ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2016/07/16〜17) C
【雪渓中段】
今回と同じ積雪量の昨年画像(8月中下旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.16(2015/08/22〜23) C ↓ |
先週の雪渓中段全景 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.9(2016/07/08〜09) C ↓ |
雪渓中段全景 昨年より5週間早く、例年の8月中下旬並み |
こちらは雪渓上部右側と雪渓下部をつなぐ雪渓中段。先週と比べて大きく雪解けし、中央の大岩の手前部分の積雪がなくなりました。この1週間の雪解けスピードは早く、先週の段階では昨年より4週間早く、例年の7月下旬並みの積雪状況でしたが、今週は昨年より5週間早く、例年の8月中下旬並みの積雪状況になっています。
ただ、積雪は完全に消滅したわけではなく、中央の大岩の向こう側にはまだ残っています(↓)。
今回と同じ積雪量の昨年画像(8月中下旬、62m×26m) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.16(2015/08/22〜23) C ↓ |
先週の雪渓中段 − 長さ85m×横35m ノリクラ 雪渓カレンダーVol.9(2016/07/08〜09) C ↓ |
今回の雪渓中段 − 長さ50m×横23m 昨年より5週間早く、例年の8月中下旬並み |
中央の大岩の向こう側に残っている雪渓がこちら。雪渓の大きさは、長さ50メートル×横幅23メートル。昨年より5週間早く、例年の8月中下旬並みの積雪状況です。
狭くなってきたが、ワンメイクを楽しむには十分な大きさ |
滑走練習するには少し狭いものの、小さめのキッカーでワンメイクを楽しむには十分な大きさ。滑りを楽しむというより、大雪渓の雰囲気を楽しむにはもってこいでしょう。
ノリクラの雰囲気を味わう |
夏の大雪渓にお越しのスキーヤー・ボーダーの多くは、ウインターシーズンに向けたトレーニングが目的ですが、やっぱり、ノリクラの雰囲気を味わうことも大切...
雪渓中段は2週間程度で雪解け完了の見込み |
例年だと、あと2〜3週間程度で消滅してしまいますが、今年は雪解けスピードが速いため、2週間持つか持たないかといったところだと思います。ただ、来週にはかなり小さくなるため、滑走はもう困難な状況になるでしょう。
【雪渓上部 T】
雪渓上部 上端は昨年より1〜2週間、下端は昨年より7〜8週間早い |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪の融け方が昨年と異なっているため、単純な比較ができませんが、上端付近は昨年より1〜2週間早い程度にとどまっているものの、下端付近は昨年より7〜8週間も早く、上と下では雪解けが極端に違います。
⇔ |
||
【上端部分が今回と同じ】昨年画像(7月下旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2015/07/25〜26) D |
【下端部分が今回と同じ】昨年画像(8月下旬) 2015ノリクラ雪渓カレンダーVol.17(2015/08/28〜29) D |
この2枚は昨年の雪渓上部の全景画像で、左は上端部分の積雪量が同じ状態のもの、右は下端部分が今年と同じ積雪量のものです。それぞれの時期は7月下旬と8月下旬で、1ヶ月もの開きがあります.
今年の積雪状況が例年と異なっていることがよくわかります。
⇔ | ||
今回と同じ積雪量の昨年画像(9月上旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2015/09/05〜06) C |
今回の鉄塔土台(土台まで39m) 昨年より7週間早く、例年の8月下旬並み |
雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台。雪渓から土台まで39メートル。昨年より7週間早い雪解け、例年の8月下旬並み。
雪渓上部右側全景 各ポイント@・A・Bを昨年と比較 |
@
横幅−今回とほぼ同じ昨年画像(8月下旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2015/08/28〜29) D |
A
上端位置−今回とほぼ同じ昨年画像(7月下旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2015/07/25〜26) D |
B
下端付近−今回とほぼ同じ昨年画像(9月中旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2015/09/12〜13) C |
雪渓上部右側全景。今年は例年と雪の残り方がかなり異なっているため、一様に比較できませんので、それぞれの箇所において比較します。
@左右の幅は昨年より6週間早く、A上端の位置は昨年とほぼ同じで(※)、B下端付近の積雪状況は昨年より8週間早い雪解けを見せています。特に縦方向では上端の雪解けに対して、下端付近の雪解けが早いため、全体的な斜度が強い状況となっています。(※ 当該週は濃霧で撮影できませんでしたので、画像は1週間後のもの)
今回の上端 − 昨年より1週間早い雪解け | |
昨年の上端 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2015/07/18〜19) D |
先ほどの画像Aの上端の様子。昨年とほぼ同じ状態で、大雪渓全体の中で、最も積雪が残っている場所です。
雪渓上部右側には多くのスキーヤー・ボーダーが集まる |
雪渓下部での滑走が不能になり、雪渓上部右側は多くのスキーヤー・ボーダーの方々お越しになります。
アルペンボード − この程度の斜度がベスト |
大雪渓には5月末からほぼ毎週お越しになっているアルペンボーダーの方々。緩斜面での練習が主体で、雪渓上部右側程度の斜度がベストとのこと。雪渓上部右側が滑走できなくなると、滑られるバーンがなくなってしまう危機感があります。
ジュニアの練習 | 水分補給はこまめに |
この日の大雪渓の気温は14℃前後で、爽やかな風が心地よく吹き抜け、汗しらずの一日でした。そんな状況でも水分補給は欠かさないこと...知らず知らずのうちに体内の水分は奪われますから、喉の渇きを感じる前に水分補給が必要です。
喉の渇きを感じるということは、すでに脱水が始まっている証拠です。
練習に夢中になりがち − 意識して水分補給を |
水分の補給によって、翌日の疲労度がかなり異なります。練習に夢中になっていると特に気が付きにくいものですから、意識して水分補給することが大切です。
学校ではそろそろ夏休みが始まるころ...
今年の夏休みもノリクラ通い! |
そして、今年の夏もやはりノリクラ通いが続くのでしょう...練習だけではなく、風景などもしっかり脳裏に焼き付けてください。
■ 次のページは >> Page5 【雪渓上部U、モーグルバーン)】 ■
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|