!」と、今日の見所ポイントをテンポ良い口調で語りかけ、その場の雰囲気を盛り上げます。

 

運転手さんの気まぐれツアーが始まります...

さて、今日はどこに連れて行ってくれるんでしょうか...運転手さんの気まぐれでどこに行くのかわからないツアーが始まります。

 

始発便待ちの列がさらに伸びる

さて、タクシーが足早に出発したあとのシャトルバス乗り場には、始発便の定刻が近づくにつれて、乗車を待つ列がさらに長くなり、最後尾は先頭から50メートル離れた観光センターの建物に達する状態にまでなってきました。

上部エリアの紅葉が終りに近づいていても、この時期は登山に適した気候となり、きれいな青空さえ広がれば、沿道の散策にはもってこいのコンディションが続きます。ですから、たくさんの方がお越しになるわけです。

 

そして、シャトルバス始発便が到着します。

 

後続のバスが次々と

もちろん、バス1台ではとても乗り切れる状態ではありませんので、次々と後続のバスがやってきます。

 

「三連休は大変な賑わいでした」 「急な冷え込みで体が慣れてないんだもん!」

先週の三連休は過去最高の乗車人数で、大変な賑わいでしたと語るこちらの乗務員の方。非番の日も朝早くから乗鞍高原周辺を散策して、紅葉状況などの情報収集に当たるなど勤勉さには感服です。それでも今日の寒さは身にこたえたようで、「急な冷え込みで体が慣れてないんだもん!」と、茶目っ気たっぷりでした...

 

今日の始発便は4台運行

そんな会話ができるのも、シャトルバス運行開始以来の乗車人数の記録となった先週の三連休と比べれば、余裕があるというところでしょうか?それでも、今日の始発便は4台運行され、始発便としては多い状態が先週から続いています。

 

防寒対策バッチリでヒルクライム しっかりとした青空 − 今日は終日冷たい空気に包まれる

「寒い、寒い!」と、身を丸める方々がいらっしゃる一方、まだ、日差しの暖かさなど感じられない朝一番からヒルクライムに出発される方も見えます。「先週は来ることができず、ちょっと悔しいところですが、今日もカメラを肩に下げて出かけます。」と、言い残して出発されて行きました。

時間とともに上空の青空がしっかりとしたものへと変化しています。しかし、今日はひんやりとした空気に終日包まれて、日中になってもあまり暖かさを感じられない一日でした。それでも、青空さえあれば、澄んだ晩秋の雰囲気がすばらしい一日がスタートします。

 

【大雪渓までの沿道の風景 T】

鈴蘭バス停前(カエデの紅葉) 善五郎の滝 駐車場

それでは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。

 

ススキ − いつも以上に輝いている

こちらは沿道に見られるススキ。どこでも見られるもので、あまりしっかりとその様子を観察することはないかもしれません。でも、今日のススキはいつも以上に光り輝いている様子が感じられます。

 

穂が開き始めた −秋らしい輝き 開いていないものと比べると一目瞭然

それもそのはず、ススキの穂が開き始めたからです。一つ一つの毛が種子ですが、まだ穂が開ききっていない右の画像と比べると、その違いは一目瞭然ですね。この状態で光りが当たると、本当に秋らしい輝きを感じられるわけです。

 

こちらは善五郎の滝への遊歩道入口。

 

ミズナラは青々としている クマの目撃情報
10月15日には負傷事案も発生

乗鞍高原の紅葉は若干遅れていて、ご覧のようにミズナラは青々としています。そして、遊歩道にはご覧のような注意書きが掲示されています。クマが冬眠するまでにたくさんのどんぐりを捕食するわけですが、ミズナラ林の遊歩道はクマのえさの中にあるということになります。そのため、クマ鈴などで人間の存在を知らせる手段を持って散策を楽しんでください。

また、各地でクマに襲われた情報が報道されています。乗鞍高原ではこれまでクマの目撃情報は多数あっても、襲われたという情報がありませんでした。しかし、10月15日(月)、乗鞍高原の山中にキノコ採りに出かけた男性がクマに顔をかまれ、ドクターヘリで松本市内の病院に搬送される事象が発生いたしました。

 

取材一日目(10月13日)の鈴蘭橋 取材二日目(10月14日)の鈴蘭橋
昨晩の冷え込みでさらに色濃くなる

車道をさらに進むと鈴蘭橋があります。ここからはノリクラの峰々が一望でき、紅葉のビューポイントでもあります。左の画像は取材一日目の10月13日(土)の様子。まだ、しっかりとした色付きとはなっていませんが、右の取材二日目の10月14日(日)の画像は、はっきりと色づきが感じられ、これからは一日ごとに紅葉が進行して行く様子が感じられるはずです。

 

乗鞍高原内でも紅葉が見頃の時期に入って来ました

上部の大雪渓・位ヶ原エリアでは、ダイナミックなパノラマに原色の絵の具を搾り出したパレットのような紅葉の広がりがありますが、山麓エリアにはそのような風景は見られません。しかし、手に取るほどの距離にある身近な紅葉や、一の瀬園地のような平原に広がる紅葉も捨てがたいところがあり、色々な楽しみができるところも、ノリクラという裾野の広いエリアだからこそ味わえるものです。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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