第11回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム

(2014/07/12〜13) B

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(Update:2014/07/24)

 

【ゴールまでのレース展開】

パレード区間
08:15:32 【地図参照(Click)】

一斉にスタートした後、約500メートルほどは先導車(審判長車の表示の車)によるパレード走行で始まります。パレード走行とは言えども、まずまずのスピードでの走行の模様。また、この区間には登坂車線があって、国道としてはそれなりの斜度ですが、さすがにE1・E2カテゴリの選手ばかりですから、力強さが違います。なお、このページでは選手紹介で一部敬称を省略させていただいております。あらかじめご了承ください。

 

乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム コース地図
【拡大(Click)】

本大会のコースは標高1360メートルの殿下平総合交流ターミナルをスタートして、国道158号線を約1.2km走行し、旧道(県道 乗鞍公園線)へ分岐して、4.4km地点の標高1684メートルの平湯峠から乗鞍スカイラインを走行して、標高2702メートルにある畳平のゴールを目指します。標高差1342メートル、距離18.4kmのヒルクライムレースです。
コース上には目標物がありませんので、今回は乗鞍スカイライン上にあるキロポスト標識に基づいてコース案内を行います。キロポスト表示に4.4kmを加えたものがコース全体の走行距離になります。

各画像には【地図参照(Click)】というボタンを配置しています。
クリックしていただくと地図がポップアップされて、走行地点を表示するようになっています。地図中央の十字のマークが走行地点ですので、レース展開の参考になさってください。なお、地図の配信元である国土地理院からエラーメッセージが出ますが、OKをクリックして進めてください。((エラーメッセージの詳細はこちら

国道から左へ分岐(旧道) 激坂が始まる
【地図参照(Click)】 08:18:43 【地図参照(Click)】

スタートから約1.2kmで国道から分岐し、旧道(正式名:県道5号乗鞍公園線)に入ります。一昨年の前回大会より38秒遅いタイム。そのため集団も前回大会の2倍近い大きさになっています。旧道に入ると激坂が始まります。

 

旧道に入ってすぐにダッシュ(米田彰選手) 後続の集団に吸収される
08:20:27 【地図参照(Click)】 08:25:06 【地図参照(Click)】

旧道に入って程なく、ダッシュを仕掛ける選手がいます。321米田彰(ネクストリーム・岡電気)。しかし、ここから1kmほどの長い直線は、序盤としてはなかなかの急勾配で、直線部分が終わる頃には、後続の集団に吸収されます。

これまでの大会では、早いタイミングで数名の先頭集団が形成され、その後、一人が抜きん出た後、そのままトップを死守するというパターンが良く見られましたが、今回はどうやら戦術が異なるようで、この後も何度か仕掛ける選手が現れます。

 

平湯峠、乗鞍スカイライン入口(4.4km地点)
【地図参照(Click)】

スタートから4.4km地点、乗鞍スカイライン入口の平湯峠。

 

まだ20名近い集団に ピースサイン−余裕の原純一選手
08:30:05 【地図参照(Click)】 08:29:58 【地図参照(Click)】

例年なら、この付近で数名の先頭集団となりますが、ご覧の通り、20名近い集団となっています。そんな中、余裕を見せてピースサインを送るのは、333原純一(竹芝サイクルレーシング)

 

旧道部分〜夫婦松までが最もキツイ 先頭手段も徐々に分散
08:39:09 【地図参照(Click)】 08:38:15 【地図参照(Click)】

国道から分岐した旧道部分の約3.2kmと、それに続く乗鞍スカイライン入口の平湯峠から夫婦松までの3km(合計6.2km)が最もキツイ区間で、20名近くに上った先頭集団も、徐々に分散して小さくなって行きます。

 

夫婦松駐車場(7.4km地点) ここで岩波宏尚選手がスパート
08:41:16 【地図参照(Click)】 08:41:32 【地図参照(Click)】

そして、こちらは7.4km地点の旧夫婦松料金所。ここで332岩波宏尚(竹芝サイクルレーシング)が、スパートをかけます。

 

岩波選手を遠藤選手が追う(9km地点)
08:46:01 【地図参照(Click)】

旧夫婦松料金所から1km位は、岩波が集団を引っ張る形で進みますが、約9km地点で後ろの集団から抜け出した330遠藤庫央(チームCB+)が、岩波を捉えようと駆け寄ります。

 

遠藤選手と岩波選手のバトル 遠藤選手が巧みにかわす
08:46:04 【地図参照(Click)】 08:46:06 【地図参照(Click)】

330遠藤庫央(チームCB+)と、332岩波宏尚(竹芝サイクルレーシング)のバトル。追い抜いた遠藤の前に出ようと、岩波が右から左からと試みるものの、それを阻止するように遠藤も巧みにかわします。

 

後方から原選手が追撃 遠藤選手の背後に原選手が...
08:46:16 【地図参照(Click)】 08:46:44 【地図参照(Click)】

そこにチームメイトの333原純一(竹芝サイクルレーシング)が後の集団から飛び出し割り込む形に...仲間の援護なのか、それとも、もし、この二人の独走を許したら首位を狙えないと思ったのかわかりません。

こんな熱いレース展開...この大会では初めて拝見したかもしれません。

 

乗鞍スカイライン5kmポスト(9.4km地点) 唯一の下り坂箇所
08:47:40 【地図参照(Click)】 08:48:02 【地図参照(Click)】

そして、9.4km地点(乗鞍スカイライン5kmポスト付近)。コース内で唯一の下り坂。しかし、ペダルを休める選手はいません。集団は10名に絞られ、321米田彰(ネクストリーム・岡電気)が引っ張る形に...

 

10.4km地点 − 先頭集団は9名に レースの行方はまだわからない
08:49:52 【地図参照(Click)】 08:49:59  【地図参照(Click)】

その後は、比較的コースも緩やかになり、先頭を交代しながらタイミングがやってくるのを狙っている様子。10.4km地点(乗鞍スカイライン6kmポスト付近)では、9名の集団です。

<左の画像の順番では>
330遠藤庫央(チームCB+)
321米田彰(ネクストリーム・岡電気)
333原純一(竹芝サイクルレーシング)
335星野将宏(チーム・Y)
316中井光博(ラヴニールあづみの)
306鶴岡慶太(RITCHEY BREZZAカミハギRT)
325中村俊介(SEKIYA)
E2カテゴリの413大橋穂高(ユーロードレーシング)
329高橋義博(チームCB+)

まだまだ、レースの行方が全くわからない状況です。

 

この先、しばらくは展開がない タイミングを見計らっているのか...
08:50:05 【地図参照(Click)】 08:50:13 【地図参照(Click)】

しばらくは、この調子で脱落する選手もなく、レースは駒を進めています。同じチーム同士では、どちらを推し進めるのかといった戦略はできていることと思いますので、そのタイミングがやってくるのを待つだけといったところでしょうか?

 

乗鞍は中部山岳国立公園に指定 − 自然の森が美しい
08:54:12 【地図参照(Click)】

さて、レース展開ばかりでなく、中部山岳国立公園内を行く乗鞍スカイラインの自然豊かな風景もぜひ味わっていただきたいところ。こちらは11.4km地点(乗鞍スカイライン7kmポスト)で、標高は2200メートル。森林の美しいエリアです。ただ、選手の皆さんにとって鬱蒼とした森はが変化に乏しく、早くここから脱出したいという気持ちのほうが強いかもしれません。

 

【前日撮影】青空が目の前に広がる 晴れていれば穂高や笠ヶ岳等の北アルプスが広がっている
【地図参照(Click)】 08:55:28 【地図参照(Click)】

今回は天候が芳しくありませんでしたので、前日に撮影した画像と共にお伝えします。先ほどの11.4km地点を過ぎると少しずつ空の広がりを感じるようになり、天候が良ければ、左の画像のように青空が目の前に広がってくるはずです。もちろん、穂高連峰や笠ヶ岳といった北アルプスの山並みが屏風のように広がる光景が見られます。

 

森林限界を超えると別世界へバトンタッチ 山岳風景が広がる
【地図参照(Click)】 【地図参照(Click)】

そして、12.4km地点(乗鞍スカイライン8kmポスト)を過ぎると森林限界に到達し、周囲に高い木々がなくなってきます。これまでの鬱蒼とした森の風景から、別世界へとバトンタッチします。小雨が少し強くなってきて、気温を低くなってきました。

 

先頭集団は5名に(14.4km地点)
09:05:30 【地図参照(Click)】

14.4km地点(乗鞍スカイライン10kmポスト)付近では、5名に絞られます。最終的にこの5名がゴール直前までレースを進めます。

<順不同で>
321米田彰(ネクストリーム・岡電気)
306鶴岡慶太(RITCHEY BREZZAカミハギRT)
325中村俊介(SEKIYA)
333原純一(竹芝サイクルレーシング)
329高橋義博(チームCB+)

以上の5名です。

乗鞍スカイラインのビューポイント
(四ッ岳カーブ、15.4km地点)
まだ残雪が残っている

そして、15.4km地点(乗鞍スカイライン11kmポスト)付近は、乗鞍スカイラインの中のビューポイントの一つである四ッ岳カーブです。真正面に見える山は乗鞍23峰の一つ猫岳。

乗鞍とは、岐阜・長野の両県にまたがる23の峰から形成される山並みの総称で、飛騨側(岐阜側)から見たときに、その連なりが馬の鞍に似ていたところからそのように呼ばれています。また、複数の山の連なりから乗鞍と呼ばれていることからもわかるように、23峰のうちの特定の山を指しているわけではないため、実際には「乗鞍岳」という山は存在しません。ただ、一般的に乗鞍岳と呼ばれるのは、23峰の中でもっとも高い標高3026メートルの剣ヶ峰を指すことが多いようです。

右の画像のように、7月も中旬に差し掛かるというのに、まだ残雪が残っています。また、長野側の乗鞍大雪渓は、夏スキーのメッカとして、8月中頃まで滑走できます。

 

四ッ岳カーブを回る
09:08:57 【地図参照(Click)】

乗鞍スカイラインは毎年5月15日にオープンしますが、オープン当初はバスの背丈以上にも及ぶ雪の壁で有名です。集団は5名、321米田彰(ネクストリーム・岡電気)、306鶴岡慶太(RITCHEY BREZZAカミハギRT)、325中村俊介(SEKIYA)、333原純一(竹芝サイクルレーシング)、326高橋義博(チームCB+)の構成は変わりません。

 

オープン初日の乗鞍スカイライン(2013/05/15) 2ヶ月で様変わり
【地図参照(Click)】 09:09:24 【地図参照(Click)】

今年のオープン初日は天候が良くありませんでしたので、昨年のオープン初日の様子と比較してみましょう。左のオープン初日の画像を見ると、バスより雪壁のほうが高い状況が、ご確認いただけると思います。

オープンからまだ2ヶ月しか経過していませんが、風景が一変しています。

 

天候の変化がダイレクトに伝わる この先濃霧
09:09:06 【地図参照(Click)】 【地図参照(Click)】

森林限界を超えると、気象状況がダイレクトに伝播するようになり、周辺の山には激しく濃霧が巻いている状況が見られ、天候には悪化傾向を示しています。

 

土俵ヶ原 突然の強風にバランスが崩れる
09:11:16 【地図参照(Click)】 09:12:08 【地図参照(Click)】

そして、こちらは土俵ヶ原と呼ばれる場所ですが、普段から風の流れの激しいところ。ちょうど右の画像のカーブを曲がりきったところで、突風が吹きぬけて、バランスを崩しそうになる選手もいらっしゃいました。

 

視界は100〜200m(16.4km地点) 【前日撮影】晴れていれば綺麗な山並みが
09:12:55 【地図参照(Click)】 【地図参照(Click)】

視界は100〜200メートル程度。周囲の様子はほとんど確認できませんが、晴れていれば、右の画像のように緑の山並みと青空しかない、別世界が広がっているはずでした。

 

桔梗ヶ原(17km地点)
【地図参照(Click)】

17km地点の桔梗ヶ原。ここからはほぼ平坦な状況となり、最後のラストスパートを賭けて、レース展開を勝ち取ろうと考える選手も多いことでしょう。しかし、ゴールまで1.5kmほど残っていますので、最後は体力勝負といったところでしょうか?

 

【前日撮影】桔梗ヶ原 【前日撮影】桔梗ヶ原から望む四ッ岳と穂高連峰

こちらが前日撮影した桔梗ヶ原とその周辺の様子。今回はこんな風景にめぐり合うことができませんでしたので、ぜひ、この風景をご覧頂くよう、次回大会にもご参加ください。

 

まだ集団を形成 残り1km、ゴールに向けての展開が始まる
09:15:22 【地図参照(Click)】 09:16:08 【地図参照(Click)】

そして、最後の1km付近で、321米田彰(ネクストリーム・岡電気)がスパートをかけたのをきっかけに、ゴールに向けてのレース展開が始まりました。

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