全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2016

(2016/08/27〜28) B

 

 


 

【8月28日(日)、大会当日】

早朝4時、観光センター前
大会本部にスタッフ集合

8月28日(日)大会当日の早朝4時。大会本部にはスタッフが集まり、今日一日がここから始まろうとしています。この数年は夜明け前から雨ばかりでしたが、今日はどのスタッフも「これだったら上まで行けそうなんじゃない〜」と、心穏やか...

 

三日月が夜空を照らす − 岐阜側の乗鞍スカイラインは本日自転車通行可能

それもそのはず...若干雲に煙っているものの、明るい三日月が夜空を照らしています。大会コースのゴール付近にある標高2702メートルの畳平の天候は霧雨・気温8℃・風速4メートルで、岐阜県側の乗鞍スカイラインは朝一番から自転車通行可とのことで、それを聞くだけでも安心します。最終的にはゴールに出向いたスタッフからの現地状況の連絡で判断されますが、これまでにも天候急変でコース短縮になっていますので、まだまだ油断できません。

 

乗鞍高原のペンションでは(オンレンジペコ)

4時前から選手の朝食準備

この日ばかりは、ノリクラのすべての人が早起き...乗鞍高原のどの宿も、出場する選手のため、朝食準備は夜明け前から始まっています。こちらの宿は今日の朝食は5時となっています。自家菜園で採れた夏野菜がお皿を彩ります。

 

5時、ようやく明るくなってきた 6時から手荷物預かりが始まる

5時を回るとようやく周囲が明るくなってきた一方、観光センター周辺はご覧のように濃霧が立ち込めてきました。こんな状況だと「天候は怪しいんじゃないの〜?」と、思ってしまいがちですが、それに騙されてはいけません...このように雲が低く垂れこめる時は、山頂付近は雲の上にあることが多く、すでに現地に向かった大会スタッフからの連絡では、6時時点のゴールの天候は、雲海の上の快晴・気温11.5℃・風速3〜4メートルと入電しております。ですから、この天候だけで判断は禁物です。

右の画像にトラック・マイクロバスが止まっています。6時から選手の手荷物預かりが始まります。ゼッケン番号で振り分けられていますので、手荷物にゼッケン番号を記入した荷札をつけた上で、表示された番号を確認して各自で預けてください。預ける際の事務的な手続きはありませんので、直接搬入してください。(6時〜6時30分の間にお願いいたします)

 

救護スタッフの打ち合わせ −DMAT登録の医師・看護師も

そして、現地に向かう大会スタッフの点呼も始まりました。こちらは救護関連スタッフです。DMAT(災害派遣医療チーム)に登録された医師・看護師を始め、救急隊員等の専門部隊で構成されています。また、画像にもあるように救急車も配備され、不測の事態への対応も万全です。

今回は大会期間中に大きな事故はなかったものの、コース上に飛び出したイノシシ(※)と選手が衝突・負傷するという珍事件により救急車が出動しました。(※後日、イノシシではなく熊ではなかったのではとの見方も。大きなけがには至らなかった模様で何よりです...)

 

軒先でウォームアップ中
牛丸 尚久選手 大野 直樹選手

それぞれの宿の軒先で繰り広げられる光景の一つがコレ...レース1時間前ですが、ローラー台でウォームアップが始まっています。中にはレース開始ギリギリまでウォームアップする選手もいるほどです。

 

周辺駐車場

もちろん、周辺駐車場でもそれは同じこと...イヤホンで自分の世界に入り込んでローラーを無心に回す様子もあって、少しピリピリした雰囲気...

 

森本選手も気合十分!

そこには森本 誠選手の姿も...まだ、大会本部からは正式な発表はありませんが、おそらくフルコースでの開催が可能な状況で、森本選手も気合十分!

 

6時過ぎには続々と選手が集まる クラスごとに並ぶ

6時を回ると会場には続々と選手がやってきます。そして、会場にはご覧のようなゼッケン番号の看板が立てられますので、その番号に自転車を並べてください。ここに並んだ順番が大体のスタート順になりますので、早くスタートしたい方は前のほうに、少し遅らせたい方はやや後ろの方に並ぶとよいでしょう。

従来はゴールしか計測しないグロス方式だったため、できるだけ早いスタート位置のほうが有利でしたが、現在はスタートとゴールの両方を計測するネットタイム形式が導入され、どこに並んだとしてもコース間の正確な計時がなされます。これは不正防止には有効な対策ですが、複数選手が同着する場面では、遅くゴールしてもタイムが良い場合もあって、「早い者がイチバン!」というレース本来の面白味を削いでしまうという意見もあります。ただ、現状の枠組みの中では、ライバル選手との駆け引きの場面では、お互いのスタートの立ち位置が重要になり、これも戦略の一つといえるでしょう。

 

6時30分 開会式 − 坪田 明男氏(松本市副市長)がフルコース開催を宣言

そして、6時30分、開会式が始まります。会場のMCから「主催者を代表して松本市副市長の坪田 明男氏より大会宣言を申し上げます。」と案内されます。

「おはようございます。空を見てください...このように本当に良い天気を用意しました!(会場から笑)。北は北海道から南は沖縄まで、そして、最年少は12歳、最高年齢者は90歳の選手に参加いただき、今年はツール・ド・美ヶ原、そして乗鞍と合わせて「松本サイクリング大会」ということで全国に宣伝させていただきました。その結果、二割の方はツール・ド・美ヶ原にも乗鞍にもお越しいただきました。(この大会は)2720メートルの頂上、1250メートルの標高差、20.5kmを一気に駆け上がっていただくという大変素晴らしいコースであります。私共が用意した大変素晴らしい天気(会場から再び笑)。多分頂上では素晴らしい光景を楽しんでいただけると思います。日頃からの練習の成果をしっかりと出していただき、記憶に残る乗鞍ヒルクライムにしていただきたいと思います。

(今年で)31回を迎えることができました。ホント多くの皆さんにお世話になっております。今朝も多くの方が見えておりますが、そんな方々、受付の方々、関係の方々に感謝しながら、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2016の開会を宣言いたします!」(会場から拍手)

 

上空には青空が フルコース開催を喜ぶのは長野放送の撮影クルー

大会宣言と同時に上空には青空が広がり、フルコース開催が4年ぶりに決定されました。フルコース開催を一番喜ぶのは出場する選手であることは間違いありませんが、こちらの方々もほっと胸をなでおろすのです。

毎年、本大会の取材を受け持つ長野放送の撮影クルー。やっぱり、フルコースでのレース展開・森林限界の風景は、それだけで絵になりますからね...

 

4年も短縮のため、フルコース未経験の選手も

こちらの方々、フルコースの経験は1回だけ...中にはフルコースでの大会は未経験という方もいらっしゃいました。位ヶ原山荘山荘から先の森林限界以降は空気が薄くなり、どれだけ持久力が持つのか未知数...アタックを賭けたらそこで体力が切れてしまう可能性もあって、実際の競技でフルコースを体験しておくことが重要なんです。

 

6時45分 − チャンピオンクラスの誘導が始まる

そして、6時45分、チャンピオンクラスのスタートエリアへの選手誘導が始まりました。

 

 「山が見えたらあとは5分ぐらい」 後藤 晃治選手、岩井 太秀選手

スタートまであと10分。まだ緊張しているという選手は少なく、「ゴール付近はどんなふう?」 「山が見えたらあとは5分ぐらい」なんて話をするのは、後藤 晃治選手と岩井 太秀選手。リラックスしてますね。

 

7時00分、チャンピオンクラススタート

そして、7時00分、チャンピオンクラスがスタートしました。ゴールまで距離20.5km、標高差1260mを駆け上がります。4年ぶりのフルコースは、これまで見たことない熾烈な争いとなります。

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