ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2014/10/04〜05) F

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(Update:2014/10/09)

 

【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

摩利支天付近 − 見頃が続く

 標高約2000メートルの摩利支天付近は、先週の段階でほぼピークの状態を迎え、今週も見頃が続いています。

 

落葉が少なく状態がよい

他のエリアでは落葉が目立つ状況ですが、摩利支天付近は比較的落葉が少ないため、見頃が継続しています。

 

ピークを迎えてから1週間経過するが見頃が続く

現時点で紅葉がもっともよいのは、こちらの摩利支天付近と、前のページでご紹介した摩利支天上の直線箇所の二箇所です。上部エリアはピークを迎えてから1〜2日程度で落葉が目立つようになったものの、この付近はピークを迎えてから1週間程度持続しています。

 

三本滝ゲート上 三本滝上

しかし、摩利支天より山麓側では、上部のエリアと同じように落葉が見られ、場所によってはほとんど葉を残していない箇所も見られます。

 

かもしかゲレンデから − ダケカンバの色付き、一部でカラマツも色付きが

こちらは三本滝ゲート上のかもしかゲレンデからの様子。黄色に色付いているものの大半はダケカンバですが、中にはカラマツの色付きも見られるようになって来ました。今後山麓の乗鞍高原の紅葉が見頃を迎え、その後、カラマツの紅葉は秋を締めくくる最後の彩りとなります。

 

【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★色付き始めです(例年の見頃:10月中旬)★

昨年の鈴蘭橋
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) G
今週の鈴蘭端 − 昨年よりも色づきが早い

標高1500メートル付近の鈴欄橋からの様子。こちらでも山頂付近まで一望できる状況で、代表的な紅葉スポットの一つです。昨年よりも色付きが若干早めで、例年よりもやや早い状況です。例年の見頃は10月20日前後ですが、少し早まるかもしれません。

 

夜泣峠 − 乗鞍高原、白樺峠方面を見下ろすビューポイント

上部エリアの位ヶ原・大雪渓と異なって、乗鞍高原では開けた眺望を楽しめる場所があまり多くありません。こちらの夜泣峠では乗鞍高原や白樺峠方面の紅葉を見下ろすことができるビューポイントになっています。夜泣峠は休暇村の先、東大ヒュッテ口バス停の少し下にあります

 

一の瀬園地入口

観光センターから南へ約1.5km。こちらは一の瀬園地入口です。

 

一の瀬周辺の紅葉 − 見頃に近い色付き

一の瀬周辺でも紅葉が始まり、見頃に近い状態まで色付いています。

 

色彩豊か 小梨の実

現時点で最も色付いているのは赤く染まったヤマウルシで、シラカバもかなり色付いています。赤・黄・緑の配色がベストマッチ。こちらはコナシ(小梨)の実。別名:ズミ(酢実)とも呼ばれます。

 

一の瀬 大カエデ

さて、一の瀬での紅葉の本命といえば、さらに奥に入ったところにある大カエデ。観光センターから約2.7kmのところにあります。一の瀬の大カエデの位置は、ノリクラ ガイドマップ (紅葉 下部エリア版) にてご確認ください。

また、昨年の 2013ノリクラ 雪渓カレンダー 2013シーズン 正式版 Vol.22(2013/10/05〜06) G 【一の瀬 大カエデへの行き方】 で、画像付きで紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

昨年の一の瀬大カエデ
2013ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2013/10/05〜06) G
今週の一の瀬大カエデ
ほぼ昨年並みの色付き

色付きが始まっていますが、ほぼ昨年並みの状況です。例年10月20日前後に見頃を迎えますが、現時点では大きく前後する様子は見られません。また、年によっては1週間ほど早く見頃となるケースもありました。

 

鮮やかな色合い

全体画像ではかなりくすんだ色合いでしたが、ご覧のように近づいてみると、鮮やかな色合いになっていることが確認できます。ピークを迎えれば、全身燃えるような真紅の大カエデが楽しめるはずです。

 

【昨年の今ごろは?】

2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06)

先週までの紅葉状況では、9月中旬に台風18号が上陸後の急激に冷え込みによる、霜枯れの影響が見られましたが、今週になって霜枯れを免れたウラジロナナカマドがかなりよい色付きとなり、大雪渓から三本滝ゲート付近まで全山に渡ってピークの状態を迎えました。

取材一日目の10月5日(土)は、曇り空の朝を迎えます。気温は10℃もあって暖かな朝です。天気予報では午前中は雨となっていて、天候が芳しくない状況のため、観光センター前駐車場にお越しのマイカーは30台程度と極端に少なく、本格的な紅葉シーズンを迎えたとは思えない様子です。しかし、雨にまったく降られることなく、山頂にかかっていた雲も抜け始めて、まずまずの天候です。また、日差しの全くない状態でしたが、原色の紅葉には太陽光線は不要とばかりに輝き、訪れた方々予想以上の好条件でカメラのシャッターを切り続ける様子があちこちで見られました。そして、夕方になって綺麗な雲海が広がり、日没間近のやわらかい光の中で、幻想的な雰囲気を醸し出して一日が終わりました。

取材二日目の10月6日(日)は、昨日とは打って変わって雲ひとつない快晴の朝。観光センター前駐車場は多くjの方が訪れて賑やかな朝を迎えます。そのため、シャトルバスも大変な混雑となり、7時の始発便を待つ行列が乗車口から長く伸びて6台も運行されるほど。空気はひんやりとした状態でもやや暑さを感じさせる状況で、変幻自在に湧き上がる雲が上空を覆う様子は夏山特有の天候といったところ。ただ、それ以上の天候の変化はなく、午後近くから日差しが遮られる程度に収まります。位ヶ原・大雪渓付近は大勢の方々散策して、道路はまるで歩行者天国といった状態でカメラマンの三脚がいたるところで林立する状態となっていました。

紅葉情報は 6ページ目 からお伝えします。例年、紅葉は9月中下旬頃から見頃が始まりますが、今年はやや遅れ気味の状況が続いていました。しかし、先週あたりから、色付きがはっきりとしてきて、この1週間で急激に進行して、大雪渓から三本滝ゲートまで全山紅葉という好条件を迎えました。色付きに関しても、霜枯れを免れたものがかなりよい色付きをみせ、今年も「当たり年」といってよい状況となりました。

大雪渓の積雪量は、昨年よりも多い状態が続いています。入口付近の雪渓下部は今週になってようやく積雪がなくなりましたが、雪渓上部では右側の雪渓がまだ残っていて、昨年よりも1ヶ月近く雪解けが遅い状況となっています。

 

<編集後記>

「『信州 山の達人』への認定」

長野県は、県全体の8割が森林を占める全国有数の森林県で、その山岳高原地域には県内外から毎年70万人もの人々が訪れる観光県でもあります。今年3月、長野県では、貴重な資源である「山」に感謝し、「山の恵み」を将来にわたり持続的に享受していくため、県独自の「信州 山の日」を7月第4日曜日に制定しました。

また、「信州 山の日」の制定を契機に、県では今年度(平成26年度)を「信州の山 新世紀元年」と題し、「山」に関する様々な取組を実施する中、信州の山の魅力を発信するため、『信州の山』に関連した『きらりと光る』様々な取組を行っている人を「信州 山の達人」として認定・公開が行われました(認定者数126名)。

このたび、のりくら観光協会のご推薦により、筆者が『山の魅力を「伝える達人」』の部門で認定をいただきました。のりくら観光協会会長、並びに女性部の皆様には、心より御礼申しあげます。

当WebSiteの内容は、どちらかというと素人目線なものばかりで、専門的な内容はほとんどなく、「達人」には程遠いものですが、細く長くこれからも継続できればと考えております。

 

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