ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2017/08/05) @

 

 

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(Update:2017/08/10)

 

乗鞍のグリーンシーズンは残すところあと3ヶ月...そう聞くと今年も終盤に入って来たように思いますが、まさに今がグリーンシーズンの真っただ中です。

今回は台風5号影響が見込まれるとの見方もありましたが、一時的に雨に見舞われることがあったものの、風も弱くて台風の影響は全くなかったといってよいでしょう。また、来週は山の日からお盆までの連休を控えていて、今週は出かけるのを控えた人が多いかと思ったものの、それほど少ないという状況でもありませんでした。

やはり8月というハイシーズンを迎えていますから、天候に多少左右されても、それなりの人出があることは間違いないと思います。

なお、取材日の8月5日(土)の自転車入山数は、午前148台、午後65台、合計213台で、今期2番目の状況となりましたが、翌日8月6日(日)は午前297台、午後16台、合計313台で、今期一番を更新しました.。この日は団体による走行会が開催されたことが要因のようです。


◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月5日(土)、観光センター前駐車場】       【大雪渓までの沿道の風景】
Page-2 : 【大雪渓に到着、雪渓下部 T】        【雪渓下部 U、モーグルコース】
Page-3 : 【雪渓中段】        【雪渓上部 T】        【雪渓上部 U、モーグルコース】
Page-4 : 【畳平、お花畑 】       <編集後記>「言わずと知れた熱中症...」

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 春スキー版<対象時期:4月末〜6月下旬   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  

 

 

 

【8月5日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。気温は18℃ですが、台風の影響から少し蒸した感じがあって、朝の清々しさはありません。この時間帯ですでに100台ほどのマイカーがお越しになっています。

 

先週の高天ヶ原・剣ヶ峰
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2017/07/29) @
今週の高天ヶ原・剣ヶ峰
今後は大雪渓だけになって行く

もう残雪の季節は終わりましたから、これからはほとんど変化はありません。ただ、例年と比べて8月の割には残雪が多く残っています。

 

シャトルバス始発便を待つ列

こちらはシャトルバス始発便を待つ列。週末ですから、この程度の列の長さは普通で、台風の影響が懸念されなければ、もう少し人出が多くても不思議ではありません。

 

一番乗りはスキーヤーのご家族

そして、列の先頭に並ぶのは決まってこちらのスキーヤーのご家族。末っ子のお嬢さんが全員分の乗車券を管理!もちろん、今日も大雪渓で滑走しますが、そろそろ、上のバーンへの移動も考えなければならず、小さなお子様にはちょっと負担が大きいところ...

 

8月に入って日差しが強くなり、ヒルクライムは朝一番で出発したい

観光センター全体に日差しが回るようになるのは、シャトルバス始発便が出発した6時以降になってから。7月はもう少し早かったのに日の出が確実に遅くなっています。それとは対照的に早くなっているのはヒルクライマーの方々の出発時間。

日の出時刻が遅くなっても、日差しの強さは8月になって一段と強くなり、少しでも涼しいうちに出発したいという気持ちがあるからです。

 

全日本マウンテンサイクリングに向けて練習
(今日は2ラウンドの予定です)
宮下朋子選手
(昨年女子3位)

8月末には国内ヒルクライムレースの草分け的存在の「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」が開催されます。残すところあと3週間となり、出場選手の方々が練習入りする様子がみられるようになってきました。こちらは昨年女子3位の宮下朋子選手。

岐阜県側で7月に開催される「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」では、女子優勝を果たし、本大会でも常に上位をキープされ、今年も期待がかかります。

 

多くの選手がマウンテンに照準を合わせて練習

各地でヒルクライムレースが開催されますが、この全日本マウンテンサイクリングin乗鞍には、各地で優勝・上位入賞の選手が一斉に集まって競い合います。もちろん、そのような制度があって集まってきているわけではなく、選手一人一人がこの大会に出場したいという思いが強く、本大会に照準を合わせて日々の練習に励む様子は珍しくありません。

「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」という大会の人気・重み・価値が、多くの選手を惹きつけます。

 

【大雪渓までの沿道の風景】

それでは大雪渓に向かうまでの沿道の様子をお伝えします。

 

すずらん橋駐車場前 隣はゲレンデ(レストランやまぼうし)

しばらく進むと、すずらん橋駐車場前にこのような看板があります。この隣はスキー場のゲレンデです。

 

そこに咲くのはヤナギラン(左)とオニユリ(右)

そこを眺めてみると、数は多くないものの、ヤナギランが咲き、その隣ではオニユリの大輪があります。

 

こちらはオニユリ こちらはクロユリ

もう少し標高の高いところではよく似たクルマユリが咲いていますが、この二つはほとんど見分けがつきません。

 

オニユリの葉 クルマユリの葉

でも、葉のつき方を見ると一目瞭然です。オニユリは他のゆりと同じく葉が交互になっているのに対し、クルマユリは葉が放射状についていて、これが車輪に似ていることからクルマユリと呼ばれています。

 

三本滝ゲート

さらに進んで観光センターから7km先の三本滝ゲート。

 

開門時間前の進入はやめて − 「早朝パトロールは警備員でやりますから...我々の仕事を奪わないで〜(笑)]
=閉鎖ゲートをすり抜けての自転車走行はされない様お願いいたします=

こちらの警備員の方、今日はちょっとご機嫌ななめ。お話をお聴きすると、6時の開門時間前にゲートを潜り抜けて進入したヒルクライマーがいたとのこと...「早朝パトロールは我々警備員がやりますから、私たちの仕事を奪わないで〜」と、冗談交じりにおっしゃっていましたが、その様なことは絶対に行わないようお願いいたします。

 

かもしかゲレンデにもヤナギランが咲き始めました

三本滝ゲートからさらに登ると、かもしかゲレンデを横切ります。そこにはヤナギランが咲き始めていて、これからしばらくの間は斜面をピンクに染める様子がみられます。他の高山植物が例年よりも若干遅い状況ですが、かもしかゲレンデのヤナギランの開花はほぼ例年並みです。

 

位ヶ原山荘

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘まで到達すると。

 

山麓から湧き上がる雲 − 夏山特有の天候

周囲に雲が流れ込むようになってきます。これまでと違って、山麓から湧き上がる雲の勢いが激しく夏山特有の天候を見せています。

 

青空だったり、雲に飲み込まれたり

そのため、雲に飲み込まれたり青空が広がったりと、雲の流れ次第で変化します。

 

こんなヒルクライムがしてみたい!

でも、やっぱり夏山はきれいな青空が欲しい所ですね。

 

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