ノリクラ 雪渓カレンダー<最終号>

Vol.25(2016/10/29〜30)  E

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(Update:2016/11/03)

 

【あとがき − 今シーズンを振り返って】

 2015/12/20 12:45
3番標識以降はパウダーゾーン
(ツアーコース − 5番標識付近)

2015/12/20 14:00
終日快晴でした

当WebSiteは2001年の開設から16年が経過しましたが、その中でも、今年は過去に例を見ないほど、厳冬期から春の積雪期の降雪が少なく、夏スキーは極端な雪不足となり、1999年から続く大雪渓の積雪がなくなってしまうのではと危惧されましたが、かろうじてそれは回避されました。

■ 冬−厳冬期だからこそ美しさがあり厳しさがある

 

 2016/01/01 11:25
新春初滑りは見事な快晴の下で
(富士見沢)

 2015/12/27 09:25
新雪30〜40センチ − ラッセルが辛い
(屋根板)
 2015/12/27 09:50
今シーズン初のディープパウダー
(屋根板)
 2016/01/01 14:10
終日快晴 − 森林限界のパウダーは裏切らない
(摩利支天岳東斜面 − 通称:すべり台)

雪が少ないといっても、やはり厳冬期にはサラサラの新雪があり、パウダーランを楽しむことができました。例年よりも気温が高めで、寒さに厳しさがなく、辛い厳冬期ではありませんでした。ただ、救助が必要なケースが例年よりも多かった模様で、入山される方々には、「無理をしないこと・自分の力量内で行動すること」に努めていただきたいところです。

 

 ■ 春 − 雪山のスケールを味わう

 

 2016/04/16 14:25
本日、位ヶ原山荘まで除雪完了 − ここ数年で最速
(位ヶ原山荘)

 2016/04/23 09:20
本日より乗鞍岳春山バス運行開始−始発便は5台、210名
(位ヶ原山荘前)

 2016/05/29 09:10
見事な青空に雲が絵筆をふるう − 本日、最高の青空
(畳平)

ワンゲル部の学生が背負子で荷卸し
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2016/06/11〜12) E

2月後半から3月は積雪が最も増える時期ですが、今年はこの時期に降雪が少なく、シーズン序盤から雪不足が懸念される状況でした。それは山麓の各スキー場でも同様で、春山バスの運行開始と同時に、夏スキーヤが雪を求めてこぞって入山し、大雪渓エリアは6月にはポールやモーグルのコブができ、真夏の大雪渓と変わらぬにぎやかさとなりました。

また、そんな夏スキーヤーも普段は行わない、稜線からの大滑降を楽しむ様子も見られ、初めて稜線まで登ったという夏スキーヤーもいらっしゃり、いつもと違うシーズンのノリクラを体験できた模様です。

 

■ 夏−ノリクラの多様性を感じて

 

ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2016/07/02〜03) C 「また、ノリクラに来たい!」
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2016/07/02〜03) C

 2016/07/31 11:40
「ねぇ〜この花なに?」−登山道わきに高山植物が咲き誇る
(大雪渓〜肩の小屋登山道)

 2016/07/16 10:15
晴天と爽やかな空気に包まれて − 登山日和
(大雪渓)

積雪量が少ないうえに、夏は例年よりも暑い日が続き、見る見るうちに大雪渓は溶けて行きます。それに合わせて、高山植物の生育も早く、畳平のお花畑では、例年よりも2週間程度早く推移し、いつもならハクサンイチゲの季節なのに、すでにクロユリが満開という状況に、高山植物を楽しみに訪れる方々に、いつもと様子が異なるお花畑に驚くばかり。

 

 2016/10/16 07:45
テッペン目指して出発だぁ〜!
(観光センター前駐車場)
 2016/07/16 09:40
森林限界を超えると見事な晴天 − ヒルクライム日和
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上3号カーブ)

 2016/08/07 10:30
下界じゃ暑くて走れないですよ − 大会まであと3週間
(大雪渓前 − 森本 誠 選手と矢部 周作 選手)

2016/08/13 14:40
標高2715m − 日本一高い道路を目指すヒルクライマー
(県境、国内自動車道最高標高地点)

ノリクラといえば自転車...特に自転車の方々のSNS力は尋常ではなく、それがノリクラへの人気の高さを反映しているものと思われます。新たな風は自転車の方々から巻き起こるのではないかと感じさせるものがあるほど...

9月末の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍を目指して、多くの有名選手が練習にお越しになり、そんな有名選手を一目見ようとお越しになる一般選手も多く、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は本当に大きな存在で、ゆるぎないものになっています。それに加えて、今年は大会に関係なく、ノリクラのヒルクライムにチャレンジしてみようという方が増えてきているようでした。特に、大会終了後の秋になると、その傾向が特に強くみられました。

 

2016/06/19 11:25
11時頃から雨 − やっぱり天空マラソンらしい天候に
(第11回乗鞍天空マラソン − 下山も楽しい)

2016/07/10 09:15
やっぱりトップは矢部周作選手、三連覇
(第13回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

2016/08/28 07:56:25
勝者は誰だ − ゴールまで残り100m
(第13回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)
2016/08/28 
皆さんで記念撮影
第13回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム

おそらく、ノリクラにお越しになっている方には、大会とか競技に関心のない方もいらっしゃるでしょう、でも今後、ノリクラの大会に出場してみようと考える方も増えてくるのではと思います。

ヒルクライマーにとって、ノリクラは特別な存在。それは一般選手でも有名選手でも、その思いは同じようです。ノリクラが終わらないと夏が終わらない...そのように感じているのではないでしょうか?

 

■ 秋 − シーズン終盤、最後のノリクラを飾る

 

2016/09/25 10:50
今日はまさに紅葉日和
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)
2016/09/25 10:25
一年で一番美しい一日
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 6号カーブ)

2016/10/23
一の瀬大カエデの紅葉がピークを迎える

2016/09/24 10:15
紅葉、キタ〜〜!!  ダケカンバが鮮やか
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上 3号カーブ)

今年の紅葉は少し残念な状況でした。やはり夏の暑さが影響していたのかと思われます。ただ、このような中でもきれい紅葉を見つけてまわることが大事で、また、それが自然との触れ合いの中で、より楽しく感じるコツとも言えます。

また、今年の紅葉を見逃したとしても、また、来年があるじゃないか〜という余裕がなければいけないでしょう。

 

■ ノリクラに携わる人たち

 

遭対協と山岳救助隊と合同訓練 − 遭対協訓練
(乗鞍高原 善五郎の滝)
2016/01/22

2016/05/07 10:35
大雪渓に向けて除雪作業−「今年の除雪は1週間早いよ!」
(位ヶ原7号カーブ付近)

2016/05/14 14:15
頂上小屋 − 本日無事小屋明け、明日から営業開始!
(頂上小屋)

来場者への説明
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3(2016/05/28〜29) C

ノリクラは数多くの方々が直接的・間接的に携わることで成り立ちます。それは本当に小さなことであっても、何らかの影響を与えているはずです。稼ぐための仕事かもしれませんが、そこには少しなりともボランティア精神があるはず。

やっぱり忘れてはならないことは、来場する観光客・登山客がどのように感じ取ってもらえているか?その立場はいつの時代でも大切なんでしょう。

 

■ 笑顔 − ノリクラの風景になる

2016/07/31 11:15
家族で登山 − 今日はひんやり爽やかな風が流れる
(大雪渓〜肩の小屋登山道)
頂上にて
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2016/05/28〜29) E
2016/08/28
レースが終われば、安堵の笑顔
(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)
2016/10/16
青空の美しさに笑顔が

おそらく、どんな人にも笑顔があるはず。普段は笑うことのできない生活だったとしても、ノリクラでは笑顔でいてほしい。ノリクラというオアシスを心のどこかに収納しておき、思い出した時に取り出してみてほしい。

そんな思いもあって、乗鞍大雪渓WebSiteは、新たな次のシーズンに向けて取り組んで行きます。来年も様々な笑顔にお会いできることを楽しみにしております。

 

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