ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.1(2016/03/19) @

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(Update:2016/03/24)

 

今シーズンもノリクラ雪渓カレンダープレリリース版を開始いたします。

当WebSiteの年間計画では、3月下旬からゴールデンウィークまでの春山シーズンは「ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版」、5月中旬から10月末までのグリーンシーズンは「ノリクラ雪渓カレンダー正式版」と区分していて、プレリリース版は山頂方面からツアーコースにかけての春スキーを中心に、正式版は大雪渓での夏スキーを中心に、高山植物・ヒルクライム・登山・紅葉など、各季節の様子をお伝えするようにしております。

また、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)をお届けしないウインターシーズンは、速報のみとさせていただいておりますが、冒頭の4コマだけではお伝えできない部分が多く、今シーズンから末尾に「その他の画像」というコーナーを設けました。元々は「ノリクラ雪渓カレンダーの代わり」という意味合いで設けたものですから、連載開始後は「その他の画像」は中止する予定ですのでご了承ください。

さて、今回の3月19日(土)は、春分の日を含めた三連休の初日ですが、あいにくの雨模様のため人出はほとんどありません。また、この雨のため、屋根板、および、2010年2月に死亡事故が発生した場所で雪崩が発生し、これからの時期は雪崩に十分注意が必要です。そして、翌日3月20日(日)は打って変わって快晴に恵まれ、200名もの方が入山する賑わいは過去最高の状況となりました。記事は19日(土)の様子を中心にお届けいたしますが、最後のページに快晴の20日(日)の様子も掲載しております。

それでは、10月末まで毎週、ノリクラ雪渓カレンダーをお届けいたしますが、これから7ヶ月半、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

◎ 今回の目次

Page-1 : 【3月19(土)、観光センター前駐車場、春の雨】       【Mt乗鞍 - 第3駐車場へ】
Page-2 : 【リフトに乗ってツアーコース入口へ】       【ツアーコースT −入口急斜面】
Page-3 : 【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】
Page-4 : 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】       【位ヶ原】       【大雪渓下部】       【翌日、3月20日(日)は見事な快晴】       <編集後記>

【位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について】    (Page-4)
【屋根板などでの雪崩発生と迂回ルート(位ヶ原→位ヶ原山荘)】    (Page-4)

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(下山ルート) − 位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について  (2015プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(下山ルート) − 山頂・大雪渓・位ヶ原からツアーコースに戻る下山ルート  (2015プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(施設・道路情報) − 2015シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定

  

 

【3月19(土)、観光センター前駐車場、春の雨】

観光センター前駐車場

朝7時の観光センター前駐車場。

 

あいにくの雨 − 気温3℃、暖かな朝

昨日夕方から降り始めた雨がかなりまとまった雨脚を見せています。気温はプラス3℃、まだ氷点下の気温を見せてもおかしくない時期ですので、非常に暖かな朝といえます。

 

雪解けが進む

今年は全国的に雪が少なく、ノリクラにおいてもかなり積雪量の少ない状態ですが、今週初めの14日(月)には、この時期としては珍しくまとまった降雪がみられました。しかし、今日の雨で新雪の名残もほとんどなくなってしまいました。

 

観光センターは休業中

グリーンシーズンは夏山登山のベースエリアとなる観光センターですが、ウインターシーズンは「ほぼ冬眠中」に近い状態...

 

昨年の観光センターテラス
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) @
今回の観光センターテラス
雪の少なさが一目瞭然

こちらは観光センターテラスの様子。左は昨年同時期で右は今回の模様。積雪量の違いは一目瞭然です。如何に昨年の積雪が多く、如何に今年の積雪が少ないのかお分かりになる一面かと思います。

 

食堂はガイドツアー会社の事務所に
−ツアーコース初心者ガイドツアーをお勧めします−
シャトルバスも休業中
−乗鞍岳春山バスは4月23日運行開始予定−

話を元に戻しますが、観光センターは冬季営業は行われていません。そのかわり、休業中の食堂をアウトドアのガイドツアーの会社が事務所として利用しています。乗鞍岳ツアーコースへのガイドツアーも実施していますので、初めての方はこのようなガイドツアーを利用するか経験者と同伴されるようお願いいたします。

今年のウインターシーズンも、明らかに初心者と思われる方が単独で入山されるケースがありました...その様相はザックとは別にブーツバックを手に提げて登っている方、ボードを素手で持って登る方など様々でしたが、イロハから教えてもらえる機会はなかなかありませんので、ガイドツアーを利用されることをお勧めします。

右の画像はシャトルバスの窓口。シャトルバスの運行は7月からですが、それに先立って、1日4便の乗鞍岳春山バスが4月下旬から6月末まで運行されます。今年の春山バスは2016年4月23日(土)運行開始予定と決定されています。ただ、例年、位ヶ原山荘まで除雪が完了するのが4月20日以降ですので、かなりタイトなスケジュールが予測され、運行開始が遅れる可能性もあります。

 

自然保護センターの桜 − 各地で開花宣言が出るものの、ここではまだまだ先(開花:5月上旬〜中旬)

本日3月19日は、名古屋でソメイヨシノが開花したとの報道がありました。平年より7日早いとのことで、全国的に桜の開花が早い模様です。さて、こちらは観光センター隣の自然保護センターの桜。開花どころか つぼみすら見られません。こちらの桜が咲くのはゴールデンウィークが明けた5月上〜中旬で、桜前線の話題がニュースから消え去った後になります。

春の訪れの遅いノリクラですが、さて、今年は全国各地と歩調を合わせて早く訪れてくれるのでしょうか??

 

【Mt乗鞍 - 第3駐車場へ】

路面積雪はないものの、夜間凍結注意

それでは、観光センターを後にして、ツアーコースに向かうべく、Mt乗鞍 第3駐車場に向かいます。これまでは所々に積雪が残っていたものの、完全になくなりました。しかし、朝晩の冷え込みはまだ続きますので、夜間凍結の可能性はしばらくは続くと思います。

 

Mt乗鞍 第3駐車場 − スキー場で最も大きな駐車場

観光センターから約2km先のMt乗鞍 第3駐車場。収容台数400台で周辺駐車場の中で最も大きく、スキー場利用者の大半がこちらにお越しになると思います。

 

三連休初日でも人出はまばら... 深夜2時起きの生活もこの三連休で最後 − お疲れ様でした

今週は春分の日を含めた三連休で、今日はその初日ですが、ご覧のようにお越しのスキーヤー・ボーダーの方は少ない状態。今日はほぼ終日雨マークが出ていますが、明日以降は天候が回復と予報されていますので、おそらく、今日の予定を明日以降に変更された方が多かったのではないでしょうか?

週末を中心に早朝から駐車場整理を行う係員のお二人。ゲレンデシーズンが終盤となり、深夜2時に起きて出勤する生活もこの三連休で最後とのこと...「これからは早起きしなくても大丈夫ですね。」と、お聞きすると「いや〜、最近は夜中に目が自然と覚めちゃうから、仕事がなくなっても変わらないよ〜(笑)」とのことでした...(同感という方も多いのでは??)

 

スキー場内はあちこちで水たまり スキースクールスタッフも朝一番からツルハシで

雪の色が変わっているのがお分かりかと思いますが、雨水がしみ込んで水たまりになっています。今回の雨も結構な雨量ということがわかります。ただ、積雪そのものが薄くなり、下の氷部分が目立って来ているものと思われます。

スキースクールの入口付近はまともに歩けないほどの状態で、朝一番からツルハシで水抜き作業を行っていました。「スキースクールは来週27日(日)で終わりますが、それまではお客様に安心してお越しにいただきたいので...」
これから春休みが始まりますので、何とか最終日までゲレンデコンディションが良好な状態で保持できればと思います。

■ 次のページは >>  Page2 【リフトに乗ってツアーコース入口へ】 ■


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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