ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2016/09/10〜11)  C

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(Update:2016/09/15)

 

【ご来光バス − ご来光に照らされる雲海は絶景】

ご来光バス

早朝4時、こちらは観光センター前駐車場。ご来光バスの改札が始まっています。この日の乗鞍高原は気温は11℃で乗客の方々はみなさん長袖。上を見上げると星空が確認できます。

 

【ご来光バスの概要】

● 運行期間

・今年は7月16日(土)〜9月19日(月・祝)の2ヶ月間。

● ダイヤ

・シャトルバスがAダイヤ(正常時)の時は運行。Bダイヤ(雨天時)の時は運休。

・ご来光を楽しむには、畳平手前(県境付近)に設けられる臨時バス停にて下車がお勧めです。

期間 観光センター発 畳平着 日の出時刻
7月16日(土)〜7月24日(日) 3:30 4:20 4:37〜4:43
7月25日(月)〜8月31日(水)
※8月28日(日)は運休
3:40 4:30 4:44〜5:14
9月1日(木)〜9月19日(月) 4:10 5:00 5:15〜5:27

・帰りの運行時刻は、出発時に車内アナウンスにて発表されます(概ね、日の出の20〜30分後)

 

● 運賃  片道:1750円   往復:2800円(座席定員制料金300円が含まれます)
   

運行期間が昨年から若干変更されていて、運賃は昨年までシャトルバスと同額でしたが、今年はシャトルバス料金に座席定額制料金300円が上乗せされた料金になっています。

 

今日は3台運行 闇夜をヘッドライトを頼りに

ご来光バスのシステムは、先ほどお伝えした運賃のほか、乗車券の販売方法(係員の手売り)と、降車停留所(ご来光臨時バス停)を除けば、ご来光バスとシャトルバスは基本的には同です。

この日のご来光バスは3台が運行。4時10分に観光センターを出発しました。ご来光バスは日中のシャトルバス以上に定刻発車を厳守します。それはご来光バスの目的が日の出を楽しむことにあり、日の出はどんな事情があっても待ってくれないからです。

そのため、出発間際にお越しになると、乗車券販売や改札に手間取り、ご来光バス全体が遅延して他のお客様へのご迷惑となります。できるだけ早く、バスが到着する前(定刻の10分以上前)に停留所にお越しになることをお願いいたします。

 

【ご来光バス乗車に必要と思われる持ち物】(気温10℃以下、寒さ対策は必要です)

防寒着、手袋、長ズボン着用(半ズボン不可)、スニーカー・登山靴(サンダル不可)、帽子、懐中電灯(あれば)、カメラ・スマホ

● そのほか軽登山に類する装備(ザック・食料・飲料など)

ご来光を楽しむ県境付近は一桁台の気温です。そのため、ご来光バスに乗車する際には防寒着は必ず持参ください。

 

位ヶ原山荘を通過 空が赤く焼け始め、雲海が広がる

観光センターを出発した頃は、まだ真っ暗な状態でしたが、次第に空が明るくなり、位ヶ原山荘を過ぎるころには、ご覧のように東の空が赤く焼け始め、麓は雲海にすっぽりと埋め尽くされている様子がわかるようになってきました。

ご来光がみられる条件は、その日の気象状況で大きく変わり、今日のように見事な雲海に覆われることはあまり多くなく、今日のご来光はなかなか期待できそうです。

 

ご来光としては、めったにない好条件の朝

今日は雲一つない快晴。今日は間違いないご来光を拝むことができそうです。ご来光バスは、日中のシャトルバスが正常時のAダイヤが適用される日は運行されることになっていますので、出発時点で曇っていても運行されます。もちろん、この場合はご来光は望むことができない場合があります。

今日の天候は少し変わっていて、出発する乗鞍高原で星空が広がっていたにも関わらず、上部では雲海が確認されました。実は雲海が掛かっているのは乗鞍高原上空ではなく、その南側の木曽方面以遠でした。通常、雲海が掛かっている時は山麓(乗鞍高原)にはどんよりとした低い雲に覆われていて、「こりゃ〜今日のご来光はダメだ!」と、誰もが思ってしまうような天候が多いのです。

ですから、乗鞍高原で曇であっても、「もしかすると上部では雲海の上に出るかも」という場合もありますから、だめもとでご来光バスに乗ることをお勧めします。

 

穂高のシルエット

大雪渓を通過すると東の空に穂高の山並みがシルエットに浮かび、高揚感・期待感が高まります。

 

ご来光臨時バス停に到着

時刻はちょうど5時、県境のゲートの扉に設置されたご来光臨時バス停に到着です。

大黒岳へ登る 概要地図(長野側 臨時停留所・登山道)

バスを降りた付近でも充分楽しむことができますが、今日の日の出は5時22分ですから、まだ20分以上あり、大黒岳山頂がお勧めです。ご来光バスを降りたところにある大黒岳登山口から大黒岳山頂に向かいます(登山口から山頂までの所要時間:10分程度)。

ただし、登山に慣れていない方は、バスが到着した県境付近でも十分楽しめますので、あえて無理をしなくても大丈夫です。

 

乗鞍スカイライン側もご来光バス運行 概要地図(岐阜側 臨時停留所)

大黒岳山頂ではすでに多くの方がお越しになっています。乗鞍スカイライン側(岐阜側)のご来光バスでお越しになった方々のようで、今回利用した乗鞍高原側(長野側)のシャトルバスよりも15分程度早く到着します(平湯温泉:3:45→ほおのき平4:00→畳平:4:45)。

ただし、乗鞍スカイライン側のご来光バスの臨時停車場所は、乗鞍スカイラインと県道乗鞍岳線とのT字交差点ですから、大黒岳登山口まで車道を300メートルほど歩かなければなりません。登山口から大黒岳山頂へのルートは乗鞍高原側(長野県側)ご来光バスと同じです。

また、9月から運用が開始された「大黒岳登山口」のバス停は、この時間帯は足元が暗いため、ご来光バスは停車しません(バス停停車はシャトルバス始発便からです)。

 

ご来光の前の朝焼けが美しい

ご来光は太陽が昇る瞬間の一瞬芸ではありません。その前の朝焼けがもっと美しいのです。ピンクやオレンジなど時間とともに刻々と変化する様子は、何度シャッターを切っても惜しくありません。

今日は山麓が雲海に埋め尽くされ、山の頂だけが姿を見せていて、主要な山だけが並ぶ様子は、山の位置・名前を覚えるには最適な学習環境です。ちなみに左の画像では手前の二つの頂は鉢盛山と小鉢盛山。その後方に連山が八ヶ岳連峰、そして、その右側で半分だけ見える連山が南アルプスです。

 

雲海のエッジが輝き始める ご来光

雲海のエッジが黄金色に輝き始め、今日の日の出を迎えます。

雲海の中からのご来光 − 予定時刻より5分遅れる

今日の日の出時刻は5時22分ですが、雲の中からの日の出でしたので、5分遅れた5時27分でした。この時の大黒岳山頂の気温は4℃、真冬のスタイルを求められる気候です。防寒着・帽子・手袋は必須アイテムです。

 

日の出後は朝日に輝く雲海を楽しめる

日の出前は朝焼けに続いて日の出の瞬間を迎えると、普段ならそこで撮影合戦は終わりとなりますが、今日は雲海が見事ですから、もう少し待って朝日に輝く雲海も楽しみましょう。

 

雲海の荒波 雲海の中に朝日が差し込む光線感

日の出とともに雲海の隆起がくっきりと浮かび上がり、日の出の瞬間の感動とは違ったダイナミックな感覚があり、また、雲海を透けて届く太陽光線のシャープ感も見逃せません。

 

下り便も臨時停留所から乗車可能
=今年のご来光バスは9月19日(月)までの運行=

下りのご来光バスもこちらの臨時停留所に止まります。この日のご来光バス下り便は畳平5時50分、臨時停留所5時51分でした。時期によって異なりますが、概ねご来光の20分後位に設定されている模様です。その後は通常のシャトルバス下り便を利用することになりますが、こちらの臨時バス停はご来光バス上下便だけのため、畳平からの乗車となります。

例年、9月末まで運行されるご来光バスは、今年度は次週末の9月19日(月)の三連休最終日までです。天候に恵まれましたら、ぜひとも体験をお勧めします。

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