ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.25(2014/10/25〜26) D

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(Update:2014/10/30)

  

【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★見頃をやや過ぎる(例年の見頃:10月中旬)★

 

ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めています。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。すでに上部エリアの紅葉は終了して、山麓の乗鞍高原へと紅葉前線が移ってきました。

<紅葉関連情報>

■ ノリクラの紅葉の概要 −  乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  
■ ビューポイント(地図) − ノリクラガイドマップ紅葉上部エリア版(大雪渓〜摩利支天)   ノリクラガイドマップ紅葉下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア)

先週の観光センター前駐車場
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2014/10/18〜19) D
今週の観光センター前駐車場
乗鞍高原一帯で最もよい発色

先週の段階では乗鞍高原の紅葉はやや遅れ気味の状況でしたが、今週は若干見頃を過ぎてしまった状況です。しかし、観光センター前のこちらの紅葉は見事に色付き、乗鞍高原一帯で最もよい色合いを見せています。

 

観光センター周辺 − 深い色合いだが落葉が目立つ

こちらも観光センター周辺の紅葉。色合い的にはかなり深く褐色に近い状態が見られます。落葉が目立って来ています。大雪渓・位ヶ原の上部エリアの紅葉は見頃・ピークがかなり短期間で終わってしまいましたが、それと良く似た現象が山麓の乗鞍高原でもみられ、見頃・ピークが一週間もない状況です。

 

カエデ類は当たり外れなく綺麗に

それでもカエデ類の紅葉は綺麗に発色していて、当たり外れなく、期待にこたえてくれます。

 

昨年の鈴蘭橋
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2013/10/26〜27) @
先週の鈴蘭橋
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2014/10/18〜19) D
今週の鈴蘭橋
ピークを過ぎて落葉が始まる

こちらは鈴蘭橋のビュースポット。先週はまだ色合いが若い状態で、本格的な見頃・ピークまであと一歩という状態でした。今週は見頃・ピークを過ぎてしまい、落葉が始まっています。また、昨年は今年以上に進捗が遅い状況でしたが、落葉が始まったタイミングは昨年も今年も同じようです。

 

昨年の善五郎の滝遊歩道
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2013/10/26〜27) @
先週の善五郎の滝遊歩道
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2014/10/18〜19) D
今週の善五郎の滝遊歩道
上からも下からも秋色一色

こちらは善五郎の滝 遊歩道。先週も申し上げましたが、今年は紅葉が進む前に落葉が始まり、ややボリューム感の乏しい状況になっています。それでも、年によっては完全に落葉していますので、それと比べるとかなりよい状態と言えるでしょう。

 

一の瀬園地

こちらは一の瀬園地。奥に見える善五郎の滝に続く尾根は褐色に近い状態で、先ほどの善五郎の滝 遊歩道と同じ進捗状況です。

 

一の瀬 大カエデ

こちらは一の瀬 大カエデ。一の瀬の大カエデの位置は、ノリクラガイドマップ (紅葉 下部エリア版) にてご確認ください。また、昨年の 2013ノリクラ雪渓カレンダー2013シーズン 正式版 Vol.22(2013/10/05〜06) G 【一の瀬大カエデへの行き方】 で、画像付きで紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

 

昨年の一の瀬大カエデ
2013ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.25(2013/10/26〜27) @
先週の一の瀬大カエデ
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2014/10/18〜19) D
今週の一の瀬大カエデ

先々週当たりから1週間程度見頃が続きましたが、今週はご覧のようにほとんど落葉してしまいました。落葉してしまうと誰も訪れてくれず、次の秋が訪れるまで静かな一年を過ごします。

 

カラマツの紅葉 − 今が一番の見頃(ピーク)

現在、一番スポットライトを浴びているのはカラマツの紅葉。輝いているからスポットライトを浴びているのではなく、スポットライトを浴びているから輝いているのです。

 

翌日には輝きがやや鈍くなる − ピークは本当に短い

カラマツの紅葉も他の紅葉と同じく、今年は期間が短く、取材二日目には落葉がかなり進んで、スポットライト(太陽)を浴びても輝きが鈍くなって来ました。カラマツの紅葉も次の週末には見頃を過ぎてしまうことと思います。

カラマツの紅葉終了をもって、乗鞍一帯の紅葉はすべて終りです。9月下旬に大雪渓・位ヶ原エリアで見頃を迎えた紅葉前線も、1ヶ月をかけて乗鞍高原まで下りてきて、さらに山麓へと移動して行きます。また、来年も見事な紅葉を見せてくれることを楽しみにしております。

 

【昨年の今ごろは?】

2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2013/10/26〜27)

台風27号の影響が懸念されましたが、ノリクラにはあまり影響は見られず、シーズン最後まで無事に通うことができました。

取材一日目の10月26日(土)は、雨の朝を迎えます。低く垂れ込めた雲にどんよりと包まれて、観光センター前駐車場は訪れる人のほとんどない静かな状況です。この雨も9時過ぎにはほとんど収まり、上部エリアではお昼前には天候が回復し始めます。そして、晴れた位ヶ原から望む乗鞍高原方面には重厚な雲海が広がっていてそれは見事な光景。午後になると天候の回復にあわせるように風が吹き始め、気温も低下し始めます。正午の大雪渓ではプラス5℃だった気温は、15時の山頂ではマイナス4℃まで冷え込みます。夕方になって、再び雲が広がり、標高2350メートルの位ヶ原山荘付近では日没にあわせるように吹雪に近い状態へと天候が悪化し、道路も少しずつ白くなる状況となりました。

取材二日目の10月27日(日)は、昨晩からの降雪・強風で路面は部分的に積雪凍結となり、明け方まで吹雪に近い状態が続きました。位ヶ原山荘付近から望む屋根板方面は真っ白に雪化粧が施され、ダケカンバやウラジロナナカマドはどれも枝先までびっしりと着氷してしています。そして、次第に青空が見られるようになりますが、天候が完全に回復傾向を示すのは午後になってから。しかし、午後の山頂付近は天候が回復しても激しい暴風が吹きぬけて、そんな荒れ狂う雲の流れの合間から冠雪した位ヶ原や高天ヶ原のパノラマが眼下に広がれば、山頂までやって来た甲斐もあるものです。また、午後になっても気温の上昇はなく、びっしりと着雪したダケカンバの枝振りは新鮮度がそのまま冷凍保存され、斜光に見事に輝く様子は、今シーズン最後の美しさを放っていました。

紅葉情報は 1ページ目 からお伝えします。大雪渓・位ヶ原の上部エリア(標高2700〜2500メートル)や、冷泉小屋から摩利支天の中腹エリア(標高2200〜2000メートル)では、すでに紅葉は終了してしまいました。そして、今週は山麓の乗鞍高原(標高1500〜1400メートル)の紅葉が見頃を迎えました。昨年と比べて1週間ほど遅い状況です。

 

<編集後記>

「今シーズンの連載も無事に終了できました...」

今年も無事に連載が終わりました。3月下旬からのプレリリース版とあわせると7ヶ月以上にも及びました。同じフィールドで季節を問わずに実施することは、難しくは感じませんが、時間・労力が想像以上に掛かるものです。見る側と作る側のギャップをどのように埋めて行くのか...それが一番難しいところです。

さて、今年一年を次のページであとがきとしてまとめてあります。最後までぜひご覧ください。それでは、今後とも乗鞍大雪渓WebSiteをご愛読下さいますようお願いいたします。( → 【あとがき − 今シーズンを振り返って】

 

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