ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2014/09/05〜06) A

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(Update:2014/09/11)

 

【観光センターから大雪渓へU(三本滝ゲート〜大雪渓沿道の風景)】

三本滝ゲート − 今日は最高の日の出でした

こちらは観光センターから7km先の三本滝ゲート。ここから先はマイカー規制です。「今日の日の出は最高だったねぇ〜」と、おっしゃるゲート係の方。ご来光バスの運行前に道路パトロールを実施するのもゲート係の業務になっていて、今日のような綺麗な日の出が見られる日ばかりであれば良いのですが、ヘッドライトの明かりが吸い込まれれるような濃霧が立ち込める状況でも、早朝の道路パトロールは行われます。

 

かもしかゲレンデ 筋状の雲が秋の雰囲気を

三本滝ゲートを過ぎてこちらはかもしかゲレンデ。筋状の雲がなんと表現しがたい美しさがあり、秋ならではの雰囲気の空です。

 

ゴマナのオンパレード

現在、ゴマナがピークを迎えています。かもしかゲレンデだけでなく、いたるところでゴマナのオンパレードといっても良いでしょう。

 

ヤナギランは綿毛は見られるようになって来た

そして、ヤナギランは花が完全に終わって、綿毛が開き始めています。今後、全身が綿毛に包まれて、かもしかゲレンデは綿毛がふわふわと舞い上がる様子が見られるようになるはずです。

 

ダケカンバの部分的な色付きが始まる
摩利支天バス停と荒田沢橋の中間地点

さらに登って、摩利支天バス停と荒田沢橋の中間地点。ダケカンバが部分的に黄色く色付く現象が見られるようになって来ました。この付近の紅葉は9月下旬から10月上旬が見頃です。部分的な色付きは9月上旬から始まりますが、上部エリアのようにここから一気に色付くことはなさそうです。

 

赤い実 − ツリバナ 赤い実 − オオカメノキ

先ほどのマツムシソウやノコンギクと同様に、紅葉以外にも秋を感じさせるものはたくさんあります。ご覧のような赤い実もその一つ...

 

4つの翼 − ヒロハツリバナ

さて、こちらは左上の画像のツリバナを拡大して見たものですが、上から見ていてもその種類はわかりません。必ず下からのぞいてください。こちらの実はまだ完成形ではなく、これが裂けて中の実が釣り下がってきます。ご覧のように4つの翼がありますので、ヒロハツリバナであることがわかります。

 

位ヶ原山荘でも部分的な紅葉が

さらに登って、標高2350メートルの位ヶ原山荘。部分的に黄色くなる箇所も見られるようになって来ました。ただ、本格的な紅葉はもう少し先です。

 

くっきりとした光景(屋根板、富士見岳)

久しぶりに富士見沢や屋根板の全景をくっきりと見渡すことができます。この緑があと数週間もすると見事な錦色に輝きます。

 

紅葉がピークを迎えた
昨年の屋根板・富士見沢(9月下旬)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2013/09/28〜29) F
紅葉がピークを迎えた昨年の位ヶ原山荘周辺(10月上旬)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) F
=紅葉がピークを迎えた時期の昨年画像(9月下旬〜10月上旬)=

こちらは紅葉のピークを迎えた時期の昨年の画像。グリーンシーズンの締めくくりにふさわしい光景が今年も訪れてくれると願いたいものです。

 

こんな風景に溶け込みながらのヒルクライムは最高のひとときといえるでしょう。

 

雰囲気は完全に秋

空気感も青空の雰囲気も完全に秋そのもの...この季節が到来するのを待ち望んでいたという人も多いものと思います。

 

【雪渓下部 T】

それでは、ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2014/08/30〜31) B
今週の大雪渓入口

この1週間でかなり小さくなり、先週の半分以下の状況です。

 

今週よりも2週間遅い昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) B
今週よりも1週間早い一昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) B
=どちらも今週とほぼ同じ積雪量の時期をピックアップ=

こちらの2枚は今週とほぼ同じ大きさの時期の過去の雪渓下部の様子を取り上げています。 左の画像は今週よりも2週間遅い昨年の画像で、右の画像は今週よりも1週間早い一昨年の画像です。

一昨年は例年よりもやや早い雪解けを見せていますので、今週の状況としては、昨年よりも3週間早い雪解けで、ほぼ例年並といえます。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2014/08/30〜31) B
今週の大雪渓入口
車道からの距離は75メートル

こちらは下端部分から車道方面を撮影したもの。車道までの距離は75メートルで先週と同じ数値ですが、雪解けにより測定位置が変化したためで、実際には車道までの距離は短くなっています。また、昨年も75メートルでしたが、前述と同様に測定位置が変化していることが影響しています。雪渓の形状から積雪量が少なくなってきたこの時期は、このような結果となってしまいます。

 

スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。ご覧の通り、紅葉はまだです。現時点では葉が縮れるような現象は見られません。

 

登山道入口 熊に注意!

大雪渓入口から北へ50メートルほどのところにある登山道入口。ここから700メートルほど登ると肩の小屋に到着し、その先、剣ヶ峰山頂(乗鞍岳山頂)へと登山道が伸びています。右の画像のように「熊が近くに住んでいます 注意して通行してください!!」と掲示があります。

熊出没については、先週の ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2014/08/30〜31) E でお伝えしたとおりですので、詳細はそちらをご覧ください。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) A
今週の登山道入口−隙間は83メートル

車道と雪渓下端との距離は83メートル。先週から10メートルも長くなっています。また、昨年の48メートルから大きくかけ離れています。雪渓の面積を見ても昨年と今年では一目で違いがわかります。

 

長さ5メートル×横10メートル

雪渓下部全体の大きさは、長さ5メートル×横10メートル。

 

今週よりも2週間遅い昨年の雪渓下部
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) B
今週よりも1週間早い一昨年の雪渓下部
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) B
=どちらも今週とほぼ同じ積雪量の時期をピックアップ=

同じ程度の大きさの過去の画像がこちらです。左は昨年は今週より2週間後の画像、右は今週より1週間早い一昨年の画像。両者とも今週と若干大きさに違いがありますが、1週間前後すると大きさにかなりの違いが生じてしまうため、この2枚が最も近いところです。

そのため、今週は昨年よりも2週間以上早い雪解け、また、例年よりも1週間以上遅い雪解けです。

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