ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2016/05/28〜29) B

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(Update:2016/06/02)

 

【5月29日(日)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

翌日5月29日(日)は、岐阜券側のほおのき平からお届けします。乗鞍岳は岐阜・長野の両県にまたがり、双方から入山できます。ほおのき平駐車場は、岐阜県側の入山口で、シャトルバスの発着場所です。長野県側の入山口・シャトルバス発着場所は、乗鞍高原の観光センターです。

 

バスターミナル 今朝の畳平の天候を記載

今日は鮮やかな青空に筋状の雲がたなびく秋空を思わせるような状態。そして、バスターミナル正面の掲示には、今朝の畳平の天候が記載されます。

 

今朝の畳平の天候 通常時のBダイヤ(1時間に1便)

今朝の畳平は晴れ、気温2℃です。路面凍結などなく、乗鞍スカイラインは通常通り7時にゲートが開けられ、シャトルバスは通常時のBダイヤでの運行が始まります。

これまで正常時のAダイヤ(平日1時間1便、休日30分1便)と雨天時のBダイヤ(減便運行)の二通りでしたが、今年は従来のAダイヤは夏季の繁忙期と秋季の休日のみ適用し、それ以外の日の正常時は1時間1便の「Bダイヤ」とし(従来の平日Aダイヤ)、雨天時は減便運行を「Cダイヤ」(従来のBダイヤ)に変更されました。

 

列がどんどん長くなる 一人は稜線から長野側に、一人はほおのきに戻って迎えに
=どっちになるかは じゃんけんで!=

始発便の時間が近づくにつれて、乗客の列が長くなって行きます。大半は登山者で、その中に、スキーヤー・ボーダーの方がちらほら見られる程度です。こちらのボードのお二人、今日は畳平から大雪渓方面に向かい春スキーを楽しまれます。

お話をお聴きすると、一人が畳平まで戻ってくるものの、一人は大雪渓から春山バスで観光センターに下山されるとのこと。その後はほおのき平から観光センターまで車で迎えに行くという段取りとのこと...大雪渓から畳平まで1.5km以上あって、帰ってくるのは結構大変なんですが、なかなか変わったことをおやりになるなぁ〜とお聞きしました。

 

1台では乗り切れなさそう 増発用のバスが到着

列はどんどん伸びて行き、本当に1台で乗り切れるのかと思ったとき、増発用のバスがやってきました。そのため、満席で乗り切れないということはなさそうです。

 

始発便が到着

その後、定期の始発便がやってきて、乗客の方々が乗り込みます。結局、今日の始発便は1台で対応された模様です。

 

【乗鞍スカイラインを行く】

平湯峠 −ここから乗鞍スカイライン、マイカー規制 平湯峠にやって来たマイカー、ヒルクライムの準備
=入場者数が減少する中、自転車だけは急増=

それでは、ここからは乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。こちらは乗鞍スカイライン基点の平湯峠。ほおのき平駐車場から約6kmほど進んだ所にあり、この先は2003年からマイカー規制の対象区間とされ、バス・タクシーや自転車など限られた車両のみの通行となります。

平湯峠まではマイカーの走行は可能ですが、ここにはシャトルバスのバス停はありませんので、シャトルバスに乗るにはほおのき平駐車場に戻る必要があります。しかし、自転車でヒルクライムに向かう方々の車が何台も見られました。この日は40台ほどの自転車が平湯ゲートを通過した模様です。

最近の乗鞍岳入込数は、マイカー規制初年度の平成15年の23万人から年々減少し、昨年は12万人と過去最低となってしまいました。しかし、全体の入れ込み数が激減する中、自転車入れ込み数は逆に急増していて、今年は前年比166%増の7227名でした。入込数全体の割合からすればわずかな数字ですが、166%という急増ぶりには目を見張るものがあります。

 

昨年の平湯峠付近
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.4(2015/05/30〜31) B
今回の平湯峠付近

標高1684mの平湯峠ゲートでも、新緑のまぶしい季節がやってきています。雪解けが昨年よりも早いものの、緑は今年のほうが若干薄い様子がみられます。

 

昨年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) B
今回の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
積雪ゼロ

夫婦松駐車場を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子。こちらも残雪ゼロ。おそらく、これほどまで積雪のない年は過去にはなかったのではないでしょうか?

 

4kmポスト手前の展望台

さて、4kmポストの手前にご覧のような展望台があります。2003年のマイカー規制実施以降、立ち寄る方はほとんどなくなり、展望台中央の案内看板もなくなっていましたが、昨年、山並みを紹介する案内看板が設置されました。シャトルバスでお越しになった場合は利用できませんが、タクシーや自転車でお越しの場合は、道路を挟んだ反対側に駐車スペースがありますので、こちらに車を止めて利用することが可能です。晴れた日はぜひご覧ください。

 

展望台からの北アルプスの山並み

北アルプスの山並みを楽しみながら、これまで登って来た乗鞍スカイラインがぐんぐん高度を上げて行くさまを同時に眺めることができます。

 

青空の美しさが際立つ

今日はとにかく青空の美しさが際立ち、それを眺めているだけでも楽しいものです。

 

昨年の猫の小屋跡地
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) B
今回の猫の小屋跡地
昨年より2週間早い雪解け

さらに進んで、こちらは標高2200m付近の猫の小屋跡地。道路の左側の積雪を見ると、昨年より1週間ほど早い雪解けで、例年と比べると2週間程度早い状況です。他の箇所と比べると、昨年・例年との差が少ないほうです。

 

そして、森林限界を超えると。

 

雲上の乗鞍スカイライン

乗鞍スカイラインを形容する言葉に「雲上の...」がありますが、まさに今日は雲上の乗鞍スカイラインといってよいでしょう。

 

昨年の烏帽子岳
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) B
今回の烏帽子岳
昨年より2週間早い雪解け
昨年の四ッ岳カーブ
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.4(2015/05/30〜31) B
今回の四ッ岳カーブ
昨年より2週間早い雪解け

上段は森林限界を超えて最初に見られる山は23ある乗鞍の峰の一つである烏帽子岳(えぼしだけ標高2550m)。昨年よりも2週間早い雪解け。下段はその先にある乗鞍スカイラインの中でもっとも積雪量の多い箇所を通過する四ッ岳カーブ。こちらも昨年より2週間早い雪解けです。

 

空の面積が広がる

四ッ岳カーブを過ぎると、空の面積がグーッと広くなり、見事な光景が一面に広がります。

 

タクシーを利用すれば、途中で止まってじっくり眺められます

シャトルバスの車窓からでももちろん見られますが、やはり駐車場に停まってじっくりと眺めてみたいもの...そんな時はご覧のようにタクシーを利用が便利でしょう。

 

桔梗ヶ原 穂高の山並み

そして、桔梗ヶ原まで到達すると、「これぞスカイライン」と思わせる世界が広がります。

 

「まさにスカイライン」

この空間は「まさにスカイライン」

 

昨年の鶴ヶ池雪渓
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) B
今回の鶴ヶ池雪渓
=今年は5月30日で閉鎖=

畳平に到着する手前に鶴ヶ池雪渓が広まります。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。例年6月下旬まで滑走可能です。

先々週と同様、昨年と比べて2週間早い雪解けで、左側の駐車場から雪渓を右へトラバースして、滑走エリアに向かうわけですが、すでに途中の積雪が途切れていて、5月30日で閉鎖するとのことでした。

 

畳平に到着

鶴ヶ池雪渓を過ぎると、乗鞍スカイライン終点の畳平に到着です。

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