第11回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム

(2014/07/12〜13) A

Top-page > Mt.-Cycling& Marathon-Index > Page: 1  2  3  4  5

(Update:2014/07/24)

 

【7月13日(日)、レース当日の朝、開会式、スタート】

レース開催に向けた準備が始まる

レース当日の朝、時刻は5時30分、天候は曇り、気温は18℃です。大会会場ではすでにスタッフの方々が集まり、レース開催に向けた準備が始まります。

 

選手の来場も始まる

そして、6時近くになると、選手の車も続々とやってくるようになります。大会会場の殿下平総合交流ターミナルは、駐車スペースが狭小なため、実業団、男子B〜Eの選手については、国道を2kmほど下ったところにあるほおのき平駐車場が指定されています。つまり、男子A・F・G、及び、女子のみで、大半の選手はほおのき平駐車場ということになります。

昨日の受付時にゼッケンと一緒に駐車券(殿下平用・ほおのき用)が手渡されていますので、それを駐車場入口で係員に提示します。

 

自転車の整備 「今年は何とか開催して欲しいですね。」

スタートは8時15分以降ですので、まだ2時間以上もありますが、駐車場では自転車の整備やローラー台でのウォームアップされる様子が見られます。「去年は残念だったから、今年は何とか開催して欲しいですね。」

もう6時を回っているというのに上空の雲は厚く、やや薄暗い状況が少し気がかりです。

 

タオルを巻いて保温しながらのウォームアップ

現在の殿下平の気温は19℃、気温の割にはひや〜っとした空気が流れています。いつもなら、全身から汗がボトボトと零れ落ちる様子が見られますが、きょうはどの選手も額に汗を滲ませる様子がありません。

そして、こちらの選手は上半身にタオルを巻いて保温しながらのウォームアップ。
「寒いですねぇ〜ギリギリまでアップしたいです。一回汗かくんだけじゃなくて、二回くらい汗かく位にして体の内部から暖めないと...しっかりウォームアップしないと走っているうちに足が攣ったりしますから、表面だけ暑くなってもダメなんです。」

 

第1回大会から毎年出場 − 「毎回エントリーすることに意義がある」

こちらのお二人は、第1回大会から毎年出場されているとのこと...筆者も第1回大会から取材を続けていますが、第1回大会から毎年出場されている方には、今回初めてお会いできました!初めの頃はまだ知名度も低く、大会の存在すら知られていないほどでした。そのため、第1回大会が開催されることをどのようにお知りになったのか尋ねると...

「その当時、『ノリクラを登るっていう大会があるんだよ』ということは前々から聞いていたんです。『そんなヤツがあるんだ〜』って思っていたら、ちょうど岐阜放送でCMが流れて、『これだ!』と思って応募したんです。最初の大会は本当に草レース!全部で200人もいなかったのに、その大半が関係者ばかりで、平湯峠からのショートコースだったにもかかわらず、トップでも1時間切れなかったですからね〜(笑)」

第1回大会の2004年当時でも、すでに各地で有名なレースがあちこちで開催されていて、他の大会と日程がバッティングすることも多く、特に他のヒルクライムレースとバッティングした場合は、ジャンルが同じであるために、応募者数が少なくなってしまうなどの苦労がありました。そのため、6月上旬だった開催日を何度も変更して、現在の7月第2週に落ち着いたという経緯があります。

現在では実業団のレースも併設され、1000人規模にまで達していますが、「草レース時代」の初心を忘れないようにしたいものです。

そして、最後に「それではまた来年も!(笑)」と、挨拶を交わす次第でした...

 

ゴールでみんなに配るお菓子を持って行きます(前回ロード女子優勝、松本雪子選手)

「走りは1番、笑いも1番、3時のおやつは...」と、勝手にフレーズを変えていますが(←スミマセン、ちょっと古いCMソングで...)。こちらは、前回の第9回大会 ロード女子優勝の松本 雪子選手。周りの選手が緊張している中でも、いつもリラックス...逆に周りの選手の緊張を解きほぐしてくれるほどです。そして、見せて下ったのは、容器にびっしりとつめられた手作りお菓子!

「ゴールで食べるおやつ。作って来たんです!ゴールでみんなに配るんです!お菓子作りも趣味なんです。今回の自信作!手荷物に入れて行きます。」

 

手荷物受付

さて、その手荷物ですが、6時から大会会場の一角で受付が始まっています。

 

手荷物には防寒着&フルフィンガーグローブを

手荷物は一人一個。下山用のホイールなどは受け付けていません。そのため、カーボンホイール着用車は要注意です(雨天時)。また、防寒着と指きりでないグローブ(フルフィンガーのグローブ)を手荷物に入れることは必須でしょう...

また、ゴールしてから下山開始まで、最短でも1時間程度は現地に滞在することになりますので、汗で急速に冷え込んできます。そのため、アンダーの着替えも一緒入れておくとよいでしょう。

荷物の受付締め切りは7時40分までです。

 

場内のMCブースでは...

会場のPAからは、「...実業団は193名のエントリー数、今回の様々なカテゴリー・年齢の方が参加されていて、東は北海道から、西は熊本から参加されています。また、岐阜県内からの出場は188名、他府県からの出場は759名で、スカイラインを通行止めにして開催は今回が初めてとなります。昨年は片側通行という形でした。今回は全面通行止めとなりました。」など、各種情報が繰り返し流れています。

 

「山頂6℃!MC流して!」 大会MC担当、新田真士さん
「今回もWebSiteを参考にしました!」

「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム2014、今回で11回目となりました...」と、MCが続いている最中、実行委員長より「山頂6℃!」と、指示が入ります。

「ただいま、山頂の気温と情報が入ってきました。なんと今、山頂は6℃となっています。ここ殿下平・会場の気温は手元の温度計で、19.4℃。ですから、山頂はかなり寒いです。昨日上がってみたときの気温は9℃で、このときもかなり寒くて上に羽織るものが必要で、それよりも寒い状況になっています。ですから、今、荷物を預けられる方は、必ず、ウインドブレーカーであったりとか、フルフィンガーのグローブを必ず用意してください。」

申し遅れましたが、大会MC担当は昨年に引き続き、新田真士さん。「今回もWebSiteで事前に色々参考にさせてもらいました!」

 

実業団出走サイン ヘルメット・ゼッケン・自転車重量のチェック

そして、こちらは実業団の出走サイン。机上の表にご自身の名前を直筆でサインします。そして、ヘルメットが規定どおりのものか?ゼッケンが正しい位置に装着されているか、自転車が規定以上の重さがあるかなどのチェックを受けます。

自転車の規定重量は6.8kg以上となっていて、まずは係員の方が手で持ってみた時の感覚で計ります。「大体、わかりますよ〜。持ってみてフゥ〜って浮くものは、規定値ギリギリか切ってますね。」 そして、今回も、何台もの自転車が計りに吊るされて実測されていました。

 

トイレは長い列 応援バス

大会会場内のトイレは、殿下平総合交流ターミナルの建物内にあって、会場からやや離れていて急な階段を登って行く必要があります。そのため、左の画像のように、大会本部のあるエリアの道路を挟んだ反対側に仮設トイレが設置されています。10基以上あるものの、ご覧のように長蛇の列ができる状況。7時以降は列が途切れる様子は見られませんでしたので、宿泊先やほおのき平駐車場で済ませてからお越しになったほうがよいでしょう。

また、仮設トイレの奥に応援バスが到着しています。昨日、先着で申し込んだ80名が乗車します。出発時間は7時50分。レースが始まる前にゴール地点に向かいます。

 

開会式

そして、7時20分、開会式が始まります。

 

大会実行委員長の小島義弘さん 本日、このように開催できる喜びを噛み締めたいと思います

大会MCから「それでは、大会実行委員長の小島義弘より、ご挨拶を申し上げます。」の一声から開会式が始まりました。

「第11回乗鞍サイクルヒルクライムご参加いただきましてありがとうございます。ちょうど1年前の第10回大会、残念ながら、濃霧・雨。低温ということで競技を中止せざるを得ませんでした。今年は何が何でも開催をしたいということで準備を進めてきましたけど、本日、このように開催できますことを皆様方と共に喜びを噛み締めたいと思います。「

「本開会は、地元の皆様の大変なご協力の下、開催をさせていただいております。そして、11回目にして始めて、今年から全面通行止めの形で開催させていただきました。これも地元の皆様の大変なご協力の下、そうした大会ができたことに感謝申し上げます。今回、全国から1000人近い皆様方に参加していただき、ぜひ、今日はノリクラの大自然を体感してお帰りいただきたいと思っております 。皆様の健闘をお祈りして大会の挨拶とさせていただきます。」

 

スタートラインに並ぶ選手 − 8回に分けて出走

開会式が終わると、スタートラインには選手の姿が並ぶようになってきます。14のカテゴリーを8回に分けて出走させ、1回に約100名ほどがスタートします。

 

最初は実業団E1・E2が同時にスタート

8時15分の最初のスタートは実業団E1とE2のカテゴリーの同時スタート。

 

岸本 侑大選手(GROWINGRacingTeam)
「頑張らないとね〜」
小山田 智也選手(SUBARU RT)
「いや〜、風邪ひいちゃって〜」

緑のジャージは、岸本 侑大選手(GROWING Racing Team)。ママに「こいつは頑張らせないといけないからねぇ〜」と、スタート直前までリラックスムードに...そして、すぐ隣には、小山田 智也選手(SUBARU RT)。「いや〜、風邪ひいちゃって〜...」と、ちょっと鼻声。体調不良を押してまでも出場されるとはさすが。

 

スターターは競輪選手の藍野 美穂さん 8時15分、実業団E1・E2がスタート

スターターを務めるのは競輪選手の藍野 美穂さん。この後、ご自身も特別参加で出走します。そして、8時15分。実業団E1・E2の選手が一斉にスタートし、今年の乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが始まりました。

■ Next>>  Page3 【ゴールまでのレース展開】 ■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  Next>>