ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2017/06/16〜17) C

 

 

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(Update:2017/06/22)

 

【蚕玉岳〜朝日岳稜線】

山頂方面全景
左から剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳

蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。画像の中央のピークが蚕玉岳山頂(標高2979メートル)で、それ続いて右側が朝日岳山頂(標高2975メートル)です。なお、一番左が乗鞍岳主峰の剣ヶ峰(標高3026メートル)。

 

大雪渓上端から稜線へ クレパス注意

ちょうど、大雪渓上部から稜線方面に向かう箇所。この付近はクレパスが発生しております。クレパスはこの周辺に上下数段発生していて、濃霧時の滑走は注意が必要です。

 

狭小部分 − 横幅20メートル
=稜線からの滑走は6月末まで可能と推測=

ちょうど、大雪渓上部から稜線方面に向かう箇所は、ご覧のようにバーンが狭くなってきました。横幅20メートルです。ここが途切れると、稜線からの下山滑走はできなくなります。先週の段階では、おそらく、あと2週間程度で途切れるのではと推測しましたが、思いのほか積雪が残り、6月末まで滑走可能かと思われます。

今回は真下の大雪渓から直登しましたが、画像の右側に位置する肩の小屋から夏道経由のルートもあります(↓)。

 

肩の小屋方面からの夏道ルート
=上半分は積雪がまだ残る=

登山道はまだ上半分が積雪が残っています。

 

肩の小屋周辺

肩の小屋周辺は雪解けが進んでいます。おそらく次週末までには肩の小屋への専用道が除雪されるのではと考えられます。

 

肩の小屋からの夏道ルート(上半分) 稜線付近 − 登山道の一部が出てきた

肩の小屋方面からは斜面に踏み跡がついていて、それに沿って登ってくれば、今回の雪質であればアイゼンは不要ですが、必ず携行してください。また、稜線直下で登山道の一部が出てきました。

 

稜線で一休み BCスキーを始めてから
WebSiteをチェックするようになりました

稜線でのんびりされるこちらの方々。バックカントリースキーは2年前から始めて、それから情報収集のため、当WebSiteをよくご覧になっていらっしゃるとのこと(ありがとうございます。

 

最高の記念撮影日和!

途中で声をかけた登山の方も加わって記念撮影。スキーヤーも登山者もともに楽しめる山です。

 

2014年の権現ヶ池
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2014/06/20〜21) B
2015年の権現ヶ池
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2015/06/19〜20) B
今回の権現ヶ池
2014年と同じで2015年より1週間遅い雪解け

御岳の二ノ池に次いで国内二番目の標高に位置する権現ヶ池(ごんげんがいけ、標高2845m)。2014年とほぼ同じで、2015年より1週間遅い雪解けです。

 

2014年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2014/06/20〜21) B
2015年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2015/06/19〜20) B
今回の蚕玉岳〜朝日岳稜線
過去5年間で最多の積雪量

こちらが稜線部分。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。過去5年間の中では、もっとも多い状態が続いています。

 

2014年の朝日岳
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2014/06/20〜21) B
2015年の朝日岳
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2015/06/19〜20) B
今回の朝日岳
過去5年間で最多の積雪量

朝日岳も過去5年間で最も多い積雪量です。

 

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線】

剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線

こちらは蚕玉岳山頂。こちらも過去5年間で最も積雪の多い状態が続いています。

 

2014年の蚕玉岳山頂
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2014/06/20〜21) B
2015年の蚕玉岳山頂
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2015/06/19〜20) B
今回の蚕玉岳山頂
2014年より2週間、2015より3〜4週間遅い雪解け

蚕玉岳山頂付近は、2014年より2週間遅く、2015より3〜4週間遅い雪解けです。

 

横幅は最大150〜最少80メートル

滑走エリアは少し雪解けが目立ちますが、横幅は最大150〜最少80メートルを誇っています。

 

2014年の位ヶ原
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2014/06/20〜21) B
今回の位ヶ原
過去5年間で最も多い状態
2012年の剣ケ峰直下の岩
2012ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2012/06/22〜23) D
今回の剣ケ峰直下の岩
過去5年間で最も多い状態

上段の位ヶ原も下段の剣ヶ峰直下の岩付近も、過去5年間で最も多い状態です。

 

2012年のバーン分断場所(岩出現)
2012ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2012/06/22〜23) D

 

今回のバーン分断場所(岩出現)
今週になって顔を出す ^ 過去5年間で最多の積雪量

稜線から県道乗鞍岳線までの区間の約3分の1程度まで滑り降りたところ。先々週からバーン中央に岩の頭が出現しました。こちらも過去5年間で最も積雪量の多かった2012年を超える積雪量となっています。

 

稜線から約1kmすると(→) 高さ2.6メートル、過去5年で最多の積雪量

稜線から全長1kmの滑走ラインを滑り降りると県道乗鞍岳線の切り通し箇所にでます。切り通しの高さは2.6メートル。ここ5年間では、2012年と同じ高さで最も多い状態です。

 

<編集後記>

「今回の天空マラソンを振り返って」

今回の大雪渓の取材とは直接関係ありませんが、乗鞍天空マラソンはやはり42kmはかなり過酷なレースだったようです。延長部分は比較的平坦な乗鞍高原内と下り部分ですが、それでも、脚への負担は大きく、鉄人レースといってもよいでしょう。また、35kmは一部ラフロードが入り、こちらも初めての取り組み。レース前から晴天続きでぬかるみもなく、また、当日は、気候的にも走りやすい条件だったと思われます、コース延長に伴い制限時間も1時間長くなりましたが、それでも短いようで、時間制限による途中棄権の選手が例年よりも多かったように見受けられました。

出場者は昨年と同じ1600名で、その3分の2程度がフルマラソンでした。来年以降この数字がどのように変化するのかもたのしみです。


 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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