ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2014/08/30〜31) A

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(Update:2014/09/04)

 

【観光センターから大雪渓へU(乗鞍高原〜三本滝、ヒルクライムと沿道の風景)】

こちらは善五郎の滝駐車場。

 

ススキに花が咲く

ススキの穂が目立つようになってきました。良く見ると穂から花が咲いています。この後、ふわふわとした綿毛ができて、秋の柔らかい光りを浴びて綿毛がきらびやかに輝く光景が見られるようになってきます。

 

葉の緑に濃淡が現れる − 紅葉への準備 青空が広がり天候は回復へ

真夏の時期は緑一色だった木々の様子も、緑に濃淡を感じるようになり、紅葉への準備が始まっています。そして、時間の経過と共に、雲間の青空が次第に大きくなり、天候は明らかに回復傾向を見せてくれます。

さて、今日の天候の行方はどうなるのでしょうか?

 

ウドのような花

目線よりはるかに高いところに密集して花が咲いています(左画像の左上)。最初はウドの花かなと思いましたが...

 

タラの花 − 枝の棘を見れば一目瞭然

花の形はウドに良く似ていますが、茎や枝の様子を見れば、もうお分かりですね...こちらはタラの木。タラの木には5月上旬ごろに新芽ができます(タラノメ)。春先は血眼になって探すタラノメも、食用でないこの時期は、こんなに大輪が咲いているにもかかわらず、見向きもされない状況ですね。

 

かもしかゲレンデは上半分から雲に覆われている

そして、三本滝ゲート手前からゲレンデ右方面を見ると、かもしかゲレンデ上半分はすっぽりと雲に覆われて、雲が低くなってきている様子がわかります。

 

三本滝ゲート − この先マイカー規制

観光センターから7km先の三本滝ゲート。この先、マイカー規制が実施されていて、タクシーやバスでの通行は許可されています。、

 

今日もヒルクライマーの姿が

三本滝ゲートから先にあるかもしかゲレンデ。もちろん今日もヒルクライマーの姿が...

 

数種類の山野草が咲き乱れる

そして、かもしかゲレンデには、ぱっと見ただけでも4〜6種類の山野草が存在しています。右の画像でその代表的な植物。後ろからヨツバヒヨドリ、ヤナギラン、そして、ゴマナです。このほか、ハンゴンソウが咲いていて、また、他のエリアはこれからノコンギクの時期を迎えますが、山野草の季節はそろそろ終りに近づきつつあります。

 

先週の穴は修復されました

そして、さらに登ると、先週陥没した部分は綺麗に修復され、来週の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍には間に合いました。

 

【観光センターから大雪渓へT(三本滝〜大雪渓、ヒルクライムと沿道の風景)】

沿道にはウラジロナナカマドの部分的紅葉が始まる

さて、鈴蘭バス停のカエデの紅葉を1ページ目でお伝えしましたが、沿道にはウラジロナナカマドの部分的な紅葉が始まっています。ただ、これは1週間程度で枯れてしまうため、本格的な紅葉の始まる時期まで保つことはなく、これが紅葉の始まりを示すものではありません。

 

緑から紅色へのグラデーションが美しい

真紅の紅葉よりも、このように少しずつ変化を見せる状況のほうがグラデーションの美しさを感じるもの...

 

オヤマリンドウ 三兄弟は珍しい

こちらは先週もお伝えしたオヤマリンドウ。多くの場合は頭頂部にだけ花をつけますが、右の画像のオヤマリンドウは三兄弟になっています。こんな風にちょっと珍しいものを見つけるのも楽しさ倍増です。

 

冷泉小屋付近、濃霧が立ち込める

先ほどまでの晴れ間は姿を消して、標高2200メートルの冷泉小屋付近から濃霧の中に突入します。気温は15℃前後で、今日は暑さがないばかりか、秋の涼しさ・冷え込みすら感じる程です。

 

位ヶ原山荘

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘。この付近に達すると、沿道の濃霧は解消します。

 

山麓から湧き上がる濃霧の帯

どうやら、今日の濃霧は標高の差で濃淡が見られるというよりも、山麓から湧き上がる雲の帯の中に入った箇所では濃霧に見舞われ、そうでない部分はクリアな視界が確保されているという状況であることがわかります。

 

上空は青空

さらに雲の帯の上には青空が見られ、今日はそんな雲の動きに支配される一日です。

 

11号カーブ、ツアーコース入口

位ヶ原山荘から約1.5kmの11号カーブ。厳冬期のツアーコース入口付近です。視界がよければ、高天ヶ原と剣ヶ峰のツートップが聳える光景が広がりますが、今日は濃霧にすっぽり覆われています。

 

ウラジロナナカマド

さて、この11号カーブはノリクラの紅葉を代表するビューポイントで、紅葉を紹介する記事やポスターにもたびたび登場する場所です。例年、9月下旬が見頃を迎えますが、まだまだ、その気配は感じられません。

 

コウメバチソウ −赤枠に注目

そのウラジロナナカマドの足元には、コウメバチソウが咲いています。大半のものが梅の花と同じ形をしていますが、左上の赤枠に注目してください。

 

一般的なコウメバチソウ 八重咲きのウメバチソウは珍しい

左が一般的なコウメバチソウ。そして、赤枠の中にあったものは八重咲きのウメバチソウ。園芸種では良く見られますが、自生しているものはちょっと珍しい存在かもしれません。

 

大雪渓に到着

視界は50〜100メートルほど。風や雨は全くありません。そんな中、大雪渓に到着です。今日は比較的ヒルクライマーが少なめでしたが、下記に走行上の注意点をまとめておりますので、ヒルクライマーの方々は是非ご覧ください。

 

【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、走行上の注意点)】

レインウェア(防寒着)の持参−天候の急変と下山時の寒さを防ぐため

本格的にヒルクライムシーズンが始まり、晴れていれば下りでも全く寒さを感じない状態となってきました。しかし、天候状況によっては防寒着が必要となることが多く、軽量化のために荷物を減らしたとしても、レインウェアなどの装備は必ず持参して下さい。

熊鈴の携行

8月から9月にかけて、熊の出没が頻繁になる時期を迎えます。熊は森林の中だけでなく、道路上にも出没します。そのため、自動車のような走行音のしないヒルクライムは鉢合わせする危険性がありますので、熊鈴を鳴らしながら走行することをオススメします。

熊だけでなく、野生の猿も確認されています。

熱中症予防と水分補給などの可能な場所

気温が低くても、熱中症には十分注意してください。特に水分補給が十分でない場合は途中で補給するようにしてください。

場所(観光センターからの距離、標高)

飲料水

売店(スポーツドリンクなど)

トイレ

三本滝レストハウス(7km地点、標高1800m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)
位ヶ原山荘(15km地点、標高2350m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内)
大雪渓(18km地点、標高2600m) △ (沢水) × ○ (公衆トイレ)
終点畳平(20km地点、標高2702m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)

持参したボトルがいつも以上に少なくなったときは、安全のため、上記の場所で水分補給をして下さい。上記の場所については、ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号版 を参照して下さい。

めまい、失神、早い脈、筋肉の痙攣など、体調不良を感じたらムリに下山せず、周囲の走行者、バス・タクシーなどに救助を求めて下さい。(下山走行中に体調悪化して転倒事故の可能性あり。)

走行上の注意点

<前を良く見て走行してください。(特に登り走行時)>

ヒルクライムで、下を向いたままべダルをこぐ様子が良く見られます。その場合、対向車の存在に気付くことが遅れて、正面衝突する危険性があります。必ず前を見て走行してください。

<並走禁止(横並び走行)>

横に並んだ並走走行は道路交通法でも規制されています。友人同士でおしゃべりしながら並んで走行するのは楽しいものですが、県道乗鞍岳線は狭小区間が多く、後ろから来た自動車が追い抜くことができません。また、対向する車両との接触の危険性もありますので、絶対に並走しないようお願いたします。

<下山時はスピードを落として、カーブミラーもしっかりと確認>

スピードを乗せたダウンヒルは楽しいものですが、大会などでコース規制がされた状態ではありませんので、すぐに止まれるスピードで走行してください。また、カーブミラーでヘアピンカーブの先の状況もよく確認してください。カーブミラーの確認をすると姿勢が不安定になるという方もいらっしゃるかと思いますが、すでにその状態がスピードを出しすぎている証拠です。しっかりとカーブミラーが確認できる速度までスピードダウンしてください。

<防衛運転に徹すること>

他の車両との事故の場合、過失の問題が生じますが、いずれにしても、ダメージが大きいのは自転車の方です。必ず防衛運転に徹するようお願いいたします。

 

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