ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2017/07/07〜08) C

 

 

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(Update:2017/07/13)

 

  【肩の小屋、山頂方面の登山道の残雪】

肩の小屋 今年はちょっと準備が遅れている

こちらは肩の小屋。例年7月初めにはオープンしますが、今年はちょっと準備が遅れている模様。

 

 

宇宙線観測所の脇にある公衆トイレは利用不可 肩の小屋トイレをご利用ください(有料)

肩の小屋の隣にあって、宇宙線観測所の脇にある公衆トイレは、例年なら5月中旬には開放されるものの、今年は7月になっても閉鎖されたまま。ですから、肩の小屋の有料トイレを利用することになります。肩の小屋は営業開始前ですが、トイレだけは利用できるようです(有料です)。

 

 

山頂方面の登山道 ハクサンイチゲが咲く

さて、山頂方面の登山道の様子をお伝えします。肩の小屋から登山道周辺を見るとハクサンイチゲが群生しています。

 

 

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山頂方面登山道
青線:無雪区間、赤線:積雪区間
積雪区間は70メートル

この1週間の雨で山頂・稜線付近の残雪はかなり縮小しました。現在のところ、約70メートルほどが残っていて、この時期としてはやや多い状態。ただ、これまでのように、例年と比べてはるかに多いというほどのレベルではありません。

 

積雪区間 実際の積雪区間

こちらが実際の積雪区間

 

 

ステップが切ってある 下りは慎重に

ご覧のようにステップが切ってあり、今日のような晴れた日であれば、アイゼンなくても大丈夫ですが、天候の悪いとき、バーンが硬いときはアイゼンが必要になります。

 

道は1本しかありませんので許し合って往来

ただ、道は1本しかありませんので、登山者・下山者双方が譲り合って往来することとなります。

 

 

  【何じゃこりゃ〜?(バス停名が「標高2716m」)】

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こちらは岐阜と長野の県境、標高が最も高いところになります。こここに新たなバス停が設置されました。

 

「標高2716m」というバス停 降車専用のバス停です

その名も「標高2716m」というバス停。実は畳平(標高2702m)よりも、こちらの県境部分の方が実際には高いんです。ただし、降車専用のバス停ですのでご注意ください。

 

【畳平、お花畑】

畳平

7月ともなれば、畳平周辺の積雪もほぼ解消されてきました。

 

畳平お花畑 − 雪解け完了

こちらは畳平お花畑。木道部分は完全雪解けし、お花畑の範囲内には積雪はありません。

 

一部ではもうハクサンイチゲが開花 − でもお花畑の開放はまだ...

畳平お花畑は奥(画像左上)から順番に雪解けして行きます。一番奥の木道を折り返す付近では、は高山植物の緑が目立ってきています。さらにその緑を拡大してみると、白いものが点々と映し出されています。この時期のお花畑の白い花といえば、ハクサンイチゲ。見頃に近い状態なのに現地に行けない事情があります。

 

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入口付近に積雪 重機で除雪するほどの積雪量

それは、お花畑に向かう入口付近に問題がありました。あまりにも積雪が多いため、遊歩道にたどり着けないんです。バックホーを使って除雪するものの、かなりの高さがあり、この土日のオープンはちょっと無理な所でしょうか。

 

<編集後記>

「標高2716メートルというバス停」

面白い名前のバス停ですが、これまでにもご来光の臨時降車バス停として大黒岳入口で下車していたものを通常のバス停に昇格させたものです。本当なら「日本一標高の高いバス停」という名称にしたかったのでしょうけど。

正式なバス停として昇格したものの、上り線の降車専用ですから、あまり利用頻度はないかもしれませんが、そのネーミングの面白さは多くの方の反響を呼ぶものだと思います。このほか、紅葉の時期だけで良いので、位ヶ原11号カーブ付近や、荒田沢橋付近(29号カーブ直線付近)にもバス停が欲しい所です。

シャトルバスに乗りながらも散策も楽しめるというようなスタイルが取れると、もっと、沿道を楽しむことができると思います。まだまだ、沿道の良さを皆さんに知ってもらいたいです。


 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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