ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.4(2017/04/22) B

 

 

Top-page > Index > Page:    1  2  3  4 

(Update:2017/04/27)

 

【ツアーコースT − 入口急斜面】

ツアーコース入口

こちらがツアーコースがスタートします。ツアーコースは標高2000メートルの入口から、標高2500メートルの位ヶ原までの約2kmの樹林帯を切りとおして作られたバックカントリーコースです。ツアーコースの全容は、ノリクラ雪渓カレンダー冬〜春スキー版 で確認できますので、ぜひ一度ご覧ください。

また、この先はスキー場の管理区域外になり、また、スキー場の営業は終了されています。そのため、「自己責任」のもとでの行動が求められ、もし、万一、救助を求める場合は、山岳救助隊(警察110番)へ連絡することになります。また、多額な救助費用が必要な場合がありますので、山岳保険への加入をお勧めします。

なお、登山届のポストは、今シーズンより、三本滝レストハウス前からMt.乗鞍事務所前に移動されました。

 

締まっていて良いコンディション

バーンは10時近くになっても締まっていて、シールでもツボ足でも歩きやすいコンディション。

 

2015年ツアーコース入口急斜面
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2015/04/25) B

昨年のツアーコース入口急斜面
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.6(2016/04/20・23) F
今回のツアーコース入口急斜面

こちらは入口急斜面の全景です。左上は一昨年同時期のもの、右上は昨年同時期のものです。昨年はすでにブッシュが多くなっていますが、今年はまだその兆候は見られず、一昨年とほぼ同じレベルと考えられます。ちなみに、一昨年は5月中旬までツアーコースでの下山滑走ができました。

 

ツアーコースの下山滑走は5月中旬ごろまで
(積雪情報は当WebSiteで随時発信)

さて、ツアーコースの滑走可能時期は、例年5月中旬頃までです。雪解けが最も早いのはこちらの画像の入口急斜面ですが、雪解けが進むと雪の下に横たわっていたブッシュが起き上がり、人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではありません。そうかといって、ここから再び登り返すわけにも行きません。

そのため、当WebSiteでは、4月下旬ごろからツアーコースやその下部のかもしかゲレンデの積雪状況をお伝えしておりますので、入山時にご覧くだされば参考になるかと思います。なお、ツアーコースでの下山滑走ができなくなった後は、位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バス下り便に乗車して下山してください。

 

【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】

入口急斜面を登り切ると、なだらかな緩斜面が続きます。

 

昨年の1番標識付近
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.6(2016/04/20・23) F
先週の1番標識標識付近
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.3(2017/04/15) B
今回の1番標識付近
=積雪量125センチ=
先週より30センチ減少、昨年より170センも多い

ツアーコース内は山麓側から順番に、1番から6番まで標識があります。こちらは1番標識付近。現在の積雪量は125センチで、先週より30センチの減少しています。また、昨年より170センチも多い状態です。また、一昨年より95センチ多い状態です。

 

日差しはさほど強いものではないものの、暑さを感じる雰囲気で、そんな中をひんやりした風が流れる状況となっています。気温は4℃、こちらのお二人は半袖姿で登っていらっしゃいます。「全然寒くないですよ、ちょうど良い感じ!」

 

昨年の3番標識付近
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.6(2016/04/20・23) F
先週の3番標識標識付近
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.3(2017/04/15) B
今回の3番標識付近
=積雪量105センチ=
先週より25センチ減少
昨年より75センチ多い

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。現在の積雪は105センチ、先週より25センチ減少です。積雪の少なかった昨年より85センチも多い状態です。また、一昨年と比べて75センチ多い状態です。

 

ツアーコースについて

ツアーコースは昭和60年前後に乗鞍開発という団体((林野弘済会や国鉄関係、地元、当時の安曇村などの団体で組織)によって開発されたもので、索道(ロープウェイ)を大雪渓付近まで整備することを視野に計画が推進されたものの、国立公園内の特別保護地区等における索道などの開発は環境省の理解が得られず、様々な調整の結果、大雪渓へのアプローチとしてツアーコースが整備された模様です。

 

「毎週見てます!このWebSiteが頼りです。」

「毎週見てます!このWebSiteが頼りです。」と、声をかけてくださったこちらのお二人。山頂まで行く予定とのことでしたが、今日は山頂方面に向かう方が比較的多い模様です。(いつもご覧くださりありがとうございます!)

 

昨年の5番標識付近
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.6(2016/04/20・23) F
先週の5番標識標識付近
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.3(2017/04/15) B
今回の5番標識付近
=積雪量215センチ=
先週より20センチ減少
昨年より155センチ多い

こちらはツアーコース上部付近の5番標識。現在の積雪215センチ。先週より20センチ減少し、積雪の少なかった昨年より155センチ多く、積雪の多かった一昨年と比べても65センチ多い状態です。 

 

晴なのか曇なのかはっきりしない

午前中はしっかり晴れるのか曇るのかちょっと微妙な天候状況でした。はっきりしないのが春の天気の特徴でしょうか?

 

昨年の5番標識付近
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.6(2016/04/20・23) F
先週の5番標識標識付近
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.3(2017/04/15) B
今回の6番標識手前の谷

5番標識を過ぎて6番標識付近に差し掛かると、ウェーブ状になった箇所があります。左の昨年は積雪量が少なかったため、ウェーブが残っていますが、今年はほぼ完全に埋まっています。また、一昨年と比べても積雪量が多い状況です。

この谷が埋まるのは2月以降で、それまではこの付近を通過するだけでかなり時間を要する状況でした(画像以外に2〜3ヶ所ほど谷があります)。また、積雪の少なかった昨年は、この付近の下山滑走時にウェーブに対応できず、転倒して骨折負傷する事案が発生しており、特に曇って影のできにくい状況では、地形の状況が不明瞭になり、ウェーブの存在に気づかず、減速しないまま突っ込んでしまう場合があります。

 

そして、6番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。

 

■ Next>>  Page4 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】 ■


 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  Next>>