ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2016/10/08〜10)  E

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(Update:2016/10/13)

 

【三連休最終日 10月10日(月) − 晴天・雲海・初氷・お盆並みの人出】

シャトルバス始発便 − 5台運行
=本日乗車人数1111名、お盆並みの人出=

三連休最終日10月10日(月)。晴れマークが一日中並ぶ天気予報が発表され、朝一番からかなりの人出。シャトルバス始発便は10月から7時となっているものの、6時前から乗車券販売所には40名以上の方が並び、シャトルバスが到着した6時45分にはご覧のような長蛇の列。

始発便だけで5台も運行され、その後も、8時便4台、9時便6台と続きます。しかし、やはり最終日ということもあって、その後の上り便は2台程度の運行にとどまり、最終的には本日の乗車人数は1111名とゴロのよい数字となりました。なお、今年のシャトルバス最高乗車人数は、山の日の翌日8月12日(金)の1385名で、本日の1111名は今年4番目でした。また、上位3日はいずれもお盆期間中で、今日はお盆に匹敵する状況でした。

6時の気温は5℃でしたが、4時頃は3℃まで低下し、久々の一桁気温に寝具から起き上がるのが億劫になる寒さは今期初めてのことです。

 

観光センター前駐車場は9時には満車 ヒルクライムの準備

観光センター前駐車場も朝一番から多くのマイカーがお越しになり、9時前には満車となり、道路を挟んだ未舗装の駐車場や上高地乗鞍スーパー林道の旧料金所前の駐車場も10時頃には満車となりました。

そして、朝一番から駐車場のあちこちではヒルクライムの準備風景が始まり、こちらの方は「春スキーの時にお会いしました」と、おっしゃってくださり、季節を問わずノリクラを楽しんでいらっしゃいます。

 

青空が広がって来た

観光センターでは天気予報に反して曇り空が広がっていましたが、登り始めるとすぐに青空が広がる状況。

 

かもしかゲレンデから − 山麓は雲海の下 上部では綺麗な青空 − 乗鞍高原からは知る由もない

左のかもしかゲレンデからの眺めでは、山麓に雲海が広がっている様子がよくわかります。つまり、観光センター周辺はこの雲の下にあって、どんよりとした状態になっています。そして、森林限界を超えた位ヶ原は筋状の雲がかかる晴天に。どんよりとした観光センターからでは綺麗に晴れあがったこの状況を知る由もありません。

 

霜柱 路面凍結

周辺では大きな霜柱がみられ、道路では水が流れる箇所で凍結がみられました。ただ、これも日差しで9時頃にはすべて解消されました。

 

山麓で曇天でも上部は晴れることも
=諦めずに現地に向かうことをオススメします=

乗鞍高原の曇天から一変しての青空。山麓で曇天だったとしても上部ではどんな展開が待ち構えているのかわかりません。あきらめずにお越しになることをオススメします。

 

【畳平、鶴ヶ池で初氷観測】

畳平

8時の畳平はきれいな青空が広がっていて、シャトルバスや観光バスでお越しになった方でにぎわっています。今日は祝日にもかかわらず、観光バスが意外に多かったとのことでした。

 

鶴ヶ池で初氷観測 − 昨年より26日遅く、平年より11日遅い記録

乗鞍岳の初霜や初氷は、畳平鶴ヶ池において、乗鞍スカイライン管理事務所の係員が確認して発表されます。そして、6時のパトロール時に鶴ヶ池北側にて厚さ1〜1.5センチ、大きさ3メートル×3メートルの氷結箇所を確認され、今年の初氷と認定されました。

これは昨年(9月14日)より26日遅く、平年(9月30日)より11日遅い記録でした。

 

ヒルクライマーが順番に記念撮影

畳平北側にある看板では、多くのヒルクライマーが順番に記念撮影を行っています。SNSなどで登頂成功の記念画像としてアップされているケースが多く見られます。

 

ばっちり記念撮影 来年はもっと良いタイムでマウンテンに出場したい

「マウンテン(全日本マウンテンサイクリング)からずーっと天気が良くなかったので久しぶり。」というこちらのお二人。きれいに晴れあがった青空をバックに記念撮影。画像をチェックすると「すごい!来年の年賀状にしようかな..」

今シーズンのノリクラは今日が最後とのことですが、「来年はもっと良いタイムでマウンテンに出場したい。」とのことでした。

 

続々と登山者が向かう

最終日の晴天を待ちわびていたのは、ヒルクライマーだけでなく、登山者も同じ...

 

山麓を包む見事な雲海 畳平をバックに登山

山麓を包む見事な雲海が広がり、一歩一歩登るにつれて景色が一段と良くなる様子は、実際にここに来てみて体験してみないとわからない心地よさです。

 

穏やかな晴天 − 足取り軽く 富士見岳から眺望を楽しむ

穏やかな晴天のもとでの登山は足取りを一層軽くさせ、富士見岳からの眺望はなかなか見ごたえのあるものです。

 

富士見岳山頂
富士見岳と言うだけあって富士山が見えますが写真判定レベル

さて、「富士見岳」というだけあって、ここからは富士山が見えます。ですが南アルプスの北岳の左縁にわずかに確認できるレベルで、秋の空気の澄んだ時ですら、現代人の肉眼ではかなり厳しいものです。

 

「乗鞍で富士山見つけた(^O^)」
=おそらく蓼科山だと思われます=

...にも関わらず、「乗鞍で富士山見つけた(^O^)」と、SNSやブログで、コメントや画像を掲載されているケースが多々見られます。おそらく、多くの方がご覧になっているのは、八ヶ岳の北端に位置する蓼科山。同じような円錐型の山容ですから見間違えるのでしょう。正真正銘の富士山(南アルプス方面)が南東方向であるのに対し、蓼科山はほぼ真東ですので、コンパスなどで方角を確認すれば、違うことがわかるはずです。

また、お客様をお連れした山岳ガイドですら、蓼科山を差して「あれが富士山です!!」と、説明する様子をたびたび拝見いたしますので、一般の方が間違えても無理はないでしょう。

 

【晴れた日の乗鞍スカイライン − 絶景が全画面モード】

乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原

綺麗に晴れあがって眺望のよい日は、乗鞍スカイラインの風景は絶品。5ページ目のヒルクライマーがおっしゃっていた通り、岐阜県側と長野県側ではまるで山容が違います。

 

四ッ岳カーブ 土俵ヶ原と烏帽子岳

なだらかな長野県側(県道乗鞍岳線)とは違って、岐阜県側(乗鞍スカイライン)はいかにも山岳風景という趣き。

 

槍穂をバックに 自転車旅行一ヶ月 − ノリクラ制覇したら渋峠へ

特に優れているのは周辺の北アルプスの山並みを屏風のごとく眺められる点が良いのではないでしょうか?そして、荷物満載のこちらの方、自転車の旅はすでに一ヶ月が経過。やはり日本一高いところを登りたいということで、今日は乗鞍スカイラインにお越しになりました。そして、長野県側に下った後は、国道最高標高地点の渋峠をめざして東へ向かいます。

 

オフシーズンだから秋の風景を堪能したい

「普段はなら桔梗ヶ原はタイム稼ぐために、メチャ飛ばす区間ですから、ここで止まって写真撮るなんて絶対ありえません。オフシーズンだから秋の風景を堪能したい。」 7月の乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムや、8月の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍にも出場されたとのことですが、大会中はゆっくりと風景を楽しむことなんてできません。

季節をまたいで、違った風景を味わいに、多くのヒルクライマーの方がお越しになっています。

 

【ヒルクライマー・登山客でにぎわう一日】

山頂・大雪渓全景 大雪渓をバックに

さて、再び長野県側の県道乗鞍岳線に戻ります。

 

位ヶ原方面 − 登って来た道を一望できる達成感

広大に広がる風景。登って来た道が一望できるポイントからの眺めは、ヒルクライマーにとって達成感がかみしめられる瞬間です。

 

歩いているヒルクライマー

今日も「歩いているヒルクライマー」をあちこちで発見!

 

写真撮影に夢中 − ペダル漕ぐよりも 歩いちゃったほうが早い

止まっては写真を撮りの繰り返し...わざわざクリートをはめて走るよりも歩いちゃったほうが早い!こうなると、もうヒルクライムじゃなくなってしまいますが、今日のノリクラはヒルクライマーたちを完全に陥れてしまう風景に満ち溢れています。

 

大雪渓・肩の小屋口 山頂目指して!

自転車だけでなく、登山の方々も今日の天候を待ち望んでお越しになっています。こちらのグループは三本滝からの登山道を登って来られたところ。肩の小屋口まで3時間とのことですから、結構早いペース。もちろん、山頂目指してこの先も邁進します。

 

肩の小屋の広場で多くの登山者が休憩
=肩の小屋の営業は10月第一日曜日まで=

こちらは肩の小屋。先ほどの大雪渓・肩の小屋口からの登山道と、岐阜県側の畳平からの登山が合流する地点です。そのため、多くの登山者がお昼休みを過ごしています。肩の小屋は例年10月第一日曜日に営業を終了するため、多くの登山者は屋外の広場で車座になって休憩されていました。

 

山頂への登山道

肩の小屋から山頂までは1本道。約1時間の道のりです。

 

午後になってもたくさんの人

家族連れの姿も多く、また、三連休最終日なのに、午後になっても多くの方が登っていらっしゃいました。

 

穏やかな稜線 − ゆっくりお昼休み

この日の稜線付近の気温は6℃。この時期としてはほぼ平均的な気温。今日は風がなく、日差しがあるため、さほど寒さは感じられず、剣ヶ峰山頂はもちろんのこと、蚕玉岳山頂でも多くの方がお昼休みをゆっくり過ごします。眼下には位ヶ原や乗鞍高原を一望でき、山肌をハイマツ帯が覆い尽くし、緑のビロードが広がる様子はノリクラの特徴の一つです。

 

特等席からの眺めは最高!

そんな光景を独り占めにしたい!「特等席」からの眺めは私だけに魅せてくれる特別なもの。ずーっと居たい、いつまでも居たい...そんな感傷に浸れるのも、グリーンシーズン最後のラストステージからの素敵なプレゼントです。

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