ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2016/08/26〜27 @)
8月最終日曜日は、自転車ヒルクライムレース「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」が開催される都合から、通常土日の取材を1日前倒しして26日(金)・27日(土)の様子をお伝えいたします。
8月26日(金)は、快晴の朝を迎えます。気温は15℃ですが肌寒さを感じません。平日でも観光センター前駐車場には40台ものマイカーがお越しになり、ご来光バスは2台も運行される状況で、8月中は平日でも閑散とした雰囲気はあまりありません。この快晴も8時頃になると、湧き上がる雲に覆われてしまうものの、昼過ぎから再び良い天候に戻り、終日にわたってまずまずの一日でした。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍まであと2日となり、前日試走が禁止されていることから、今日が最後のトレーニングとなることもあって、数多くのヒルクライマーがお越しになりました。また、山頂へ向かう登山道も午前中を中心に週末並みの賑わいでした。
8月27日(土)は、昨晩から降り続く雨の朝を迎えます。観光センターが全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の大会会場として使用される都合から、昨日夕方から大会当日の28日(日)まで駐車禁止となり、シャトルバスは道路上の路線バス停留所からの発着です。午前中は断続的な雨が続き、大雪渓に訪れた常連スキーヤーもしばし待機。その間、大雪渓周辺の高山植物などを散策して、普段できないノリクラの自然にふれあう貴重な体験をすることができました。
8月28日(日)は、全日本マウンテンサイクリング乗鞍のレース当日。早朝の乗鞍高原は低い雲と霧が立ち込める状況ですが、ゴールの県境付近はきれいな快晴で、4年振りにフルコースでのレース開催が行われました。全日本マウンテンサイクリング乗鞍の特集は9月下旬に掲載予定ですので、ぜひご覧ください。
大雪渓の積雪状態は、この後のコーナーで詳しくお伝えしますが、雪渓下部・中段、および、雪渓上部右側はすでに積雪がなくなり、現在残っているのは雪渓上部左側のみで、滑走は上級者・雪渓上部左側滑走経験者に限定されます。すでに例年よりも面積・距離が短くなり、また、例年よりも傾斜が強いことも影響して滑落者続出状態で、ヘルメットなどの保護具を着用の上、滑走されることをお勧めします。また、ソフトブーツでのハイクアップは困難になってきてますので、ボードの方はご注意ください。
それでは、二日間の様子をご覧ください。
【8月27日(土)、朝の観光センター駐車場】
観光センター前駐車場 |
早朝5時の観光センター前駐車場。昨晩から降り続く雨の朝を迎えます。
観光センター前駐車場 − 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の大会会場のため駐車禁止 |
毎年8月最後の日曜日は、国内有数の自転車ヒルクライムレース「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」が開催され、大会会場となる観光センター前駐車場は、前々日の金曜日夕方から駐車禁止となります。
シャトルバス停留所は利用できません | シャトルバス以外の路線バスも一部運休 【画像拡大】 |
そのため、駐車場内にあるシャトルバス停留所は利用できず、道路沿いの路線バス停留所からの発着となります。なお、明日8月28日(日)はレース期間中の6時から12時30分までは観光センターから県境までが通行止めとなるため、ご来光バス、および、午前中のシャトルバスは運休となり、13時便から運行再開です。
このほか乗鞍高原方面への路線バスも、明日の午前中は観光センターより先の休暇村方面は運休となりますのでご注意ください。詳細については、お知らせ − 8月28日開催の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2016に伴う通行規制・シャトルバス運休 をご覧ください。
観光センター前の路線バス停留所 | 停留所の位置 【画像拡大】 |
こちらが道路沿いの路線バス停留所。
シャトルバス始発便 |
バス停が変更された以外は何の変りもなく、シャトルバス始発便が到着し、いつものように畳平に向けて出発します。
観光センター周辺駐車場が満車の場合は、すずらん橋駐車場をご利用ください |
観光センター前駐車場が利用できませんので、周辺の乗換駐車場を利用することになりますが、収容台数が少ないため、すぐに満車になる可能性が高いと思います。そのため、観光センターから約2km先にあるすずらん橋駐車場(Mt乗鞍 第3駐車場)を利用することをオススメします。
過去には大会前日は観光センター・すずらん橋駐車場を含め、ほぼ全ての駐車場が利用できない状態にされていましたが、最近は大会受付にやってくる選手の駐車場としても活用されていますので、すずらん橋駐車場は問題なく駐車可能です。なお、シャトルバス乗車は駐車場入口にある「すずらん橋停留所」をご利用ください。
【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景T(観光センター〜三本滝ゲート)】
鈴蘭バス停のカエデ − 紅葉に向けて色合いが変化、ほぼ昨年並みの色づき |
それでは、大雪渓までの沿道の様子をご覧ください。こちらは観光センターを出てすぐのところにある、鈴蘭バス停付近のカエデ。こちらのカエデは、例年、他のカエデよりもいち早く色づきが始まりますが今年も始まり、ほぼ昨年並みの色づきです。
スモモの実 |
地面に落ちているのはスモモの実。この1〜2週間で目立つようになってきました。
ミズナラの並木 − 色合いの変化がこちらも始まる |
ミズナラの並木が続いていますが、葉の色合いに変化が始まっていることは先週もお伝えした通り...
紅葉の模様が綺麗 | 実ができている |
これは変わった紅葉を見せていますね。この葉だけではわかりませんが、右の画像を見ると実ができています。
5裂なのでツリバナ |
まだ、硬い実ですが、5裂に分かれるツリバナであることがわかります。ツリバナの仲間には、4裂のヒロハツリバナ、3裂のクロツリバナがあります。
日差しは真夏でも | 草花が季節の移り変わりを教えてくれる |
日差しはまだ真夏そのものですが、周囲の草花が季節の移り変わりを教えてくれます。
ススキの花(雄花:垂れ下がった黄色、雌花:白いブラシ) |
ススキが花を咲かせました。黄色の垂れ下がっているのが雄しべ、白いブラシが雌しべです。花の咲いた状態はあまり長くないためご覧になった方は少ないかもしれません。花が終わるといわゆる「ススキの穂」になり、夕日にまぶしく輝く光景は秋のもの悲しさを演出します。
三本滝ゲート |
観光センターから7km先の三本滝ゲート。
フル装備 − 日本一高い道路へ |
これ以上積込むことができないほどの大きな荷物を、前後の車輪にフル装備して、日本一高い道路を目指します。
8月27日(土) 乗鞍スカイライン側は自転車通行止め |
こちらは二日目の8月27日(土)の三本滝ゲート。この日は濃霧のため岐阜県側の乗鞍スカイラインが自転車通行止となっています。
荷物満載のチャリダー | 「ええ〜っ、高山に降りられないんですか...」 |
この雨の中、やって来た荷物満載のチャリダー。「一番上の畳平まで行くことはできますが、その先の乗鞍スカイラインは自転車通行止めですから、下れませんよ。」と、係員に告げられると、「今日、高山まで降りるつもりだったんですが...」と、意気消沈...
青森を出発して18日目 | 下山はシャトルバスを利用することに... |
青森を出発して今日で18日目。大学の先輩から「乗鞍登った!」と聞いて触発され、「何としても私もいかねば!」と、青森からやって来ました。ですから、ここであきらめて引き下がるわけにはいきません...
幸い、輪行バックを持っていらっしゃるとのことで、畳平から平湯温泉・ほおのき平行きの乗鞍スカイラインのシャトルバス下り便を利用することを提案すると、元気を取り戻して出発しました。
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