ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2016/08/06〜07) @

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(Update:2016/08/11)

 

8月最初のノリクラ雪渓カレンダーです。各地で猛暑が続くようになり、それと同時に局地的な激しい雨に見舞われるなど、変化の激しい天候は真夏になった証拠とも言えます。でも大雪渓の積雪状況を見ていると、すでに夏を通り越して、初秋に近い状態です。まだこれから1ヶ月ほどは雪解けの勢いが止まらないはずですから、今年は本当に大雪渓がなくなってしまうかもしれません

8月6日(土)は、安定した快晴の一日。ようやく夏らしい天候になって来た雰囲気です。それに伴い気温も高く、大雪渓エリアでは雪渓上では14℃とひんやりするものの、それ以外では20℃前後まで上昇しました。ただ、東風が爽やかで日差しの強さもあまり感じられず、気温の割には涼しく感じられました。雪渓中段・雪渓上部右側で今週に入って完全に積雪がなくなり、残るは雪渓上部左側のみです。ただ、こちらも下部3分の1程度はアイスバーンになっていて、滑走できるのはその上部だけ。それでも雪のあるうちはできるだけ多く滑走しようと、今日もたくさんのスキーヤー・ボーダーの方がお越しになっていました。またヒルクライムでは、チャリ自走初チャレンジの青年は乗鞍まで完走し、しかも大雪渓まで毎日ヒルクライムしながらボードを楽しむという常識外れの体力には驚かされました。

8月7日(日)も、昨日同様、安定した晴天の一日でした。夜明け前から雲一つない満天の星空でしたから、今日はご来光バスで日の出に向かいました。5時の大黒岳の気温は防寒着の必要な気温8℃。今日は雲海の中からの日の出となりましたが、申し分ない輝きの日の出でした。観光センターに戻ると真っ青な快晴が広がるものの、日差しの強さ・暑さは感じられず、これは終日にわたって続きました。午後になっても一向に天候の崩れはなく、大雪渓入口で24℃もの高温でも暑さはなく、また、稜線上は16℃と天然のクーラーは最高の涼しさでした。

大雪渓の積雪状態は、この後のコーナーで詳しくお伝えしますが、さらに雪解けスピードが速まり、9月中旬〜10月中旬頃の状況で、場所によっては例年の10月末よりも少なくなって比較不能な状態です。雪渓中段・雪渓上部右側は今週積雪が完全になくなり、雪渓上部左側のみ滑走可能状態です。ただ、こちらも例年よりも面積・距離が短く、また、例年よりも傾斜が強いことも影響して、滑落者続出状態。ヘルメットなどの保護具を着用の上、滑走されることをお勧めします。また、ソフトブーツでのハイクアップは困難になってきてますので、ボードの方はご注意ください。

それでは、二日間の様子をご覧ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月6日(土)、観光センター駐車場】       【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景T(観光センター〜位ヶ原山荘)】
Page-2 : 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景U(位ヶ原山荘〜大雪渓)】       【大雪渓入口に到着、俊足のヒルクライマー】       【雪渓下部、雷鳥の親子】
Page-3 : 【雪渓上部 T】       【雪渓上部 U】       【雪渓上部 V】
Page-4 : 【天気の良い日はご来光へ】       【肩の小屋、山頂登山】
Page-5 : 【畳平、お花畑】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

【長野県安全登山条例について】   (Page-2)
【カラス対策(雷鳥対応) − 絶対にザックから食べ物・レジ袋を放置しないこと】    (Page-2)
【ご来光バスの概要】   (Page-4)
【ご来光バス乗車に必要と思われる持ち物】   (Page-4)

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(シャトルバス・マイカー規制) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
(長野県安全登山条例) − 7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)。(2016/04/13)

  

 

【8月6日(土)、観光センター駐車場】

観光センター前駐車場

早朝5時の観光センター前駐車場。

 

雲一つない快晴 まずまずの人出

ご覧のとおり、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は15℃、ひんやりとした感覚が残っています。そして、マイカーは60台とこの時間帯としてはまずまずの状況です。また、二日目の8月7日(日)は、夜明け前は60台でしたが、6時30分には120台まで増加し、9時には満車になりました。

例年だと、梅雨が明けると来場者の増加が目に見えてわかる状況でしたが、今年は梅雨が明けても一向に増加する気配がありませんでした。しかし、この二日間に関しては、ハイシーズン並みの状況に近づいたといえます。

 

シャトルバス始発便

シャトルバス始発便は2台運行。これからのシーズンは晴れていれば、3台程度の運行がみられますので、やはり、今年は若干人出が少ない状況の模様です。

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景T(観光センター〜位ヶ原山荘)】

それでは、ここからは大雪渓に向かう道中に出合った様子をお伝えいたします。

 

ヤマハギ − 例年よりも1ヶ月も早く開花

少し目立ちにくいのですが、ヤマハギが咲き始めました。例年8月下旬から9月上旬に咲き始めますが、今年は1ヶ月も早い状況。しかし、昨年も今年と同じ週に咲いています。

 

こちらはMt乗鞍スキー場のゲレンデ。

 

ゲレンデにはオニユリが咲く

先週に引き続き、今週もオニユリが咲いていて、先週よりも勢いが良い状況がみられます。見頃の時期としてはほぼ例年並みか やや早い状況です。

 

安定した天候

真夏を迎えたこの時期になると、早朝は快晴であっても、8時頃から次第に雲が湧き上がり、9時には完全に青空が消えるケースが多々ありますが、今日に関しては全くその心配はなさそうです。

 

三本滝ゲート

観光センターから7km先にある三本滝ゲート。この先はマイカー規制となり、シャトルバスの最終乗換場所でもあります。

 

かもしかゲレンデにはヤナギラン

ヤナギランは見頃が続いています。花は1本の茎の下から順番に上へと咲いて行きまますが、ほぼすべて咲いた状態になってきました。例年より2週間ほど早い状況です。

 

これは重たい!

見慣れているヒルクライマーの姿とは異なり、もうこれ以上荷物を積載することが不可能なくらい満載状態のヒルクライムは相当きついはず...

 

日本一周の自転車の旅 すっごい燃費悪いんです − 食べても食べてもおなかが空く

すでに1年半の自転車旅行生活を続けていて、今年は5月から再スタート。山形を出発して、北海道までたどり着いたのち南下して、日本列島を縦断します。山登りをしながらの自転車旅行で、今日もこれから畳平より剣ヶ峰山頂を目指すとのこと。そして、今日のうちに新穂高ロープウェイの山麓まで向かい、明日はロープウェイに乗り、双六や槍ヶ岳への登山に向かうとのことでした。「ヤマが好きなんです。長野はヤマが多く、峠も険しいので、長野を通過するときはあえて渋峠から入って美ヶ原(武石峠)もチャレンジし、長野最終日の今日は乗鞍に挑戦するつもりで来ました。」とのこと。

また、「すっごい燃費悪いんです。食べても食べてもすぐにおなかが空いてしまい、しっかり栄養のあるものを食べないと持たないんです。原付で旅行したほうが絶対安上がりですよ〜(笑)」

 

夏になると荷物満載の若者チャリダーが増えてくる

日本一周の彼のように、夏になるとヒルクライマーの姿に中に、チャリダーの若者が最高標高地点のあるノリクラを目指す様子が結構見られます。

 

ランナーの姿も 下界は暑いからねぇ〜

そんな中、ヒルクライムは自転車だけの世界ではありません。「下界は暑いからねぇ〜。ここだと日中でも走れるじゃないですか〜」と、毎年、お越しになるランナーの方。今日は特に爽やかな空気に包まれていて、お顔の表情にも清々しさがみられますよ!

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