ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2016/10/15〜16)  @

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5 

(Update:2016/10/20)

 

先週の三連休が終わって10月も半ばになると、グリーンシーズン終了に向けて秒読み段階が始まろうとしています。ノリクラ雪渓カレンダーは今回を含めて、あと3回...最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

10月15日(土)は、終日快晴で見事な青空が続いた一日でした...もうそれ以上のコメントは不要なほど。6時の乗鞍高原は気温1℃まで低下し、観光センター前駐車場のマイカーはどのフロントガラスも霜に覆われ、冷え込みも厳しかったものの、日が昇ると暖かさを通り越して灼熱感すら覚えるほど。そのため、朝一番に出発したヒルクライマーは冬用のジャージ・パンツで完全防備ですが、お昼近くに出発された方は、ジャージの袖をまくり上げて登っている様子がみられました。紅葉はほぼ終わりですが、とにかく青空が美しい...ですから、紅葉まっただ中だった頃と同じく、各駅停車のヒルクライマーが続出していました。

10月16日(日)も、前日と同様の見事な快晴。気温0℃と昨日以上の冷え込み。天気予報では午後から曇になるとのことでしたが、最終的には夕方までほぼ晴天が続き、天候変化の激しいこの時期としては珍しく二日とも良い天気でした。

なお、Twitterに記載した剣ヶ峰からの富士山の眺めと富士見岳からの富士山の眺めの違いは、 【山頂付近からの富士山の眺め(白山岳)】  (Page-3) と  【富士見岳からの富士山の眺め(主峰 剣ケ峯)】   (Page-4) でご確認ください。

<大雪渓>
全体的な大きさは先週とそれほど変わらないものの、まだまだ雪解けが進んでいます。おそらく、今年も積雪が残ったまま、初雪・初冠雪を今後迎えると思われますが、かなり小さくなってしまう可能性が高い状況です。先週もお伝えしたように、現在、残っている積雪は、1999年夏に完全消滅したのちに降った1999年の年末の雪で、17年ぶりに20世紀の雪が見られる貴重な光景です。

<紅葉>
紅葉については5ページ目でお伝えします。今週は上部・中腹エリアの紅葉が終了し、山麓の乗鞍高原の紅葉が始まっていないため、端境期となっています。一の瀬大カエデは昨年より1週間遅い状況で、部分的な色づきが始まったレベルにとどまっています。

それでは、二日間の様子をご覧ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月15日(土) − 朝の観光センター駐車場】       【一の瀬園地と大カエデ】       【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景T(観光センター〜三本滝ゲート)】
Page-2 : 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景U(三本滝ゲート〜大雪渓)】
Page-3 : 【雪渓下部・雪渓上部】       【剣ヶ峰山頂へ登山、山頂付近からの富士山の眺め(白山岳)】
Page-4 : 【10月16日(日)、今日も良い天気の一日】       【どこか紅葉がきれいなところはありませんか?今日も多くのヒルクライマーが】       【畳平、富士見岳からの富士山の眺め(主峰剣ケ峯)】
Page-5 : 【紅葉情報−三本滝ゲート・かもしかゲレンデ(標高1900〜1800m付近)】       【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】        【昨年の今ごろは?】        <編集後記>

■ 【長野県安全登山条例について】  (Page-3)
【山頂付近からの富士山の眺め(白山岳)】  (Page-3)
【富士見岳からの富士山の眺め(主峰 剣ケ峯)】   (Page-4)
■  【一の瀬大カエデへの行き方】
【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い2016年版】(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、走行上の注意点)

●参考資料●
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア)  ノリクラ ガイドマップ (春〜夏スキー大雪渓・山頂版)     ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(シャトルバス・マイカー規制) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報
(長野県安全登山条例) − 7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)。(2016/04/13)

  

 

【10月15日(土) − 朝の観光センター駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時30分の観光センター前駐車場。これまで6時前後の撮影を行っておりましたが、日の出時刻が遅くなり、6時30分くらいにならないと周囲が明るくなりません。

 

快晴

天候はご覧のとおり...雲一つない快晴です。

 

シャトルバス始発便は3台運行

10月よりシャトルバスの始発便は7時に変更されています、快晴に誘われて、今日も数多くの登山者の方が列を作っています。また、従来の始発便である6時10分便がありませんので、始発の7時便には6時10分便の乗客が加わった状況になりますので、天候が良ければ乗客が多くなる傾向がみられます。

 

最低気温1℃ − フロントガラスは霜で凍る

6時の気温は1℃、これが今朝の最低気温でした。観光センター前駐車場の車を見ると、フロントガラスが霜で凍っています。今年の秋は気温の高い日が続き、霜どころか露さえ見られない状況でしたが、先週末から気温が下がってきて、今シーズンの霜は初めてのこと...

 

寒い!息を吹きかけ両手をこする 冬用のジャージ・タイツで防寒対策完璧

乗客にパンフレットを手渡すシャトルバスの係の方も、はぁーっと息を吹きかけながら両手をこする様子が...そして、朝一番で出発するヒルクライマーは、上下とも冬用のジャージ・タイツで防寒対策完璧!今日は上部・中腹の気温が日中でも一桁でしたので、寒がりの方は必須アイテムといってよいでしょう。ただ、日中になると日差しが強くなり、体感的にはかなり暖かな状況となりましたので、日が高くなってから出発した方の中には、腕をまくり上げながらヒルクライムされる様子も見られました。

 

日が高くなると日差しの灼熱感

今日は高気圧がドカンと居座り、全国的に晴マークが終日並ぶ天候。先ほども申し上げた通り、日が高くなって暖かくなり、さらには灼熱感を感じさせるほど...でも冷たい空気は居座っていて、日向は暑く、日陰は寒いという極端な状況でした。

 

【一の瀬園地と大カエデ】

一の瀬園地入り次

いつもは乗鞍高原から大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えしますが、その前にそろそろ気になる一の瀬大カエデの様子をご覧ください。なお、乗鞍高原の紅葉状況については、5ページにてお伝えいたします。

 

乗鞍高原の紅葉は遅れている 台風で紅葉した木は落葉、残った木はまだ色づいていない

今年の乗鞍高原の紅葉は遅れていて、さらに先週の台風18号の影響で、紅葉になり始めた葉がすべて落ちてしまいました。そのため、現在残っているのは、これから紅葉が始まるミズナラで、ヤマウルシやスモモなど、紅葉にバリエーションを与えている木々はほぼ落葉しています。

 

ミズナラが色づくと紅葉が始まった雰囲気になる

ミズナラはこれまで色合いにほとんど変化はありませんでしたが、少しずつ黄色味が感じられるようになり、おそらく、次週末には見頃を迎えるのではないでしょうか?善五郎の滝遊歩道から夜泣峠にかけてミズナラの森が広がっていますので、ミズナラの紅葉が始まると、乗鞍高原は全体的暖かな色合いに包まれて、一気に紅葉モードになります。

 

一の瀬大カエデ

そして、こちらが一の瀬大カエデ。

 

昨年の一の瀬大カエデ
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2015/10/17〜18) E
先週の一の瀬大カエデ
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2016/10/08〜10) @

今回の一の瀬大カエデ
昨年より1週間から2週間近く遅い

先週よりも色づきは進んでいますが、全体的に赤みがまだひろがってなく、昨年よりも1週間から2週間近く遅いといってもよい状況で、おそらく、次週末には見頃になるかと考えられます。

 

部分的にはかなり良いは発色

ただ、部分的にはかなり良い色合いとなっていて、右の画像のように紅葉した部分だけ撮影すれば、なかなかといってよいでしょう。また、現時点ではまだ落葉は始まっていません。

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景T(観光センター〜三本滝ゲート)】

2014年の鈴蘭バス停のカエデ
2014ノリクラ雪渓カレンダー
Vol.23(2014/10/11〜12) @
2015年の鈴蘭バス停のカエデ
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2015/10/10〜11) @
今回の鈴蘭バス停のカエデ
ようやくきれいに色付く

それでは、いつものように乗鞍高原から大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。こちらは鈴蘭バス停のカエデ。昨年・一昨年は、同時期の一週間前の画像です。今回の状況を見ると、昨年・一昨年と同じような色合いになってきて、これまで色づきが遅れていましたが、ようやくピークの状態になってきました。ボリューム感も例年とほとんど変わらず、今年も見事な紅葉を見せてくれました。

 

今回の鈴蘭橋 紅葉を迎えた鈴蘭橋(昨年10月中旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D

ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。

 

今回の休暇村〜三本滝間 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、昨年10月下旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D

乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。

また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) は改訂作業が終わり、公開いたしました。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。

■ 次のページは >>  Page2 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景U(三本滝ゲート〜大雪渓)】■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   1  2  3  4  5  Next>>