第30回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍

(2015/08/29〜30) E

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(Update:2015/09/22)

 

【レースはまだまだ続き、雨もまだまだ続く...】

手荷物を受け取って三本滝レストハウス駐車場へ

ゴールから数百メートル先まで走って手荷物受取(マイクロバス)したのち、再び折り返して三本滝レストハウス駐車場に戻ります。2年前の位ヶ原山荘ゴールの時は、待機する選手があふれてしまい、ゴール手前まで渋滞が伸びて、ゴールに支障をきたす状態となりましたが、今年は選手の低体温の懸念から、すぐに下山誘導を開始したこともあって、ゴールに支障をきたすほどの渋滞はありませんでした。

 

CP1での給水

フルコース開催であれば、三本滝は最初のチェックポイント(CP1)で、道路脇に飲料水を準備しますが、ゴール後での提供となってしまいました。なお、7kmという短距離ですので、CP1より手前での補水の必要はなかったと考えられます。

 

梅雨末期のような降り方 − 軒先で雨宿り

雨の降り方は一向に変わりません。梅雨末期のような降り方が続きます。選手の多くはレストハウスの軒先で雨宿り...

 

小山田選手、奥様・息子さんと再会
「ノリクラは必ずメンバーが揃うし、なんだかんだで走り終わると楽しい」

レストハウスの軒先で、小山田選手が奥様・息子さんと再会。
「ピース!これでノリクラに来た甲斐があったね。来る前から、お会いできるかなぁ〜って家族で話してたんですよ。今日の朝の雨を見ると北海道から来てもアレかなぁ〜と思いましたが、終わった瞬間、やっぱりまた来年も来ようって思っちゃうんですよね。〜」

さらに「ノリクラは必ずメンバーが揃うし、なんだかんだで走り終わると楽しい」と...この一言に、ほかの大会との大きな違いが表れています。
各地の大会でそれぞれ個々にお会いすることはあっても、上位選手がフル出場という機会はそれほど多くありません。でも、ほとんどの選手がノリクラをめざして普段のトレーニングをされていますので、この全日本マウンテンサイクリングは短縮コースになっても、大きな存在意義があるわけです。

 

スタートは最初のチャンピオンクラスから最後のビギナークラスまで1時間30分以上ある

各クラスごとに出走時間が決まっていて、最初のチャンピオンクラスから最後のビギナークラスまで1時間30分以上の開きがあり、まだまだ、レースは続きます。

 

今回の出走者は2061名
例年より1200〜1300名少ない

今回は大雨・短縮コースのため、出走者は2061名と例年より1200〜1300名以上少ない状態。

 

スピード・瞬発力が試されたレース − 普段のトレーニングの差が如実にあらわれる

「いや〜距離が短くてもそれなりにつらい。7kmのレースは7kmなりにつらいです。やっぱり、スピードや瞬発力が試され、トレーニングしている選手と、していない選手の差が如実に表れてしまいます。」と、今日のレースを振り返ります。

 

【レースは終盤に差し掛かり...悪魔おじさんの出番】

今回は早期に下山開始 − 選手を待たせない

山頂ゴールと比べて、三本滝は選手待機場所が狭く、雨による低体温の懸念から、今回は早期に下山が開始されました。下山待機場所にある程度の選手数が集まると順次下山が開始され、選手を待たせないように努められていました。

 

大会名物の悪魔おじさん

レースは終盤に差し掛かっても、後半スタートのカテゴリーの選手が絶え間なく続きます。コースの傍らには本大会名物の悪魔おじさんの姿が...今年もゴール間際で選手に声援を送り続けます。

 

濡れて冷え切った体に鞭打って選手の応援

ご自身も一選手としてこの大会に参加され、雨のレースで体が冷え切っているにも関わらず、いつもと変わらぬ笑顔で応援します。それにこたえるように選手のみなさんもハイタッチです。反対側では下山の選手が通過して行きますが、「悪魔おじさん、来年もよろしく!ありがとう!」と、声をかけながら下山する選手もいらっしゃらり、山岳路線で沿道での声援がほとんどない中でのレースで、悪魔おじさんの声援は選手に最後の一頑張りを与えてくれるものです。

 

雨はひどくなる一方

雨は収まるどころか、ひどくなる一方...この状態でフルコースだったら、低体温・下山事故が多発していたかもしれません。

 

初参加 − ハイペースがつらかった。ジュニアクラスの息子さん、来年はフルコースへ

レストハウスの軒先には雨宿りされる方がひしめき合っています。
息子さんと二人で参加されたこちらの選手、「天候も厳しかったけど、スプリントで自分のペース以上のハイペースがもっとつらかったです。初参戦でしたが、3週間前に1回走りました。その時はもちろんフルコースで...本番はやはり三本滝から先ですよね。三本滝までは軽く走れて、楽しく来れる区間です。」とのこと...

息子さんは中学1年生。フルコース出場資格は16歳以上のため、ショートコースジュニア(11〜15歳)での参加でした。しかし、ショートコースは今年で廃止され、フルコースに統合されるため、来年からはフルコース(男子A 13〜25歳)での出場が可能になります。「それじゃ〜フルコースが軽く完走できるように1年間頑張らないとね。」と、申し上げると、横からお父さんが「実は3週間前に走ったとき、私より早かったんです...」とのこと(笑)。

 

「坂バカ俳優」猪野学さん − 休みどころのないスプリントレースでした

NHK BS1のチャリダーに出演の 「坂バカ俳優」猪野学さん。選手からの記念撮影にも快く応じられ、「楽しく走れました。短くても走れてよかったです。中止よりは7km走れただけでも、一番きつい休みどころのないスプリントレースでした。」と笑顔いっぱいで答えてくださいました。

 

「また来年もよろしくお願いします!」

下山する選手からは、「また来年もよろしくお願いします!」と、声をかけてくださり、こんな悪天候の中での出場ですが、後悔は全く感じられませんでした。

 

いよいよ最後の選手 − 背後には収容車両が...

当初の予定ではレースの制限時間は、CP1の三本滝で9時30分、CP2の位ヶ原山荘で10時30分、ゴールは11時30分と設定されていました。しかし、短縮コースのためCP1制限時刻がゴール制限時刻となり、すべてのタイムテーブルが1時間遅れで実施されていますが、ゴール制限時刻(競技終了)は逆に10時30分に早められる結果となりました(9時30分→10時30分)。

ただいまの時刻は10時23分。最後の選手が三本滝にやってきました。

 

最後の選手を出迎える悪魔おじさん

やはり最後の選手を出迎えるのは悪魔おじさん...今年も最後までお役目ご苦労様でした!

 

最終選手 − 昨年は応援で参加したけど
待っているのはつまらないので..

「収容車にはだいぶ迷惑をかけ、もうしわけないです...去年、応援に来たんですが、待っているだけだつまらないので、ビギナークラスだけでもと思って初めて出場しました。練習なんて全くせず、実はこの自転車に乗ったもの初めてなんです...(笑)。来年はMTBもショートコースもなくなってしまうので、もっと修行して出場したいと思います。」

 

レース終了

最後の選手が到着し、レースは無事に終了。収まる気配のない雨の中、撤収作業が淡々と始まります。

 

悪魔おじさんも任務終了
「また来年きま〜す」

そして、悪魔おじさんも今年の任務が無事終了。「また来年きま〜す」と、言い残して颯爽と立ち去ります。

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