第13回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム

(2016/07/09〜10) A

 

 

 


 

【7月10日(日)、レース当日の朝】

選手駐車場(殿下平)

翌日7月12日(日)、昨日の雨は未明まで続きましたが、夜明けまでには雨は上がり、青空の広がる朝を迎えます。5時の殿下平総合交流ターミナルの気温は10℃。選手の車が続々と訪れ始めます。

1ページ目のスタート表のところでも申し上げましたが、当日の選手駐車場はカテゴリーに応じて、こちらの「殿下平」と3km山麓にある「朴の木」の二つが指定されています。「朴の木」が指定されている選手の方は、シャトルバスにて自転車と一緒に来場することとなります。

 

天気、〜晴れましたよ、えっ、今通行止めなんですか! 開催可否は6時までに大会HPにて発表

「天気、やりましたね〜晴れましたよ。今日上絶対きれいですから、また、絶景の景色がですね。...えっ、今通行止めなんですか!あはは〜大丈夫ですよね。まさかねぇ〜この状態で止めるってないですよね〜」 昨日の雨も収まり、会場内の選手の多くは大会開催が間違いないと確信されておりますが、実はまだこの時点では開催できるかどうか判断できない状態でした。

昨日夕方、乗鞍スカイラインは雨量規制のため通行止めとなり、今現在も道路パトロールが続いてます。過去には当日の朝になって乗鞍スカイラインが悪天候(強風、雨量規制)のため通行止めとなり、大会が急遽中止になったこともありました。(2010年第7回大会速報2013年 第10回大会特集(Page-3)

 

今年は乗鞍スカイライン初日から来てます
昨年は天気が良く、景色も良かったので 坂が好き!やっぱりヒルクライムだね

いつものように、準備を進める選手の皆さんに色々お話をお聞きしました。

【画像上段の方】  「今年で3回目の出場かな〜乗鞍は景色いいから...今年は乗鞍スカイラインの開通日5月15日から来ていて、6月の富士山ヒルクライムで入賞できたので今日も頑張ります。チャンピオンクラスですか?これまで実業団より早い一般クラスの人がいましたから、クラス新設はいいと思います。」
【画像 左下のお二人】 「私は初めて。右の方は5回目、今まで天気でいい話を聞かなかったけど、去年天気が良くて景色が良かったので、出てみようかなぁと。」
【画像 右下のお二人】 「今回で3回目。前々回の時は下山の悪天候に参りました。でも、坂が好きだから景色が良いから来ました。同じロードでもクリテリウムとかエンデューロとかは落車とかあって怖いから、やっぱりヒルクライムですね。」

皆さん、総じていえることは「景色が良いこと、純粋に坂が好きということ」をおっしゃっていました。「晴れた時の乗鞍スカイラインは景色が良い」ということが多くのヒルクライマーに浸透できたらと思います。

 

6時、乗鞍スカイライン通行止め解除 − 実行委員長「OKばっちり!今年も最高ですよ!」

ちょうど6時を回ろうとするとき、山間にある大会会場にも日差しが差し込むようになり、青空もはっきりとしてきます。そして、乗鞍スカイラインは6時に雨量規制が解除され、実行委員長も「OKばっちり!今年も最高ですよ!」と満面の笑み。そして、大会開催が正式に発表されました。

 

荷物受付(6:00〜7:40)
=荷物には下山用の防寒着・フルフィンガーの手袋を!=

ゴールの畳平で受け取る手荷物預かりが6時から始まります。昨日の受付時にゼッケンとともに受け取ったゼッケン番号が明記された券とともにビニール袋に入れて預けます。

おそらく、登りのままの恰好では下山はかなり寒さを覚えるはずです。手荷物にはウインドブレーカーなどの防寒着とフルフィンガーの手袋を必ず入れることをお勧めします。指切りのグローブだと、場合によっては手がかじかんでブレーキが握れなくなり、スピードコントロールできなくなります。

 

森本 誠選手 − 「いや〜、今日は楽しんで走行させてもらいますよ。」

手荷物預ける選手の中にはこんな人も...招待選手の森本 誠選手。「いや〜、今日は楽しんで走行させてもらいますよ。ある意味、緊張感が全くないんですけど、タイムはしっかり出していきたいと思います。」と、普段のレースとは違って穏やかな表情。最後尾からの出場ですから、おそらく多くの選手が森本選手と一緒に走行できる貴重な機会だと思います。トップレベルの選手と一緒に走行できる・その走りを間近に見られる という経験はありませんから、どこまで一緒についていけるかちょっと頑張ってみませんか??

 

名古屋高校の自転車競技部 僕たちの目標は完走かな〜でも先輩は優勝でしょ!

名古屋高校の自転車競技部の方々。「目標は完走かな〜でも先輩(左)は優勝でしょ! 高校の自転車部っていうとトラックのほうが多いんですが、僕たちはロードばっかなんですよ。でも、いつも平坦なレースばかりで、こんなちゃんとしたヒルクライムレースは初めてなんです。普段は近隣の山へ走りに行ってますが、ここまで長い距離の坂はないですね。」 高校生だと引率者がいない限りは自分たちで行動できる範囲内で練習するしかありません。自走も練習のうちですね。

 

昨年は実業団で参加
東海地方での大会があまりないので参加しました

ジャージにゼッケン(ナンバーカード)をつけていらっしゃるこちらの二人。「去年は実業団で出場しましたが、この付近(東海地区)での大会があまりないので、参加しようと思いました。」   中部圏・関西圏でのヒルクライムは、関東圏と比べると若干少ないのでしょうか?このほかにも同じようなコメントを頂きました。

 

間もなく開会式へ
=ゴール付近の気温5℃・風速4メートル、レッグウォーマーの着用が認められた=

会場内のアナウンスは、「ゴール付近の天候は晴・気温5℃・風速4メートルです。選手の皆様には服装について注意があります。アームウォーマーの着用は認められておりますが、レッグウォーマーの着用は認められておりません。この後、7時20分から開会式が始まります。本部テントの横にて行います。」と、繰り返されています。この内容からすると、ちょっと肌寒いかもしれません。(実際、レース中のゴール付近の気温は10℃でした。)

 

【開会式】

そして、7時20分、開会式が始まります。

 

開会式 MCは藤澤宏己氏

「それではお待たせいたしました。只今より第13回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム2016の開会式を始めます。なお、この大会は近藤機械製作所様の特別協賛、ダイドードリンゴ株式会社様、株式会社明治様、株式会社マルイ様、ノリクラ自動車利用適正化協議会様、飛騨大鍾乳洞観光株式会社様の協賛で開催いたします。なお、MCは藤澤宏己が勤めていきたいと思います。」

「まず初めに主催者を代表いたしまして、大会実行委員長の小島義弘 岐阜新聞・岐阜放送執行役員事業局長より皆様にご挨拶申し上げます。」

 

大会実行委員長の小島 義弘氏の挨拶

大会実行委員長の小島 義弘氏の挨拶が始まります。

「昨日は梅雨の終わりの激しい雨が降りました。乗鞍スカイラインが雨量規制で午後5時に一旦閉鎖されまして開催が危ぶまれましたが、乗鞍が全国からお越しの皆さんを歓迎するかのように6時に開通してくれました。先ほど無線で山頂の様子が入ってきましたが、山頂は快晴、気温9℃ですが、日中は17℃くらいになる予報で、熱中症の心配はあるものの雨の心配は全くなく大変素晴らしい環境の中で開催できることになりました。今回は921名の方にお集まりいただいております。北は新潟から南は沖縄まで全国各地からお越しいただきました。ぜひ、この乗鞍の大自然を満喫していただき、自転車で登れる日本一高いところを目指して、日頃の練習の成果を十分発揮して頂きまして、この大会に臨んでいただきたいと思っております。」

 

あの人がいなかったら、この大会は始まっていなかったかも 大会参与の中村 慈氏

実行委員の後藤 穂氏が 「右から2番目の人がこの大会を最初にやってくださった岐阜県スキー連盟の会長さんなんですよ。この人がいなかったらこの大会は始まっていなかったんですよ〜」と、教えて下さったのは、大会参与の中村 慈氏。 このような方々の尽力があって13回目を迎えられたことを忘れてはなりません。...と、おっしゃる後藤さんも、大会では第1回から現場でずーっと選手に声をかけ続けて、この大会ではなくてなならない存在であることも付け加えておきます。

このほか、レース上の注意点が山ア 好弘 競技委員長より伝えられ、「他の大会でありましたが、前の選手が落としたボトルに後続の選手が乗り上げてしまったケースがありました。また、下山は時速30km以下、100名程度で走行しますが、先頭を抜かさないように。棄権する場合は自己判断で下山せず、収容車を待つように。」などのコメントがありました。

 

応援バス 仮設トイレ

こちらは本部テントの反対側ですが、レース開始までの緊張する時間帯はやはりトイレに行っておきたいもの。仮設トイレにはご覧の通りの長蛇の列。そして、レース開始直前の7時50分には応援バス(2台、80名)が、ゴールのある畳平へと出発しました。

 

検車場 − レースまで30分、急なトラブルに駆け込む選手
クリートの増し締めから、突然のパンク修理まで

レース開始まで30分を切っていますが、昨日の検車場では、急なトラブルで駆け込む選手の姿がみられます。クリートの増し締めといった単純なものから、突然のパンク修理まであって、スタートまでに間に合うか、見ているこちらの方もヒヤヒヤしました。

 

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