ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2016/07/08〜09) D
【雪渓上部 T】
雪渓上部左側 上端は昨年より1〜2週間、下端は昨年より7〜8週間早い |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪の融け方が昨年と異なっているため、単純な比較ができませんが、上端付近は昨年より1〜2週間早い程度にとどまっているものの、下端付近は昨年より7〜8週間も早く、上と下では雪解けが極端に違います。
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【上端部分が今回と同じ】一昨年画像(7月中下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.11(2014/07/19〜20) C |
【下端部分が今回と同じ】昨年画像(8月下旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2015/08/28〜29) D |
こちらは雪渓上部の全景画像で、左は上端部分の積雪量が同じ状態のもの、右は下端部分が今年と同じ積雪量のものです。それぞれの時期は7月中下旬と8月下旬で、1ヶ月以上もの開きがあります.
今年の積雪状況が例年と異なっていることがよくわかります。
今回と同じ積雪量の昨年画像(8月中下旬) ノリクラ 雪渓カレンダーVol.16(2015/08/22〜23) D ↓ |
先週の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2016/07/02〜03) B ↓ |
今週の雪渓上部右側 昨年より上部は1〜2週間、下部は6週間早い雪解け |
こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。上部は昨年より1〜2週間早く、下部は昨年より6週間早い雪解け、全体的には例年の8月中旬〜下旬並みです。
雪渓上端部分 |
こちらは雪渓上端部分。先週と比べて、高さ1〜1.5メートル程度の雪解けが見られ、1週間の雪解けとしてはかなり多い方です。
今回と同じ積雪量の昨年画像(7月中下旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2015/07/18〜19) D |
ただ、上端は他のエリアと比べて雪解けが少なく、昨年より1週間早い程度にとどまっている。例年の7月中下旬の積雪状態です。
上端から−雪渓下端まで265メートル |
雪渓上端から雪渓下端までの距離は265メートル。もし、雪渓下部との接続が分断されていなければ、車道まで512メートルです。2015年は508メートル。2014年も516メートル。2013年は511メートル。2012年は507メートル、2011年は485メートル、2010年は500メートル、2009年は濃霧で測定できず、2008年は480メートルでした。
雪渓上端から車道までの512メートルという数値は、過去と比べて大きな違いはなく、このことから、大雪渓の積雪状態は上部は例年とさほど変わらないものの、中間部分は2ヶ月程早く、下半分は1ヶ月以上早い状況を見せています。
【雪渓上部 U、基礎キャンプ】
先週に引き続き実施された基礎キャンプ。
生徒さんのためにバーン整備 |
今日も生徒さんのためにバーン整備。ほとんど農作業に近い状態...
安心して練習 |
綺麗にバーン整備がなされるため、安心して練習ができます。
「先週の記事、読みました」 |
「先週の記事、読みました〜〜、ちょっと恥ずかしい〜」と、照れ笑い。
試行錯誤の連続 |
スキーの技術向上の過程では、できたりできなかったりの繰り返し...完全に自分のものにするために、試行錯誤が続きます。
ノリクラは年に一度ですが、 すぐに高度に順応できるので継続しないと |
←この人、ノリクラ到着第一声が 『ゲレンデどこですか』なんですよ! |
「ノリクラのキャンプはもう6年くらいだと思います。」と、おっしゃる横で、代表が「この人ね〜、最初、大雪渓に来た時、全面ガタガタで、『(滑走できる)ゲレンデはどこにあるんですか?』って、言ったんですよ(笑)。」 確かに初めて来た人にとって、リフトもないし、こんなバーン状態でどこを滑るのかと思ってしまっても仕方ありませんね〜〜。
「ノリクラには年に1度しか来ませんが、それでも、来るとすぐに体が高度に順応できているので、続けて来ることは大切だと思います。最初の頃は登って滑るだけで精一杯で、次の滑りはこうしようとか考える余裕なんてありませんでした...」 もし、ノリクラにリフトがあったとしたら、本当に普通のゲレンデと同じになってしまい、大切に滑ることを忘れてしまうことでしょう。
「滑走本数=滑走密度」ではないことをノリクラが気づかせてくれます。
1本1本どころか、1ターンつづが大切 |
これから、雪解けが進むと滑走距離が短くなって行きます。そうなると1本1本どころか、1ターンつづが大切になって行きます。
キャンプ終了 | また、来年もお会いできることを楽しみに... |
今シーズンのノリクラキャンプも今回で終了。また、来年もお会いできることを楽しみにしております。
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