ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.1(2017/05/14〜15) B

 

 

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(Update:2017/05/18)

 

【大雪渓から稜線方面へ】

大雪渓から山頂方面を目指します。

 

【大雪渓から稜線へのルートについて(ハイマツ・岩場保護)】

拡大

大雪渓から稜線へのルート(次週は青線迂回ルートで)

ルートの幅は10メートルほど − 次週はハイマツ帯出現

厳冬期からゴールデンウィーク前までは、大雪渓から山頂方面に向かうルートは、一旦、肩の小屋まで登ったあと、夏道とほぼ同じルートで登りますが、ゴールデンウィークごろになると、稜線・山頂付近のバーンも緩んでくるため、大雪渓から直接登ることが可能になります。

今回も赤線のルートで登る方々が大半でした。ただ、点線付近は右の画像のようにハイマツがかなり迫ってきていますので、次週末はこのハイマツ帯を避ける形でルートを左に取るようにお願いいたします。

 

ハイマツ帯・岩場(上から)

休憩は雪の上でお願いします ハイマツ・岩場は立ち入らないように

この付近は雷鳥の生息域であり、また、岩場は貴重な高山植物(雷鳥の食料)が自生する場所でもあります。そのため、できる限り、岩場・ハイマツ帯に立ち入らないようにお願いいたします。

 

薄着で十分な気候

のんびりと登ること...今日は天候悪化の心配も低く、暑くもなく寒くもない。ほとんど夏スキーと同じような恰好で行動できる状況は、一ヶ月前くらいまでなら考えられなかったこと...

 

みんなで登るとより楽しい

楽しくみんなで登ること。ペースが速かったり遅かったりする中、遅い人に合わせながらみんなで楽しむことが、ノリクラをより一層楽しい想い出にしてくれるものです。

 

【蚕玉岳〜朝日岳の稜線】

蚕玉岳〜朝日岳の稜線

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。画像の左側が蚕玉岳山頂(標高2979メートル)に続き、画像右側が朝日岳山頂(標高2975メートル)に続いています。

 

日によってはまだアイスバーンの時も − アイゼン携行を

この付近はゴールデンウィークあたりまでは、アイスバーンになっていることがしばしばあります。5月中旬以降でも、日によっては硬い場合がありますので、アイゼンの携行は必要と考えられます。

 

爽やかな風に包まれて心地よい瞬間

稜線の気温は8℃、爽やかな風に包まれて心地よい瞬間。

 

昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2016ノリクラ 雪渓カレンダーVol.1(2016/05/14〜15) E
今回の蚕玉岳〜朝日岳稜線
例年と比べても多い方

こちらが稜線部分。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。昨年と比べると明らかに多いことはわかります。例年と比べても多い方に入るのではないでしょうか?

 

昨年の権現ヶ池
2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2016/05/14〜15) E
今回の権現ヶ池
昨年とほぼ同じレベル

こちらは御岳の二ノ池に次いで国内2番目の標高に位置する権現ヶ池(ごんげんがいけ、標高2845m)。昨年ほぼ同じレベルで、それほど多いレベルではない模様です。

 

昨年の朝日岳
2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2016/05/14〜15) E
今回の朝日岳
例年よりも多い

朝日岳は例年よりも多い状態の模様です。

 

【頂上小屋の除雪作業】

頂上小屋の除雪

こちらは剣ヶ峰山頂直下にある乗鞍岳頂上小屋。今シーズンの営業再開に向けて、除雪作業が行われていました。

 

昨年の頂上小屋(除雪風景)
速報(2016/05/14)
今回の頂上小屋(除雪風景)
明らかに積雪が多い

左の画像が昨年のもの。屋根に乗っている積雪量に大きな違いが見られます。

 

明日5月15日より営業開始予定

訪れたスキーヤー・ボーダーの方々の手助けによって、除雪はかなり進みました。それでも、正面の扉が開くだけで、周辺の積雪はまだしばらく残ったまま。扉さえ開けば、何とか営業できるとのことで、5月15日の乗鞍スカイライン開通に合わせて営業開始の予定とのことでした。

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線】

剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳(こだまだけ)稜線。

 

一昨年の蚕玉岳山頂付近
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2015/05/15〜16) C
今回の蚕玉岳頂上付近
例年並みかそれ以上

こちらは蚕玉岳山頂付近の様子。一昨年と比べて明らかに積雪量が多い、例年並みかそれ以上の状況です。

 

滑走コース すでに一部で砂礫地帯が

しかし、バーンの方に目を向けると、すでに一部で砂礫が見えています。この付近は特に雪が柔らかく、今後は急速に雪解けが進むと考えられます。5月中旬でこの付近に岩場・砂利が見られることは、めったにありません。

 

広大なロケーションを楽しむ

稜線からの滑走は滑る楽しみだけでなく、広大なロケーションを楽しむことも忘れてはなりません。

 

昨年の位ヶ原
2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2016/05/14〜15) E
今回の位ヶ原
明らかに昨年より積雪が多い
昨年の剣ヶ峰直下の岩
2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2016/05/14〜15) E
今回の剣ヶ峰直下の岩

稜線付近からの位ヶ原。昨年よりも明らかに積雪量が多いことがわかります。年によっては、唐草模様が全くない状況もありますので、今年は目立って積雪の多い状態ではありません。

下段の剣ヶ峰直下の岩付近も少なくはないもの、目立って多い状態ではありません。

 

県道乗鞍岳線除雪は7号カーブ付近へ

県道乗鞍岳線の除雪の先端は7号カーブの先まで進んでいます。進捗は遅くはありません。昨年より早いペースで進んでいます。

 

バーンはザクザク状態

バーンコンディションはややストップスノーでグサグサの状態。

 

全景画像

まだ岩場などはどこにも見られず、この付近の道路除雪も始まっていませんので、安心して滑りに集中することができます。

道路付近まで滑り終えたら、位ヶ原山荘に戻るには11時の方向にある穂高の山並みを目印に進むとよいでしょう。ツアーコース方面の場合は、12時から1時の間の方向に進むことになります。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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