ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.3(2016/04/02) B

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(Update:2016/04/07)

 

【ツアーコース入口− 出発の準備】

すでに40名ほど集まる

9時、気温はプラス6℃、すでに40名ほどの方がお越しになり、出発の準備をされています。

 

日焼け対策は必須

これからの時期は日差しが強くなりますので、日焼け対策は必須です。また、暑さに慣れていない時期ですので、水分補給はこまめに行うよう心掛け、多めにペットボトル・水筒を用意されることをお勧めします。

 

首元まで顔全体を覆う

首元などは特に日焼けしやすいところですので、顔全体を覆うマスクもよいでしょう。(ただ、人相が全く分からなくなりますので、このまま銀行・コンビニには立ち寄らないように...笑)

 

シールの装着 ステップソール「シール履いてませんよ!」
=今日はこのまま富士見沢まで=

最近はボーダーの方もスプリットボードでお越しになるケースが多く、スキー同様にシールを装着します。
しかし、右のテレマークの方、「安心して下さい...シール、履いてませんよ!(笑)」と、滑走面を見せてくれたのは、ステップソールのスキー。滑走面のウロコが、凸型の形状のポジティブパターンであるためグリップがよく、「とりあえず、行けるところまで行ってみます。」と、おっしゃっていましたが、最終的に富士見沢トップまでシールなしで行ってしまったようです...(驚)

なお、その時の雪質によって、全く登行できない場合もありますので、シール・アイゼンは必ず携行してください。

 

「えっ、何か忘れている??」 最後の儀式はビーコンチェック

出発前の最後の儀式はビーコンの動作チェック。バックカントリーでは、春になっても積雪がある限り、雪崩の危険性は続くものだと認識してください。

 

今日は120名以上の方がツアーコースへ入山

明日でリフト運行が最後ということもあり、今日は120名以上の方がツアーコースへ入山されました。

 

【ツアーコースT −入口急斜面】

ツアーコース入口

こちらがツアーコースがスタートします。ツアーコースは標高2000メートルの入口から、標高2500メートルの位ヶ原までの約2kmの樹林帯を切りとおして作られたバックカントリーコースです。ツアーコースの全容は、ノリクラ雪渓カレンダー冬〜春スキー版 で確認できますので、ぜひ一度ご覧ください。

また、この先はスキー場の管理区域外になります。そのため、「自己責任」のもとでの行動が求められ、もし、万一、救助を求める場合は、山岳救助隊(警察110番)へ連絡することになります。また、多額な救助費用が必要な場合がありますので、山岳保険への加入をお勧めします。

 

登山届のポスト−三本滝レストハウス入口にあります

岐阜県に引き続き、長野県も登山届の提出を義務づける登山安全条例が昨年12月に可決しました(施行は今年7月)。三本滝レストハウス入口に登山届のポストがあるのをご存知でしょうか?近年はインターネットでの登山届ができるようになりましたので、事前に届けることも可能です。

なお、ポストには用紙が備え付けてありませんので、ご自身で事前に用意する必要があります。

 

昨年のツアーコース入口急斜面
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.3(2015/04/04) B

先週のツアーコース入口急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.2(2016/03/26) A
今回のツアーコース入口急斜面

こちらは入口急斜面の全景です。左上は昨年の様子、右上は先週の様子です。ブッシュなどの状況から昨年よりも積雪量が少ないことがわかります。この付近で積雪量が増加するのは2月〜3月上旬までで、これからの時期は積雪量が減少に転じます。

 

先週のツアーコース入口急斜面−切り株の頭(右下) 今回のツアーコース入口急斜面−切り株の頭(右下)

入口急斜面からこの先の1番標識付近まで比較的大きな切り株が点在しています。ただ、例年なら厳冬期には完全に埋まってしまい、切り株を見つけることがありませんが、今年は切り株が隠れることなく冬を終えてしまいました。そして、先週よりもさらに積雪が減少しています。

 

一昨年のツアーコース入口急斜面−切り株の頭(右下)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2014/04/24〜27) C
昨年のツアーコース入口急斜面−切り株の頭(右下)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2015/04/25) B

こちらは一昨年と昨年の同じ切り株の画像で、一旦隠れたのちに4月後半になって雪解けに伴い姿をあらわしたところの様子です。つまり、今年は昨年・一昨年よりも1ヶ月ほど積雪量が少ないということになります。

 

朝一番から表面は緩む

これまでなら朝一番は固い状況でしたが、今日はすでに表面が緩み始めています。

 

入口急斜面の最上部 − 今日はほとんど問題ない

そのため、入口急斜面の最上部は、いつもなら固く滑りやすいため、かなり苦労するところですが、今日はほとんど問題ない状態です。

 

ツアーコースの下山滑走は例年5月中旬ごろまで
(積雪情報は当WebSiteで随時発信)

さて、ツアーコースの滑走可能時期は、例年5月中旬頃までです。雪解けが最も早いのはこちらの画像の入口急斜面ですが、雪解けが進むと雪の下に横たわっていたブッシュが起き上がり、人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではありません。そうかといって、ここから再び登り返すわけにも行きません。

そのため、当WebSiteでは、4月下旬ごろからツアーコースやその下部のかもしかゲレンデの積雪状況をお伝えしておりますので、入山時にご覧くだされば参考になるかと思います。なお、ツアーコースでの下山滑走ができなくなった後は、位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バス下り便に乗車して下山してください。

特に今年は積雪量が少ないため、例年よりも早く滑走不能になる可能性がありますのでご注意ください。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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