ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2017/06/03) A

 

 

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(Update:2017/06/08)

 

【観光センターから位ヶ原山荘までの沿道の様子】

善五郎の滝 駐車場から カモシカに遭遇

それでは位ヶ原山荘に向けて出発します。途中で道路を何かが横切ります。カモシカは国の特別天然記念物に指定されていて、乗鞍高原だけでなく各地でよく見かける動物です。また、時には道路をツギノワグマが横断することもありますが存在に気が付かないだけで、これらの動物とのニアミスは良くあるものです。

 

三本滝レストハウス前駐車場

観光センターから7km先の三本滝レストハウス前駐車場。

 

ツアーコースでの下山滑走ができなくなり、スキーヤーはまばら

ツアーコース・かもしかゲレンデでの下山滑走ができた時期までは、観光センターよりも三本滝レストハウス前駐車場の方が利用者が多かったものの、現在は完全に逆転し、今日も利用者は15名ほどと閑散とした状況。今年のツアーコースでの下山滑走は、5月20日前後で難しい状況となりました。なお、例年のツアーコース下山滑走は5月中旬までです。

 

三本滝から先は冬季閉鎖中(春山バスのみ通行)

三本滝から先は冬季閉鎖期間中で、これより先は春山バスのみの通行となります。標高1800〜2000メートル付近もご覧のように少しずつ緑が増えてきたことに気付きます。

 

冷泉小屋 冷泉が姿を現す

春山バスの目玉となっている雪景色は、標高2200メートル付近から見られるようになってきます。これもその年の積雪量と時期によって大きく異なります。そして、先週までは雪に閉ざされていた冷泉は、表面の積雪が割れて姿を現しました。

このように空洞になっていましたので、上に乗ると危険なことがわかります。

 

冷泉から先は雪景色が残る

冷泉から先はしっかりとした雪景色が残っていて、初夏を思わせない光景がまだまだ続きます。

 

【位ヶ原山荘に到着、屋根板から入山】

位ヶ原山荘に到着 今シーズン初めてのノリクラ

春山バスが到着した9時の位ヶ原山荘の気温は5℃、少し青空が白っぽくなってきました。「毎月スキーをするんだ!」と、夏の大雪渓に通うこちらの方。今シーズンは今日が初めてのノリクラ入りです。久しぶりの再会の挨拶を交わします。

 

乗鞍岳春山入山計画書の記入提出

そして、乗鞍岳春山入山計画書の記入提出は忘れずにお願いいたします。

 

位ヶ原山荘周辺には昨日の降雪が残る

位ヶ原山荘周辺は、昨日の降雪がご覧のように残っていています。ノリクラでは6月の降雪は特に珍しいことではなく、月内に1〜2回程度はみられます。先月5月は降雪が全くありませんでしたが、今年の5月は天候に恵まれ過ぎたといったほうが良いかもしれません。

 

新雪を喜ぶ常連スキーヤー 屋根板入口へ

新雪が降って喜ぶのは常連スキーヤー。厳冬期と違ってかなり軽装でシールも持たずにツボ足で参戦です。

 

屋根板入口

位ヶ原山荘から数百メートルのところにある屋根板入口。こちらから山頂方面へとスタートです。バーンには数センチの新雪が積もり、柔らかな足裏感覚で、シールでもツボ足でも登りやすいコンディションです。

 

屋根板 − まだ下山滑走可能

乗鞍岳春山バスが大雪渓まで延長運行されても、下山は大雪渓から屋根板を経由して位ヶ原山荘まで滑り降り、位ヶ原山荘で生ビールやコーヒーなどを楽しんでから、春山バスで下山するという方も結構いらっしゃいます。

その屋根板も少しずつ雪解けが進んできました。

 

屋根板上部と下部の境にあるハイマツの帯が目立ってきた

現時点では、屋根板の下山滑走に支障はないものの、屋根板上部から下部に滑り降りる部分にハイマツの帯がかなり目立つようになってきました。まだ一部で積雪がつながっている箇所がありますが、今後はハイマツの帯が全体に広がって積雪が途切れてしまって滑走ルートが失われることと、沢が雪の下を流れたり、バーンそのものの縦溝がひどくて滑走しにくい状況になりますので、大雪渓から位ヶ原山荘への下山滑走は、あと2週間前後かと考えられます。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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