ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2012/12/22〜23) B
【ツアーコースを進みます】
入口急斜面の先はなだらかになる |
入口急斜面を登りきった先からはなだらかな斜面となり、ツアーコースは続きます。
1番標識付近 | ツアーコースには1〜6番まであります |
しばらく進むと、ご覧のように番号標識が確認できるようになります。最初に現れる1番標識から順番に、ツアーコース出口の位ヶ原急斜面手前の6番標識まで続きます。
1番番標識付近は、ツアーコース内で剣ヶ峰・高天ヶ原方面が眺望できるオススメのビューポイントの一つです。しかし、今日は生憎の天候のため、その様子を確認することができません。
こちらは昨シーズンの雲ひとつない快晴の下での1番標識付近の様子。単調なツアーコースの登行も、ご覧のような絶景が出迎えてくれると、また訪れたくなるものです。
時折、太陽の輪郭や薄日がさす |
時折、雲間から太陽の輪郭がぼんやりとのぞきはじめます。そのまま天候が回復すると思われますが、一進一退を繰り返す状況。天候が悪化するときは一気に変化するものの、天候の回復はスパッとドラマティックに展開することは少ないようにも感じます。
周期的に横殴りの吹雪に −めまぐるしく変化する厳冬期の天候 |
薄日が差し始めたとおもったら、すぐ横殴りの吹雪が始まり、天候がめまぐるしく変動するところが、厳冬期の厳しさといえるかもしれません。
でも、そんな状況に慣れてしまうと、それほど苦痛とは思わなくなるもの...
今回と同じ積雪量の昨年の3番標識 速報 2012/02/25 ↓ |
先週の3番標識 速報 2012/12/15 ↓ |
今週の3番標識 先週より10センチ増加 昨年の2月下旬並みの積雪量 |
こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。左上は積雪量がほぼ同じ時期の昨年のもので右上が先週のものです。先週よりも10センチ増加して、昨年の2月下旬並みの積雪量です。
ツアーコース脇の樹林帯の中で小休憩 |
歩き始めから約1時間30分。ツアーコース脇の樹林帯の中で小休憩です。
スキー板を裏返せば簡易ベンチ | 寝不足で立ったまま うとうと... |
スキー板を裏返せば簡易ベンチとなります。スキー1台で2〜3人は座ることができますので、ボードの方も一緒に座って休憩することができます。
しかし、スノーシューのボーダーの方は立ったまま うとうとと...深夜にようやく仕事を終わらせて、高速道路を車を飛ばしてきたものの、途中のSAで仮眠したところ、目が覚めたら集合時間だった(爆)...!
これが集合時間より3時間も遅れてしまった原因で絵に描いたようなドタバタ劇ですが、そんなムリを押してもノリクラサミットに参加してくださり、本当にありがとうございます。また、他のメンバーの方もスケジュールが遅くなったことについて何一つ言わず、むしろ時間が遅くなったため、激しい雨に降られずに済んだと、前向きに捉えてくださいました。
ステップソール ここでようやくシールを貼る |
再び出発 |
シールを貼るメンバーの姿があります。実はここまでシールを装着せずに登って来ました。スキー板の滑走面が洗濯板状にうろこが刻んであり、ステップソールと呼ばれるものです。緩斜面ならそのまま登って行くことができ、もちろん、そのまま滑走することもできます。しかし、やはり急斜面となるとシール装着が必要となります。
そんな小休憩を終えて再びツアーコースを歩き始めます。
今回と同じ積雪量の昨年の5番標識 速報 2012/02/04 ↓ |
先週の5番標識 速報 2012/12/15 ↓ |
今週の5番標識 先週とほぼ同じ 昨年の2月上旬並みの積雪量 |
こちらはツアーコース上部付近の5番標識。3番標識の画像と同様に、左上は積雪量がほぼ同じ時期の昨年のもので右上が先週のものです。先週とほぼ同じ積雪量で、昨年の2月上旬並みの積雪量です。
最も積雪量の多い時期になると、標識すら埋まってしまうほどの状況となります。(例年4月上旬ごろです。)
5番標識の先の平坦なバーン | その先にはウエーブ |
5番標識の先からはほぼ平坦なバーンを歩き、その先にウエーブ状の場所が現れます。
ウェーブが完全に埋まるのは春先以降 − 下山滑走には注意 |
例年、このウェーブが積雪で埋まるのは春先以降になってからのこと。それでも、この1〜2週間でかなり埋まって、ルートを選べはほとんどアップダウンなく登って行くことが可能な状態となりました。
また、下山滑走時にはウェーブでの転倒が懸念されますので、慎重に移動されることをオススメします。昨シーズンはこの付近のウェーブを下山滑走中に転倒骨折して、長野県防災ヘリコプターによる救助が実施される事案が発生しています。十分ご注意ください。
そして、6番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。
【ツアーコース位ヶ原急斜面 − 位ヶ原山荘へ向かう】
位ヶ原急斜面 |
こちらはツアーコース最後の位ヶ原急斜面。これまで樹林帯を切りとおしてコースが作られていましたが、この付近からはオープンバーンとなってきます。
今回と同じ積雪量の昨年の位ヶ原急斜面 速報 2012/01/28 ↓ |
先週の位ヶ原急斜面 速報 2012/12/15 ↓ |
今週の位ヶ原急斜面 先週より50センチ多く、昨年の1月下旬並みの積雪量 |
位ヶ原急斜面の積雪は先週より50センチ多く、昨年の1月下旬並みの積雪量です。
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昨年同時期より1週間遅い位ヶ原急斜面 速報 2011/12/31 |
今週の位ヶ原急斜面 昨年よりもはるかに積雪量が多い |
左の画像は昨年同時期より1週間遅い時期の位ヶ原急斜面。右の今回の画像と比べれば、ブッシュの分布量がかなり少なくなり、今年の積雪量の多さは一目瞭然です。
位ヶ原急斜面を右方向へ進んで位ヶ原山荘へ |
通常、大雪渓・位ヶ原・摩利支天岳方面に向かうには位ヶ原急斜面を少し左方向に登って行きます。位ヶ原山荘へは位ヶ原まで登って屋根板を滑り降りるコースもありますが、今日は天候が悪く、位ヶ原周辺では視界が効かない状況であることから、位ヶ原急斜面を右方向へ進んで山荘へと向かいます。
位ヶ原山荘へのルート − 赤布や標識を頼りに |
位ヶ原山荘に向かうルートにはご覧のような赤布や標識が設置されていますので、それに沿って向かいます。
ほどなく、車道(県道乗鞍岳線)に到達します。
車道からはあと1kmほどで位ヶ原山荘へ |
あとは車道に沿って下山します。車道に出てから位ヶ原山荘までは約1kmの道のりです。
位ヶ原山荘に到着 |
午後3時前、位ヶ原山荘に到着です。今回は常連の方々ばかりでしたから3時間の行程で位ヶ原山荘に到着できましたが、一般的にはもう少し時間に余裕を持って計画を立てられることをオススメします。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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