ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2016/06/25〜26) B
【雪渓下部 U、モーグルコース、ジュニアキャンプ、アルペンボード】
雪渓下部のモーグルコース =今週はコースが3本に= |
それでは雪渓下部のモーグルコースの様子をお伝えします。先週までは2本でしたが、その間にもう1本作成し、今週は3本となっています。
左側のモーグルコース「昨日の金曜日はまだ岩の頭が出ていませんでした。」 |
こちらは上から見て左側のコース。「昨日の金曜日はまだ出ていませんでした。」と、おっしゃる通り、上から2コブ目あたりに岩の頭が出始めてしましました。
左のコース − 長さ19コブ×68メートル(ピッチ:3.6メートル) |
そのため、左のコースは先週より2コブ減って、19コブ×68メートル(ピッチ:3.6メートル)。
中央のコース − 長さ22コブ×75メートル(ピッチ3.4メートル) |
こちらは今回作成された中央のコース。22コブ×75メートル(ピッチ3.4メートル)。
右のコース − 長さ14コブ×59メートル(ピッチ:4.2メートル) |
右側のコースは上部2〜3コブがすでに岩の頭が出て、先週よりも6コブ減って、14コブ×59メートル(ピッチ:4.2メートル)。左の画像の右下に岩の頭が見えますが、それが次の画像です。
⇔ | ||
今回と同じ積雪量の昨年画像(8月上旬) ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2015/08/01〜02) C |
今回のモーグルコーススタート付近の岩 昨年より6週間早く、例年の8月上中旬並み |
モーグルコースの上部に出てきた、岩の頭は、昨年より6週間早く、例年の8月上中旬並みの状況を示しています。
26日(日)はまずまずの人出 |
25日(土)はほとんど訪れる方がいらっしゃりませんでしたが、26日(日)はまずまずの人出。
午後からきれいな青空に | この青空を待っていました! |
特に午後になってからきれいな青空が広がるようになり、こちらのモーグラーの方は天候回復を予測して、春山バス2便でお越しになりました。そして、期待通り天候が回復し「やはりノリクラはいいですね。来るだけでもうれしいです。」と、おっしゃりながら、今日も果敢にラインを攻め続けます。
摩利支天岳急斜面の下部 |
こちらはモーグルコースの北側、摩利支天岳急斜面の下部です。まだ積雪が残っていて、フォールラインのねじれもあまり気にならず、中急斜面の練習には最適です。
ノリクラでは基本的な技術の再確認が主なテーマ | しっかりした踏みつけで足場を確立 |
ノリクラでは基本的な技術の再確認が主なテーマ。スピードを求める練習はここでは無理があります。スキー場と異なり、下は岩場で安全が確保されず、バーンも完全なフラットではありません。そのため、しっかりした踏みつけで足場を確立しなければ、細かなピッチですぐに足が取られてしまいます。そのようなゲレンデではできない練習を積極的に体感することがノリクラでの効率的なトレーニングになるかと思います。
アルペンボードの方々 − バーン整備 |
そして、こちらは毎週お越しのアルペンボードの方々。バーン整備を行っています。
雪渓上部は氷柱が少ない | 中段から下部にかけて氷柱が多い |
=含水量が多いと再氷結しやすい、バーン整備は鍬で氷柱を削ってください= |
左の画像は雪渓上部左側、そして、右の画像は雪渓中段から下部にかけてのエリア。上部では氷柱(たけのこ)がほとんどありませんが、中段から下部にかけてはご覧のように氷柱がみられます。おそらく、含水量に影響していると思います。雨や雪解け水は下部に集まるためでしょう。なお、今回の<編集後記>では、一年を通してのバーン状態について言及しておりますので、合わせてご覧ください。
今後、梅雨明けまでは夜間の冷え込みで、このような状況がよく見られますので、スキーキャンプでお越しの際には鍬で氷柱を削ってバーン整備をする用意をなさってお越しください。
ここでしか得られない練習 − どんなに天気が悪くても訪れる |
どんなに天気が悪くても、ここでの練習は他には得られないものがあり、多くの方が訪れるものと思います。
バーン整備は定期的に | スキー以上に鋭いエッジング |
スキー以上に鋭いエッジングですので、緩斜面とはいえども定期的にバーン整備が必要。一人ではなかなか整備できないものの、このようなキャンプに参加すれば、整ったバーンで効率的に練習が実施できるでしょう。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|