ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2016/06/11〜12) C

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(Update:2016/06/16)

 

【6月12日(日)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

翌日6月12日(日)は、岐阜券側のほおのき平からお届けします。乗鞍岳は岐阜・長野の両県にまたがり、双方から入山できます。ほおのき平駐車場は、岐阜県側の入山口で、シャトルバスの発着場所です。長野県側の入山口・シャトルバス発着場所は、乗鞍高原の観光センターです。

 

バスターミナル

岐阜県側の滑走指定地 鶴ヶ池雪渓での滑走が5月末で終了し、長野県側の春山バスが大雪渓まで運行されていることから、岐阜側から乗車するスキーヤー・ボーダーの方はやや少なくなっています。7月になって、両県の行き来が可能になると、こちらから乗車するスキーヤー・ボーダーの方も増えてくるのではと思います。

 

今朝の畳平の天候 通常時のBダイヤ(1時間に1便)

6時の畳平の天候は曇り、気温5℃で暖かな朝です。ただ、6月になっても降雪がみられ、それに伴って通行止めというケースが何年かに一度はあります。

今日のシャトルバスは正常時のBダイヤでの運行です。これまで正常時のAダイヤ(平日1時間1便、休日30分1便)と雨天時のBダイヤ(減便運行)の二通りでしたが、今年は従来のAダイヤは夏季の繁忙期と秋季の休日のみ適用し、それ以外の日の正常時は1時間1便の「Bダイヤ」とし(従来の平日Aダイヤ)、雨天時は減便運行を「Cダイヤ」(従来のBダイヤ)に変更されました。

 

乗車券の販売 人数把握

始発便の時刻が近づくと、屋内の自動販売機での乗車券販売が始まります。そして、係りの方が乗客の人数をカウントしていますが、平湯温泉から乗車してきた人数と合わせて、乗り切れない場合は増発車両を運行させます。今日も6時30分ごろには増発用の車両がこちらのターミナル横に到着待機していました。

 

1台で乗り切れないときは増発(奥に待機車両) 始発便が到着

左の画像の奥に見えるバスが増発用の待機車両です。今年から1時間に1便という体制を7月15日まで取りますので、これまでのように「30分後の次便でお願いします」というわけにはいかず、できる限り増発対応される模様です。そして、平湯温泉からやって来た始発便が到着し、乗客を乗せたのち、乗鞍スカイライン経由で畳平へと向かいます。

 

【乗鞍スカイラインを行く】

平湯峠−ここから乗鞍スカイライン、マイカー規制

それでは、ここからは乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。こちらは乗鞍スカイライン基点の平湯峠。ほおのき平駐車場から約6kmほど進んだ所にあり、この先は2003年からマイカー規制の対象区間とされ、バス・タクシーや自転車など限られた車両のみの通行となります。

 

ゲート右側の駐車場 − ヒルクライマーがよく利用される
=トイレなどはありません=
乗鞍入込数が減少の中、自転車は急増

画像の右側に駐車場があって、こちらの駐車場にマイカーを止めてヒルクライムに向かう方の姿がちらほら見られました。ただ、この駐車場にはトイレなどの設備がありませんので、ほおのき平駐車場など、手前の施設で済ませることをお勧めします。なお、乗鞍スカイラインに入って、3km先にある夫婦松駐車場にはトイレがありますので、出発後、そちらを利用することも可能です。

最近の乗鞍岳入込数は、マイカー規制初年度の平成15年の23万人から年々減少し、昨年は12万人と過去最低となってしまいました。しかし、全体の入れ込み数が激減する中、自転車入れ込み数は逆に急増していて、今年は前年比166%増の7227名でした。入込数全体の割合からすればわずかな数字ですが、166%という急増ぶりには目を見張るものがあります。

 

先週の夫婦松付近の新緑
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.4(2016/06/04〜05) C
今週の夫婦松付近の新緑
もう新緑というレベルではない

日に日に色合いが増して行く新緑。もう新緑というレベルではなくなりつつあります。

 

4kmポスト手前の展望台 緑の山肌を縫う乗鞍スカイライン

さて、4kmポストの手前にご覧のような展望台があります。2003年のマイカー規制実施以降、立ち寄る方はほとんどなくなり、展望台中央の案内看板もなくなっていましたが、昨年、山並みを紹介する案内看板が設置されました。シャトルバスでお越しになった場合は利用できませんが、タクシーや自転車でお越しの場合は、道路を挟んだ反対側に駐車スペースがありますので、こちらに車を止めて利用することが可能です。晴れた日はぜひご覧ください。

今日は残念ながら、雲にかすんで北アルプスの様子は確認できません。それでも、緑に覆われた山肌を縫うように走る乗鞍スカイラインを見ると、その急峻さを実感できるはずです。

 

昨年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2015/06/13〜14) B
今回の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
もう積雪はありません
昨年の猫の小屋跡地
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) B
今回の猫の小屋跡地
もう積雪はありません

上段は夫婦松駐車場を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子(標高2050m)。そして、下段は標高2200m付近の猫の小屋跡地。いずれも積雪はもうありません。例年では、ちょうど6月中旬ごろに積雪がなくなる時期です。

 

森林限界を超えて 空は白くモノトーン

森林限界を超えるあたりでは、まだダケカンバの芽吹きは見られません。雪解けが早くても、ダケカンバの成長がそれに呼応していない模様。森林限界を超えると、天候によっては目線に雲が浮かぶ様子がみられますが、今日は全体的に白いベールに包まれたようなモノトーンです。

 

昨年の烏帽子岳
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) B
今回の烏帽子岳
昨年より1週間早い雪解け
昨年の四ッ岳カーブ
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) B
今回の四ッ岳カーブ
昨年より1週間早い雪解け

上段にある山は、森林限界を超えて最初に見られる山で、乗鞍23峰の一つである烏帽子岳(えぼしだけ標高2550m)。下段はその先にある乗鞍スカイラインの中でもっとも積雪量の多い箇所を通過する四ッ岳カーブ。いずれも昨年より1週間早い雪解けです。

 

桔梗ヶ原 うっすらと穂高の山並み

そして、桔梗ヶ原付近まで到達すると、上空に青空がみられるようになってきました。そして、穂高の山並みもうっすらと確認できます。一時的かもしれませんが、天候が若干回復傾向です。

 

昨年の鶴ヶ池雪渓
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) B
今回の鶴ヶ池雪渓
今シーズンは5月30日以降滑走禁止に

畳平に到着する手前に鶴ヶ池雪渓が広まります。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。例年6月下旬まで滑走可能です。

しかし、滑走エリアに向かう箇所の雪解けが激しく、バーンが途切れてしまっているため、滑走は5月30日で禁止となりました。例年より一ヶ月近く早い状況で、近年まれにみる雪解け状況です。

 

畳平に到着

鶴ヶ池雪渓を過ぎると、乗鞍スカイライン終点の畳平に到着です。

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