第14回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム

(2017/07/08〜09) A

 

 


 

【7月9日(日)、レース当日の朝】

6時 − 大会会場の殿下平総合交流ターミナル

7月9日(日)、レース当日を迎えます。6時の殿下平総合交流ターミナルの天候は高曇り、気温は17℃、暑くもなく寒くもないほど良い気候。大会本部では、朝早くから運営準備が始まります。

 

トロフィー・記念品の準備 天候に問題はなく大会開催しますよ!
=実行委員長の小島氏=

例年、天気に悩まされ、過去には悪天候のため、乗鞍スカイライン側が自転車通行止めの措置を取ったたため、急遽、大会が中止になったこともありました。今日の畳平の天候は晴・気温9℃・風速1メートルと、自転車通行に支障となるものはありません。朝一番から穏やかな天候に、「今日は問題なくレースができますよ!」と、実行委員長の小島氏が太鼓判を押します。

 

今年も輪行・自走で大会参加
=全荷物をサンドイッチマンのように振り分けて=
昨年女子優勝の宮下朋子選手
=風邪ひいちゃって〜〜=

左の画像の方は、前にも後ろにもたくさんの荷物を振り分けて会場入り。昨年大会も同じように自転車での会場入りをされていましたが、輪行で各地の大会に出場されていて、前回と同様に平湯温泉まで高速バスの輪行でお越しになりました。

「昨日は大会受付の前に、平湯から新穂高ロープウェイまで足を延ばしました。そのため、受付終了間際になってしまいましたが楽しかったですよ!」とのこと。平湯温泉を含めた奥飛騨温泉郷一帯は数々の温泉郷があり、その一番奥に新穂高ロープウェイがあって、北アルプス槍穂への登山の玄関口になっています。新穂高ロープウェイまでの走行は、距離は大したことなくても標高差が結構ありますので、国内最高標高のヒルクライムレースの前日に走る距離ではありませんね(笑)。

そして、右の方は、昨年の女子優勝の宮下朋子選手。「今回は有力選手も出場するし、風邪ひいちゃって...」と、女子選手を牽引するポジジョンであっても、ライバル選手の動向は気になるもの...トップレベルの選手がお越しになれば、選手層が厚くなってさらに多くの選手が集まり、大会の面白味が増してきます。

 

6時20分 − 駐車場に多くの選手が

こちらは6時20分の殿下平総合交流ターミナルの駐車場。レース開始の2時間ほど前ですが、多くの選手がお越しになっています。

【7月9日(日)、クラス別スタート時刻】

時刻

カテゴリー

エントリー人数

指定駐車場
8:15 【ROAD】チャンピオン(年齢・性別不問) 13名 朴の木
8:18 【ROAD】男子A(中学生・高校生)
【ROAD】男子B(22歳以下 ※中高生は除く)
44名
50名
<計 94名>
殿下平
8:21 【ROAD】男子C(23〜29歳) 90名 朴の木
8:24 【ROAD】男子D(30〜34歳) 93名
8:27 【ROAD】男子E(35〜39歳) 100名
8:30 【ROAD】男子F(40〜44歳) 122名
8:33 【ROAD】男子G(45〜49歳) 165名
8:36 【ROAD】男子H(50〜59歳) 179名 殿下平
8:39 【ROAD】男子I(60歳以上)
【ROAD】フェミニン(女性、年齢区分なし)
61名
27名
<計 88名>
    合計 944名

こちらがクラス別のスタート表と指定駐車場です。

大会会場の殿下平の収容台数に限りがあるため、殿下平に停められるのは男子A・B・H・Iと女子の選手で、チャンピオンと男子C〜Gの選手は、殿下平から3km下流にある朴の木の駐車場が指定されています。朴の木から殿下平への移動は、シャトルバスまたは自走となります。

 

県立岐南工業高校自転車競技部の選手 朝日大学自転車競技部の選手

大会ではおなじみになっている赤と青の集団。左は岐阜市の県立岐南工業高校自転車競技部の選手。今回は30名ほどの部員のほぼ全員が出場。普段はトラック競技がメインに活動する中、ヒルクライムレースは本大会が唯一とのこと。2004年の第一回大会の出場者の半分近くが岐南工業の選手で、本大会を支えてきた歴史があります。そして、右は穂積市の朝日大学自転車競技部の選手。競技委員長の山崎氏が監督を務める肝入りです。

多くの大会では出場資格が高校生以上となっている中、乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムは中学生からの出場が可能で、このような地元の若い選手たちの出場は、今後の自転車競技発展には欠かせないものでしょう。

 

程よい気温で、皆さんウォームアップは短め

気温が低く天気の悪い日だと、体が冷えてしまうため、長時間にわたってウォームアップされるケースが見られますが、気温はすでに20℃を上回っていて、ローラー台でのウォームアップはスタート時間と調整しながら、いつもよりも短めな方が多かった模様です。

 

タイヤのサイドに傷が見つかり、急遽交換

さて、こちらはパンク修理。地面との接地面は常に点検するものの、サイドまで目が回らないもの。どうやらサイドに硬いものが当って擦れたご様子。「レース中にパンクにならなくてよかったわ〜!」。

標高3000メートル付近では、平地の気圧より2〜3割程度減少するため、タイヤへの負担が大きくなってバーストしてしまうこともあります。乗鞍スカイラインや隣の県道乗鞍岳線では、突然のバーストはしばしば発生していますから、細心の注意は必要でしょう。

なお、本大会では、レース中はニュートラルカー(自転車修理を担当する車)が数台走行しています。屋根には数多くのホイールが積載されていて、すぐに交換できる体制を整えています。

 

7時 − 日差し差し込むようになってきた

7時を回るころになると、会場付近にもしっかりとした日差しが差し込みます。左の画像にはホイールを屋根に載せたニュートラルカーが写っているのがお判りでしょうか?

 

手荷物の受付 破損の恐れのあるものは預けない方が良いでしょう

6時から選手の荷物預かりが始まります。ご覧のようにトラックに積み上げますから、貴重品やカメラなどの破損の心配があるものは、手荷物に預けないことが賢明です。なお、下山用ホイールは預けられませんのでご注意ください。

 

応援バスで先に行ってますよ! − ゴールで待ってくれているとうれしい

会場内で団欒するこちらのお二人...相方さんはこの後、応援バスに乗り込んでゴールで観戦とのこと。「ゴールで待っていてくれると思うとうれしいですね。完走しなければという緊張もありますが(笑)」

 

応援バス(定員80名) − 昨日の段階でチケット完売

こちらが応援バス。選手のスタートに先だち7時50分に出発します。定員は80名ですが、すでに昨日の段階で完売したとのことです。

 

【開会式】

開会式 大会名誉会長 堀 冨士夫氏

7時20分、開会式が始まります。まず最初に大会名誉会長の堀 冨士夫氏は、「第4次産業革命へ劇的な変化が進み、自動運転自動車とかロボットとか劇的に変化が進行してる中、自転車という競技は非常に健康的でエコロジカルでこれからもきっと重要な乗り物で、余暇にスポーツに重要な位置づけとなることは違いありません。また、2020年東京五輪に向け、アテネ五輪以来、脈々と続いている自転車競技が、ますます世界から期待されるところだと思います。今回のヒルクライムコースを登り切ったところの絶景のポイントでは至福の時間を持っていただけます。ぜひ、この乗鞍を十分に堪能していただきたい。」と、開会のあいさつがなされました。

 

大会実行委員長 小島義弘氏

そして、大会実行委員長の小島義弘氏の挨拶へと続きます。

「絶好の天候に恵まれました。今年も全国各地より950名ほどの参加者にお越しいただきまして盛大に開催することができました。先週の九州北部の災害では人間は非常に無力であることを感じさせますが、今日の天候の乗鞍は皆様を歓迎をしているようです。今年も大変恵まれた天候のもと、第14回の乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムレースが開催できます。皆様方も乗鞍をぜひ満喫していただいて、お帰りをいただきたいと思っております。選手の皆様の健闘を心よりお祈りいたします。」

 

スタートはチャンピオンクラスから その後ろには男子Aの選手がスタンバイ(岐南工業)
=白ヘルと赤ジャージがトレードマーク=

スタート順はチャンピオンクラスからですが、その3分後には男子A(中学生〜高校生)と男子B(22歳以下)のスタートとなりますので、すぐ後ろにスタンバイします。こちらは岐南工業高校の選手。白ヘル&赤ジャージはもう有名ですね。

 

【参考】2004年の第1回大会の開会式 − 赤のジャージは岐南工業の選手

こちらは2004年の第1回大会の開会式の模様。赤のジャージは岐南工業高校の選手です。おそらく、すでに30代前半になっていると思われますが、その当時から本大会への出場が脈々と続けられています。

 

昨年男子A優勝の石川豊久選手(右)
今年は男子Bで − 強豪選手と対戦

昨年男子A優勝の石川豊久選手。今年から大学生となり、男子Bでの出場。朝日大学など強豪選手との対戦となり、更なる上のステージを目指します。

 

昨年チャンピンクラス優勝の
矢部周作選手
注目の的、田中選手と...

そして、上のステージといえば、昨年から新設されたチャンピオンクラス。矢部周作選手は昨年のチャンピオンクラスを含めて三連覇。「今年は仕事が忙しくてあまり大会に出場できていないんですよ〜。今日も出場できるか微妙なところでした(笑)。今年は田中クンが目玉!優勝候補ですよ。」

昨年大会はほとんど徹夜状態での出場とお聞きしておりました。多くの選手が社会人ですから、仕事の時間を調整しながら日頃の練習を積み重ね、本大会を含めて転戦しています。特にヒルクライムレースは標高の高い山岳地帯で実施されるため、ロードレースの中でも夏季の短い期間しかできず、日程調整の難しいところです。

 

チャンピオンクラスは13名

今年のチャンピオンクラスは13名。矢部選手の隣にはイチオシの田中選手。

 

8時15分、チャンピオンクラスがスタートします。

 

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