ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2016/08/13〜15) @

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(Update:2016/08/18)

 

今年から8月11日が「山の日」に制定され、祝日となったことから、12日(金)にお休みを取って、11日(木)からお盆休みという方もいらっしゃったのではないでしょうか?年によっては雨ばかりということもありましたが、安定した暑い日が続き、夏らしいお盆休みを過ごすことができた模様です。

8月13日(土)は、夜明けごろは青空が広がるものの、次第に雲が広がり、どんよりとした雲が垂れ込めます。ただ、その雲の頂点は位ヶ原付近で、それより上部は雲が流れたり青空が広がる状況。大雪渓は積雪が少なくなり、訪れるスキーヤー・ボーダーも数えるほどしかお越しにならず、やって来た常連スキーヤーもあまりの少なさにため息ばかりつく状態...それと引換えヒルクライマーは、シーズン真っただ中とばかりに、数多くお越しになり、大会に向けた選手のほか、荷物満載のチャリダーなど様々。特に県境付近は畳平以上に多くのヒルクライマーが訪れていて、「国内自動車道最高標高地点」を制覇できた達成感に浸る様子がみられました。天候は終日ほぼ曇、気温はさほど高くなく、正午の畳平で16℃、ただ、若干蒸し暑さを覚える状態でした。

8月14日(日)は、朝から快晴。5時の時点で観光センター前駐車場は145台と昨日より若干多く、来場者の動きも多く今日は賑わう一日なりそうな雰囲気。夜明け前に山頂付近に雲がかかり、乗鞍スカイラインは部分濃霧が見られて早朝は自転車通行止めでしたが、7時には通行可能になりました、時間とともに空の青さが一層輝き、今日はまさにヒルクライム日和で352台もの自転車が駆け上がり、昨日の299台を上回って今期最高をまた更新しました。お昼前には秋のような筋状の雲が綺麗にたなびき、爽やかな空気は何をやっても最高の一日!13時頃から稜線を超えて雲が立ち込めるようになり、山頂付近の気温は10℃まで低下して涼しさを通り越して寒さを覚え、登山客の多くが防寒着を着込んでいました。

大雪渓の積雪状態は、この後のコーナーで詳しくお伝えしますが、さらに雪解けスピードが速まり、9月下旬〜10月上旬頃の状況で、場所によっては例年の10月末よりも少なくなって比較不能な状態です。雪渓中段・雪渓上部右側は今週積雪が完全になくなり、雪渓上部左側のみ滑走可能状態です。ただ、こちらも例年よりも面積・距離が短く、また、例年よりも傾斜が強いことも影響して、滑落者続出状態。ヘルメットなどの保護具を着用の上、滑走されることをお勧めします。また、ソフトブーツでのハイクアップは困難になってきてますので、ボードの方はご注意ください。

それでは、二日間の様子をご覧ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月13日(土)・14日(日)、観光センター駐車場】       【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景T(観光センター〜位ヶ原山荘)】
Page-2 : 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景U(位ヶ原山荘)】       【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景V(位ヶ原〜大雪渓)】
Page-3 : 【大雪渓で出会った方々(お孫さんと登山等)】       【雪渓下部】
Page-4 : 【雪渓上部 T】       【雪渓上部 U】
Page-5 : 【登山客でにぎわう肩の小屋】       【肩の小屋から山頂登山へ】
Page-6 : 【最高標高地点の県境、畳平お花畑】       【昨年の今ごろは?】        <編集後記>

【長野県安全登山条例について】   (Page-2)

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(シャトルバス・マイカー規制) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
(長野県安全登山条例) − 7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)。(2016/04/13)

  

 

【8月13日(土)・14日(日)、観光センター駐車場】

観光センター前駐車場(8月14日(日))

取材一日目の8月13日(土)と、二日目の8月14日(日)の様子を織り交ぜてお伝えします。こちらは取材二日目の8月14日(日)の観光センター前駐車場。

    

快晴(8月14日(日))

朝一番からきれいな快晴が広がっています。気温は5時の時点で19℃、7時でも20℃と暑さしらずの朝を迎えます。

 

7時には満車(8月13日(土)・14日(日))

7月から10月のグリーンシーズンで、最もにぎわうのが8月のお盆休みと10月の体育の日の三連休です。そのため、今朝(8月14日(日))の観光センター前駐車場は5時の時点で145台にも達し、7時には満車となりました。ただ、これまでのお盆と比べると幾分少な目で、今年から祝日に制定された8月11日の山の日の関係から、11日(木)に加えて12日(金)も休みを取って13日からのお盆休みと合わせて11日(木)から14日(日)、もしくは11日(木)から16日(火)まで連休にされる方も多かった模様で、混雑が11日・12日に分散された模様です。

 

さて、観光センター前駐車場が満車になると...

道路反対側の第二駐車場へ誘導される
=このほか、すずらん橋駐車場・三本滝駐車場も利用可・シャトルバス乗車可=

道路を挟んだ反対側の第二駐車場への誘導が始まります。もし、こちらも満車になると、1kmほど先のすずらん橋駐車場、7km先の三本滝駐車場などを利用することになります。いずれの駐車場もシャトルバスの停留所がありますので、大雪渓・山頂方面に向かうには、観光センターから乗車と全く変わりありません。

シャトルバス乗換駐車場の場所は、ノリクラガイドマップ(県道乗鞍岳線 シャトルバス乗換駐車場 版)をご覧ください。

シャトルバス始発便(8月13日(土))

ここからは取材一日目の8月13日(土)の様子をお伝えします。この日は早朝は晴れていたものの7時頃から曇り空となって、位ヶ原付近から雲海の上の青空が広がる天候状況でした。人出は普段の週末よりやや多い程度で、下り便で若干の混雑が見られた以外は、ほぼ問題ない状況。先にも述べた通り、混雑が分散している状況のようです。

 

こちらは観光センター売店。

 

お盆休みにおばあちゃんのお店のお手伝い 今日で帰っちゃうの...ホントはもっといてほしいけど

「お盆休みで帰省している孫たちが来て、お手伝いしてくれているんです。でも、今日で帰っちゃうんです...本当は明日までいてほしいんですけど。」と、ちょっぴり寂しそう。店先で「いらっしゃいませ!」と、かわいらしく声をかけられると買わずにいられませんね...売り上げが倍増したのではと勝手に想像しております...(笑)

お盆休みに孫や子供の帰省を楽しみに待つおばあちゃんの姿は、どこも一緒ですね。

 

三日連続ヒルクライムで今日は美女峠経由の周回コース、距離160km・獲得標高差4000m

11日(木)からノリクラ入りされていて、三日連続のヒルクライム。しかも、今日は単なるヒルクライムではなく、乗鞍スカイラインも通っての周回コース...通常、乗鞍高原を起点・終点とする周回コースといえば、畳平まで登って岐阜県側の乗鞍スカイラインを下り、平湯から安房峠を通って、国道158号の中の湯〜湯川渡を経て白骨温泉経由で乗鞍高原に戻るというのが一般的で、走行距離は80km程度となり、だいたい朝出かけたら帰りは夕方という一日コースになります。

...が、そうではなかったんです。
乗鞍スカイランで平湯峠までは一緒なんですが、そこから高山方面に下り、美女峠から久々野(高山市久々野町)へ南下し、国道361号線を経て野麦峠、さらには上高地乗鞍スーパー林道を経て乗鞍高原に戻るというコース。距離160km・獲得標高差4000mを今日中に戻ってくる予定とのこと。

これって本当にできるんでしょうか??ノリクラフリークの皆さんのやることはスケールが違います!!

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景T(観光センター〜位ヶ原山荘)】

それでは大雪渓に向かう道中の様子をお伝えします。13日(土)と14日(日)の様子を織り交ぜてお伝えします。

 

8月28日(日)は全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のため通行規制

山の日が終わって、乗鞍高原周辺にこのような看板が設置されました。毎年8月最終日曜日は、国内自転車ヒルクライムレースの代表格である「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」が、県道乗鞍岳線をステージに開催されます。

今年は8月28日(日)が開催日で、当日午前中は乗鞍高原から県境までの県道乗鞍岳線が通行止めとなります。それに合わせて、長野県側のご来光バス・シャトルバスも運休となり、観光センター前駐車場をはじめ周辺駐車場は、前日の8月27日(土)から利用できなくなりますので、この両日は大会に出場される選手以外は来場を控えられたほうがよさそうです。

なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインや畳平は通常通りですので、大雪渓・山頂方面に向かう方は、岐阜県側へお回り下さい。

 

日本全国を走り続けて20000km走破!

こちらは観光センターから7km先の三本滝ゲート。ここからマイカー規制となり、バス・タクシー・自転車のみの通行となります...もう一つ忘れていました。マラソン・徒歩もOKです!さて、こちらのランナーの方、昨年の夏にお会いして以来1年振り。2009年から日本全国の沿岸部(岬巡り)を走り続け、本州はもちろんのこと、北海道・四国・九州の沿岸部につづき離島も走って、今年20000kmを走破されました(→「おじさんマラソン」で検索)。

今日もこれから畳平に向けて出発です。

 

爽やかな空気感

今日は日差しがあっても暑さをあまり感じないコンディション。爽やかな空気感が足取りを軽くしてくれます。こちらは三本滝ゲートを過ぎてすぐのところにあるかもしかゲレンデを横切っています。

 

ヤナギランは花が終わる ミヤマハンゴンソウ

そのかもしかゲレンデは数多くの山野草が咲いています。その代表格がヤナギラン。しかし、そろそろ終盤のようで、花は終わってしまいました。現在は実が膨らんできている状況で、花が終わってもきれいな色合いが目立ちます。そして、ミヤマハンゴンソウが咲き誇ってきました。

 

雲が低く垂れこめてきた(8月13日(土)) スカッと晴れた(8月14日(日))

左の画像は8月13日(土)、残念ながら山頂方面に雲がかかり、どんどん雲が低くなっていく状況。本来なら14日(日)のように山頂方面がくっきりと確認でき、目指す先が確認できるとヒルクライムも心に余裕ができるものです。

 

雲が低いと山頂方面は雲の上になる可能性が高い

雲がかなり低い様子がこちらの二枚でよくわかるかと思います。これは大きなポイントで、雲が低いときは山頂方面は雲の上の晴天となることが多いのもノリクラの特徴です。ただ、今回のように雲の下が曇でなく雨だった場合は、あまり期待できないと思います。

 

ヤマトリカブトがもう咲き始めた − 例年8月下旬〜9月上旬に咲く

先週から咲き始めたヤマトリカブト。例年8月下旬〜9月上旬に咲きますが、今年は7月下旬から咲き始めました。昨年も早かったのですが、今年はそれよりも1週間も早い状況です。

 

「上は晴れているよ〜」の言葉を信じ、ひたすら走り続けます。

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