ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2014/08/30〜31) C

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(Update:2014/09/04)

 

【雪渓下部 U】

石碑の岩

さて、大雪渓では雪解けと共に最も早く頭を出すのはモーグルコースの岩ですが、こちらは南側に100メートルにある石碑の岩、モーグルコースに続いて2番目に頭を出す岩です。先週の段階で雪解けが完了しましたので、雪解け状況をお伝えするわけではありませんが、大雪渓内の一つのランドマークとしてご紹介します。

 

チングルマ − 綿毛状態は先週と変わらず

石碑の岩のチングルマは先週の段階ですべて綿毛が開きました。しかし、今週はほとんど変化が見られません。綿毛が湿っているため、風でなびかないためか、飛散した数もあまり多くありません。

 

雪渓上部下端部分

ここからは雪渓上部の下端部分についてお伝えします。石碑の岩の南側には雪渓上部へとつながるスキーヤー専用道があります。

 

先週の雪渓上部下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2014/08/23〜24) C
今週の雪渓上部下端部分
先週より7メートル上昇

この先に雪渓上部の下端部分がありますが、下端の位置は先週より7メートル上昇しました。昨年より2週間早い雪解け状況です。

 

雪渓上部下端部分

こちらが下端部分。下端部分から15メートルほど上部に右の画像のような岩があります。

 

今週より2週間早い一昨年の雪渓上部下端
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C
今週より2週間遅い昨年の雪渓上部下端
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2013/09/14〜15) B
=今週の畳の岩と同じ状態の時期をピックアップ=

先ほどの岩周辺と同じ雪解状態の昨年・一昨年の画像をピックアップします。
左は今週より2週間早い一昨年の状況、右は今週より2週間遅い昨年の様子。このことから昨年よりも雪解けが2週間早く、例年よりも2週間遅い状況が確認できます。

さて、こちらの岩ですが、一部表面が褐色になっています。これは放置された畳が経年変化でご覧の状態になっています。放置された当初はしっかりとした形を保っていましたが、朽ちて岩に張り付いています。ただし、この状態になるまで少なくとも25年、四半世紀以上は経過しています。これほど長期間の年月が経過しているにもかかわらず、ご覧のように残っているということは、雪渓の中や外では非常に腐食しにくい状況であったことが推測できます。

また、このように腐りにくい環境のため、ゴミなどを放置しても、自然分解されるまでにかなりの時間を要します。

 

【雪渓中段】

雪渓中段全景

雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。

 

昨年の雪渓中段全景 −長さ40メートル×横24メートル
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) C
先週の雪渓中段全景 −長さ18メートル×幅8メートル
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2014/08/23〜24) C
今週の雪渓中段全景

昨年や先週とは比べものにならないほど雪解けが進んでいます。

 

縦4メートル×横2メートル

大きさは縦4メートル×横2メートルです。

 

今週は雪解けスピードが早い

この状況ですので、次週末には完全に積雪がなくなっているはずです。昨年より2週間早く、例年と比べてほぼ同じか1週間遅い状況です。

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