ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

番外編<真冬のノリクラサミット>
(2016/12/24〜25) B

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(Update:2016/12/29)

 

【ツアーコース入口】

ツアーコース入口

こちらが標高2000メートルのツアーコース入口。かもしかリフトの営業が開始されていれば、ここまでリフトを3本乗り継いでやってくることが可能です。ツアーコース入口から先は、スキー場の管理区域外の山岳エリアとなり、冬山装備が必要なエリアになります。

つまり、スキー場内エリアでの怪我などは、スキー場のパトロールに要請できますが、ツアーコースなどスキー場外エリアでの怪我などは、警察(山岳救助隊)への要請となります。警察への救助要請の場合、すべてが無料というわけではなく、救助内容によって、民間ヘリコプターや地元遭対協などが救助出動した場合は、高額な実費が発生します。そのため、ツアーコースに入山する場合は、山岳保険加入をお勧めします。また、登山届も忘れずに...(登山届ポストはMt.乗鞍スノーリゾート 事務所前にあります)

 

小休憩 − 行動食にはナッツ類がよい ピーチクパーチク...

ここで小休憩。ナッツ類が行動食にはよいと一般的にはよく言われます。ピーチクパーチクと、まぁ〜喧しい...(笑)。おしゃべりできるってことは、まだまだ元気な証拠ですけどね。

 

背負子は青年へバトンタッチ 「動けない!」

さて、物資満載の背負子...今度はサンタさんから,こちらの青年へバトンタッチ。背負った瞬間、「動けない!」と、表情が固まります。

 

まぁ〜なんでも経験ですから、そのまま入口急斜面を登りましょう!

 

クマザサが少なくなり、登行も下山滑走も可能に

入口急斜面は、先週あたりからクマザサがかなり少なくなり、登行も下山滑走も、ほぼ問題なく可能な状態になってきました。

 

昨年のツアーコース入口急斜面
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編 Vol.1(2015/12/26〜27) A
先週のツアーコース入口急斜面
今回のツアーコース入口急斜面
昨年並みか、やや少ない

左上は昨年同時期の入口急斜面、右上は先週の入口急斜面、下段は今回の入口急斜面の様子です。昨年も積雪の少ない年でしたが、今年も昨年並みか、それよりもやや少ない状況であることがわかります。

 

入口急斜面最上部 − シールが滑りやすく慎重に

一昨日の雨の影響でアイスバーンになった表面に昨日の降雪が10〜20センチ乗っている状態です。こちらは入口急斜面の最上部分で、普段から滑りやすい箇所。下地がアイスバーンである上に、この付近は昨日の降雪が薄いためシールがグリップしません。

背負子の重量が肩に食い込む中、転倒しないように必死でバランスを保ちながら登ります。

 

ツアーコースの滑走は5月中旬まで−滑走可否は当WebSiteで

ツアーコースでの登行・下山滑走は、12月中旬ごろから5月中旬まで、ゴールデンウィーク以降になると、雪解けでツアーコースでの下山滑走が困難になりますが、その中でも滑走可否を握るのがこちらの入口急斜面です。当WebSiteでは、ゴールデンウィーク前後から、ツアーコースの雪解け状況をお伝えしておりますので、春スキーの時期に下山滑走される場合は当WebSiteをチェックの上、下山滑走の判断をしてください。

 

【ツアーコース− 1番標識〜6番標識】

入口急斜面を登り切る − この先は緩斜面

入口急斜面を登り切った先からは、比較的緩斜面が続きます。最後の位ヶ原急斜面までは、ご覧のような樹林帯を切りとおして作られたコースになっていますので、ルートを間違えることはないでしょう。位ヶ原急斜面は次のコーナーでお伝えしますが、その先は森林限界のオープンバーンになりますので、悪天候時は位ヶ原急斜面で引き返すようお願いいたします。

 

背負子を下して「めちゃ〜きつかった!」 メンバーへ交替
=夏場の鍋釜満載ザックで体力には自信が=

入口急斜面を登り切り、背負子から解放され、「めちゃ〜きつかった!」と、安堵の表情。そして、次はこちらのメンバーへ。夏場は鍋釜満載のザックを背負って毎週ヒルクライムされていますから、「ちょっと背中に当たるところがあるけど、行けそう〜大丈夫!」と、我先にと出発します。

 

急斜面登ることができませんでした〜 さらに先へ進みます

先ほどのアイスバーン部分で身動きとれなくなった左の方。横方向に踏み込んで、シールが一度はがれてしまうと、粘着面に雪が貼りつき、もう粘着しなくなります。そうなると、シールをウエアの中に入れて、張り付いた雪を溶かして粘着性を復活させないと、スキーに装着することができません。最終的にはツボ足で登ってきましたが、無理と感じた場合は、ツボ足に即座に切り替えて登ったほうが体力的にもよいかと思います。

 

1番標識付近 − 積雪25センチ(先週より5センチ減少、昨年と同じ)

この先はこのような緩斜面が続きます。右の画像は1番標識付近。1番標識付近で積雪25センチ(先週より5センチ減少、昨年と同じ)です。

 

昨年の3番標識
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編
Vol.1(2015/12/26〜27) B

先週の3番標識
今回の3番標識 − 積雪は70センチ
先週より20センチ減少
昨年より10センチ多い

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。左上は同じ時期の昨年のもので右上が先週のものです。積雪は70センチ(先週より20センチ減少、昨年より10センチ多い)です。やはり先々日の雨で減少した模様です。

 

3番標識より上部は、ブッシュが気にならなくなる

時刻は12時を過ぎ、青空がなくなって鉛色の空へ。小雪が降り始めて、再びアウターを着込む必要があります。足元には10〜20センチの新雪。3番標識より上部はほとんどブッシュが気にならない状況になってきました。

 

昨年の5番標識
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編
Vol.1(2015/12/26〜27) B

先週の5番標識
今回の5番標識 − 積雪は100センチ
先週より10センチ減少
昨年より35センチ多い

こちらはツアーコース上部付近の5番標識。3番標識の画像と同様に、左上は昨年のもので右上が先週のものです。積雪100センチです(先週より10センチ減少、昨年より35センチ多い)。

 

昨年の6番標識付近の谷
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編Vol.1(2015/12/26〜27) B

6番標識付近の谷
今週の6番標識付近の谷
昨年とほぼ同じ状態

こちらは6番標識付近の谷。谷が完全に埋まるのは2月以降のことで、特にシーズン初めは登ることも困難なほど深い状況でした。左は昨年のもので、右は先週のもの、下段が今週の様子です。谷の深さが昨年とほぼ同じで、例年よりも少ない状態です。

 

シールで登れず、ツボ足で

谷底に降りてから対岸に登ろうとするものの、シールが効かずに登ることができません。そんなときはムダにもがかず、板を外してツボ足で登りましょう。

 

そして、6番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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