ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2017/06/10) C

 

 

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(Update:2017/06/15)

 

【蚕玉岳〜朝日岳稜線】

山頂方面全景
左から剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳

蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。画像の中央のピークが蚕玉岳山頂(標高2979メートル)で、それ続いて右側が朝日岳山頂(標高2975メートル)です。なお、一番左が乗鞍岳主峰の剣ヶ峰(標高3026メートル)。

 

大雪渓上部から稜線を目指す

大雪渓から蚕玉岳〜朝日岳の稜線へ登って行きます。今回はこの後、濃霧に見舞われたため、鮮明な画像がありませんがご了承ください。

 

拡大

大雪渓上端部分はバーンが狭くなってきた
黄色部分 − クレパス
近くにはクレパスが − 濃霧時滑走注意

ちょうど、大雪渓上部から稜線方面に向かう箇所。左の画像のようにバーンが狭くなってきました。横幅50メートル程度かと思われます。ここが途切れると、稜線からの下山滑走はできなくなります。おそらく、あと2週間程度で途切れるのではと推測されます。

また、この付近はクレパスが発生しておりますので、今日のような濃霧時の下山滑走には十分注意してください。クレパスはこの周辺に上下数段発生しています。

 

こんな天気にも関わらず雷鳥の姿が

この先、さらに濃霧と強風が強くなります。そんな中でもオスの雷鳥が縄張り争いを繰り返します。そろそろつがい形成の時期となるはずです。

 

濃霧の中から滑走

この濃霧の中を滑り降りてきたお二人。毎年2回程度はノリクラにお越しとのこと。ご覧のように山麓方面は濃霧もなく、また、画像ではわかりにくいものの、山麓の乗鞍高原は日が差しています。上部エリアのみ天気が悪いようです。

 

昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(2016/06/11〜12) D

先週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2017/06/03) C
今回の蚕玉岳〜朝日岳稜線
過去5年間の中でもっとも多い状態

こちらが稜線部分。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。過去5年間の中では、もっとも多い状態が続いています。

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線】

昨年の蚕玉岳山頂
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(2016/06/11〜12) E

先週の蚕玉岳山頂
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2017/05/27) C

今回の蚕玉岳山頂
過去5年で最も多い状態

こちらは蚕玉岳山頂。こちらも過去5年間で最も積雪の多い状態が続いています。

 

午後から横殴りの霙 − 岩陰に積雪

この日は午後から横殴りの霰の襲撃に見舞われ気温は0℃。周囲はうっすらと積雪に覆われました。

 

昨年の位ヶ原
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(2016/06/11〜12) E
今回の位ヶ原
過去5年間で2012年に次いで多い状態

蚕玉岳から望む位ヶ原は、先週と比べてかなり雪解けが進みました。それでも積雪量は2014年並みを維持し、過去5年間で2012年に次いで多い状態が続いています。

 

一部で凍っているものの、きれいは春の雪

バーンは表面が凍った個所が散見されるようになってきたものの、まだまだきれいな春の雪です。縦溝は下部に向かうほどみられるものの、滑走に支障となる状況ではありません。

 

高さ3メートル
2012年に次いで高い状態

稜線から全長1kmの滑走ラインを滑り降りると県道乗鞍岳線の切り通し箇所にでます。切り通しの高さは3メートル。ここ5年間では、2012年の3.2メートルに次いで高い状態です。

 

<編集後記>

「来週は乗鞍天空マラソンです」

来週は乗鞍天空マラソンが開催されます。今年で12回目の開催です。2006年の第1回大会は三本滝〜大雪渓〜三本滝の約23kmのコースから始まり、2009年の第4大会からスタートが観光センターに引き下げられて約30kmのコースとなりました。しかし、10回の節目の段階で、今後の大会のあり方などが検討され、コースをフルマラソンと同じ42kmにする案が持ち上がり、今回の第12回大会より、ゴールもスタートと同じ観光センターに変更されて、42kmの全舗装路のフルコースと、未舗装区間(ゲレンデ区間)を一部含む35kmの二つのコースで行われる形態に変更されました。

従来の30kmコースでもかなり過酷なものですが、それを上回るレベルとなり、「日本で最も標高の高いフルマラソンコース」という謳い文句が今回の乗鞍天空マラソンのPRポイントになっています。そして、なんといってもこの大会の過酷さを倍増させるのが雨...過去大会の半数ほどが雨の中での開催で、「天空マラソン=雨」のイメージが定着しています。

さて、来週の乗鞍天空マラソンはどんな大会になるのか、ちょっと楽しみです。


 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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