ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2014/07/05〜06) A

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4  5  6 

(Update:2014/07/10)

 

【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景 U】

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

雪解けが進む

この数週間は天候が悪く、周辺状況を把握することができませんでしたが、驚くほど雪解けが進んでいます。それでも例年並みか、やや多い様子が見られます。

 

登山道入口(屋根板下部)

こちらは位ヶ原山荘から大雪渓方面に上る登山道入口(屋根板下部)。

 

積雪があってルートがわかりにくい 間違えて沢に出ると踏み抜きの危険が
=雪解けが進んでルートがはっきりするまで入山は控えたほうがよい=

登山道入口から数十メートルまでは積雪はありませんが、左の画像のように、積雪が始まります。こうなると、登山道のルートがわかりにくくなり、ルートを間違えやすくなります。そして、間違えて、右のような沢に出ると、雪渓の下を激しく雪解け水が流れていて、大きなシュルンド(空洞)ができています。ここに飲み込まれると脱出不可能(一気に低体温症に陥る)になりますので、もう少し雪解けが進んで、登山道のルートがしっかり把握できる状態になってから入山されたほうが良いでしょう。

 

11号カーブ、ツアーコース入口 位ヶ原お花畑

左の画像はツアーコース入口の11号カーブ、そして、右は位ヶ原お花畑。どちらもまだかなりの積雪が残っています。

 

5号カーブ 雪の壁

さらに進んで、宝徳霊神バス停のある5号カーブ付近から雪の壁が連続するようになってきます。

 

4号カーブ − もっとも雪の壁の高いカーブ 高さ6.7メートル

そして、最も高い雪の壁は、大雪渓・肩の小屋口バス停の数百メートル手前の4号カーブ。昨年は外側の雪壁がすでになくなってしまいましたが、今年は現時点で6.7メートルの積雪あり、昨年の最終測定値の4.9メートルをはるかに凌いでいます。

 

【大雪渓に到着】

雨 − 道路が川のように流れる

大雪渓に到着した8時の気温は8℃、ご覧の通り、天候は雨。少しばかり降り方がまとまっていて、道路は所々で川のように流れる様子が見られる状況。

 

雨でも滑ります

こちらのボードのグループはマイクロバス2台でお越しになった大所帯。ちょっと状況待ちでもいいかなと思うレベルの降り方ですが、皆さん一斉に登り始めます。先週に引き続き、ゲートを設置してタイムトライアルをするため、準備時間が必要で、天候回復を待つ時間がないのかもしれませんね。

 

アルペンスキーのキャンプ

そこへさらにマイクロバスが...こちらはレーシングのアルペンスキーのキャンプのようです。

 

7月なのに結構残ってますね! 全員、レインウェア着用

今シーズンのノリクラ入りは2回目。前回は5月末でしたが、「7月なのに(雪が)結構残ってますね!」と、少し驚いたご様子。今年は例年よりも積雪量が多い様子が見られ、訪れた方の多くが同様に驚かれます。

朝一番で、「天候はどう〜?」と、ご連絡をいただきましたが、若干心配された天候も、朝一番と比べると、少しずつ天候は回復傾向を見せているようです。

 

1年ぶりの再会 − この時期この場所で必ずお会いできる

さらにまた一台のマイクロバスが到着です。これまでにノリクラではさまざまな指導者がキャンプを行って来ましたが、こちらの先生のキャンプは年輪が違います(笑)。もう何年になるのでしょうか...この時期にこの場所で、必ずお会いできることは本当にうれしい限りです。

 

天候は回復 − 山頂方面もはっきりして来た

よく見ると、皆さんレインウェアや傘を使用していません。雨は収まり山頂方面も雲が抜けて、天候は回復してきました。

今日は続々とマイクロバスがお越しになりました。
県道乗鞍岳線の三本滝より先ではマイカー規制が実施されているため、普通自動車などのマイカーの通行はできませんが、バス、タクシー、自転車、及び、許可車両のみが通行できます。バスの場合、分類番号が2から始まるナンバープレートであれば通行可能で、自家用(白ナンバー)、事業用(青ナンバー)のどちらでも問題ありません(普通乗合車)。ですから、分類番号が2から始まる定員11名以上のワンボックスやでも、レンタカーのマイクロバスでも通行できます。

 

下の段の駐車場を利用 上の駐車場はシャトルバスの転回場所

さて、いつもなら、大雪渓入口に近い上の段の駐車場が良く利用されますが、今回 お越しのマイクロバスはすべて下の段の駐車場にあります。それは、上の段の駐車場がシャトルバスの転回場所として利用されるためです。

県道乗鞍岳線(エコーライン)は、7月に冬季閉鎖が解除され、バス・タクシーの通行ができるようになりました。しかし、大雪渓より先で落石危険のため、7月9日までは大雪渓までしか通行ができません。したがって、シャトルバスも大雪渓での折り返し運行となり、こちらの駐車場が転回場所となっています。もし、こちらに他の車両が駐車してしまうと、バスは転回できなくなり、運行に支障をきたす恐れがあります。ちなみにこの近くでバスが転回できる場所は、約3km下の位ヶ原山荘しかありません。つまり、付近には転回できる場所は他にはありません。

 

■ Next>>  Page3 【雪渓下部 T、登山道の様子(大雪渓〜肩の小屋)】 ■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  6  Next>>