第11回 乗鞍天空マラソン

(2016/06/18〜19) C

(Update:2016/07/07)

 

【駆け上がるランナー】

穂高の山並みがばっちり − 笑顔で答えてくれる選手もたくさん

綺麗な青空とまではいかないものの、穂高の山並みなど遠景の山並みもばっちり確認でき、昨年・一昨年の悪天候での開催という汚名を晴らすことができ、走り抜ける選手の表情に余裕がみられ、笑顔で答えてくれる選手も数多くいらっしゃいました。

 

その笑顔が一番欲しいのはカメラマン

その笑顔が一番欲しいのは、選手一人一人を撮影するカメラマン。後々、皆さんの記念として残るものですから、一番よい表情で撮りたいんです。

 

杉浦 美由紀選手 − 男性選手をかき分けるように

そんな中、男性選手をかき分けるようにやって来たのは、杉浦 美由紀選手(No.50)。

 

杉浦 美由紀選手 − 3度目の優勝(タイム2時間31分38秒)

昨年は出場されなかったものの、今回で3度目の優勝。後続を3分以上切り離し単独1位です。タイムは2時間31分38秒でした。男子1位の四辻選手とはチームメイトで、後輩選手の底上げにもつながっているのだと思います。

 

2位、椎名 永果選手(2時間35分07秒)

2位は椎名 永果選手(No.316)。タイムは2時間35分07秒、楽しそうな笑顔で走り抜けます。

 

天空マラソンは走るだけでも・参加するだけでも価値がある大会

余裕のガッツポーズを見せてくれる選手。苦しいときこそ自分との戦い。走り抜けることが何よりの幸せ。天空マラソンという特別で過酷なステージだからこそ、走るだけでも・参加するだけでも価値がある...出場する選手全員が根底に持っている価値観でしょう。。

 

心の糸が途切れそうなとき − ハイタッチ隊の声援は「ココロの給水所」

ボランティアスタッフが下山しながらハイタッチ...心の糸が途切れそうなときに、カンフル剤のようにこれが効くんです。エイドステーションが体の給水所なら、こちらはココロの給水所といったところでしょうか??

 

【雪壁が見えたら、あともう少し!】

雪壁が見えたらあと少し − これを見るために参加の選手も多い

雪壁が見えたら折り返し地点までもう少し(残り450メートル)。乗鞍天空マラソンに参加される選手の最大の目的がこの雪壁を間近に見ること...

 

乗鞍天空マラソンは夏山シーズン前の最大のイベント

夏スキー・ヒルクライムなど、本格的な夏山シーズンが訪れるまで大きなイベントのないノリクラで、乗鞍天空マラソンは最大のイベント。乗鞍フリークの方々においては、「何が何でも出場しなければ!」という大会だとおっしゃるほど...

 

ほら〜これで撮って... ピ〜ス!

雪壁をバックに記念撮影。

雪壁での記念撮影、これで今日の目標が達成!

タイムも大事ですが、ここで記念撮影するために走って来たんですから、しっかりポーズを決めてシャッターを切ります。

 

みんなで一緒に走り、その場の風を一緒に感じること...

みんなで一緒に走り、その場の風を一緒に感じること...それが「来年も出ようよ〜」という共感につながります。

 

大会Tシャツを着て来年も参加してくれるはず

おそらく、来年も大会Tシャツを着て参加され、また笑顔で答えてくれるはずです。

 

救護スタッフ − 笑顔で声援を

こちらは救護スタッフの方々...皆さんに声援を送り、救護スタッフとは思えない親しみやすさ。ちょっと体調が悪くなったときにも、気軽に申し出ることができそうですね。

 

アイシングスプレー 足、攣りそうでした〜〜

救護スタッフの前に置かれていたのは、アイシングスプレー。ドリンクは置かれていませんが、こちらも もう一つのエイドステーションですね.「足、攣りそう〜〜。」と、駆け寄ってアイシングスプレーを使用する選手の姿もありました。できれば、来年は多くの選手にもっとわかるよう、目立つ形でアイシングスプレーの設置をお願いいたします〜!

 

【大雪渓折り返し地点、エイドステーション】

大雪渓、折り返し地点

 スタートから18km、標高2600メートルの大雪渓が折り返し地点。こちらでは関門時間が設定されていて、11時30分(スタートから3時間30分)までに通過しないと失格となります。

 

登りの目標タイムをクリア 区間ごとの想定ラップをメモで確認しながら...

今年で3回目の出場。今回の目標は3時間30分。現時点では登りの目標タイムをクリアしていて、これで最終目標も達成できそう...なんと、各区間ごとのラップタイムを算出してメモ用紙に記し、確認しながら走って来られたとのこと...それが功を奏して、大雪渓でのエイドステーションで小休憩できるほどの余裕ができました。

 

「あそこでスキーやってるぞ〜、あそこを登って滑るってすごいなぁ〜」

「あそこでスキーやってるぞ〜、あそこを登って滑るってすごいなぁ〜」と、驚く選手の方々...でも、一般人からしてみれば、標高1100メートルもの標高差をひたすら登り続ける選手も、驚愕な世界の住人として映っているはずですよ!(笑)

 

エイドステーション 地元山菜の煮物やおにぎりなど充実

折り返し点を回れば、もちろんエイドステーションへ直行。大雪渓のエイドステーションは地元山菜の煮物やおにぎりなど他のエイドステーションよりも品数豊富。

 

「おにぎりの上に山菜載せてください」 お寿司の出来上がり

「おにぎりの上に山菜載せてください」と、スタッフに頼んで、お寿司の出来上がり!

 

「今年もきつかった〜」と口々に...

「今年もきつかった〜、来年ですか?また考えます。でも昨年は達成できなかった大雪渓到達ができて良かった」と、普段はスキーヤーとして大雪渓から稜線まで何度も登り返したこの風景も、ランナーとしてやってくると、やはり見える風景が格別。

「やっぱり10℃超えると暑いね〜。でも、今までで一番走りやすい気候だったと思う。」と、おっしゃる右の方も、普段はスキーヤーとして、何度もノリクラにお越しになっていますが、登り切った時の達成感は、ランナーとして自ら走らないと得られないもの...

 

「また来年も出るぞ〜」 「景色が超きれいで、18kmも走った感じがしない」

そんな達成感から、「また来年も出るぞ〜」と、元気に答えてくれる方々ばかりです。

右の方は乗鞍天空マラソン初めて参加。「景色が超きれいで、18kmも走ったっていう感じがしないですね。すれ違う時、みなさんから「ナイスラン」って声をかけてくださって元気出ました。ですから、今度は帰りに皆さんに元気を伝えていきたいと思います。」

観客のいない大会ですから、選手同士の励ましがそれぞれのモチベーションにつながって行きます。元気をもらったら、別の選手に元気を還元する...過酷なコースにも関わらわらず、それが高い完走率へとつながっているものと思われます。

 

昨年2位の河原井 司選手 − 今年はいくらの軍艦巻きで仮装出場

頭にはお寿司(いくらの軍艦巻き)の被り物で参加のこちらの選手。昨年2位の河原井 司選手。
「こういうのもアリなんですよ〜シーズン通してメリハリをつけてそれぞれの大会に出場したいと思ってます。去年は2位だったんで、今年も記録狙いって思いましたが、僕自身そんなに記録っていうタイプの人間じゃないので...来年ですか、仮装も新しいのを考えているし、そうですね〜〜」

来年はトップランナーとして 出場するのか、仮装ランナーとして出場されるのか、また、その時はどんな仮装なのか、今から楽しみですね。

 

入念にストレッチ − 下りのほうが負担が大きいから

「登りよりも下りのほうが...」と、入念にストレッチする選手が数多くいらっしゃいます。足への負担は下りのほうが圧倒的に多く、故障すれば次への大会に影響が出てしまいます。

 

三本滝まで12km

下りは三本滝までの12km。膝などへのショックに耐えうるにはそれなりの筋力が必要で、体力的には楽になるものの、しっかりとした一歩一歩が大切です。

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