全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2017

(2017/08/26〜27) A

 

 


 

【8月27日(日)、大会当日】

早朝から選手の車で渋滞

8月27日(日)、レース当日を迎えます。時刻は4時30分。会場近くの道路はやってきた選手の車ですでに渋滞気味。

 

大会本部 打ち合わせ中のスタッフ

大会会場のある観光センターにはスタッフが到着していて、競技開始への準備が始まります。5時の気温は9℃で、8月だというのに一桁まで低下して、吐く息が白くなる肌寒さです。ご覧のとおり、スタッフも厚手の防寒着を着用しています。まだ、夜明け前ですが、夜空にくっきりと山頂方面の輪郭が確認でき、すでに先発隊がゴール付近の現地確認に向かっているとのことですが、「今日は現地状況を確認するまでもない感じですね。これまでのように天候を気にせずにほっとできるのは久々...」と、おっしゃっています。

 

どこの宿も夜明け前から窓明かりが煌々と
(鈴蘭小屋)
選手のために朝食は5時から

そして、乗鞍高原が最も早起きになるのも今日であることは間違いありません。乗鞍高原内の旅館・・民宿はどこもほぼ満室で、今日ばかりは出場する選手のために、夜明け前から朝食の準備に追われます。大会会場近くのこちらの旅館も朝食の時間は5時とのこと。概ねどこの宿も5時前後となっているようです。

 

準備が着々と...

会場周辺の準備も着々と進みます。昨年まで主催団体だったJCAが撤退したものの、大会運営は従来から乗鞍高原が主体となる実行委員会で行っていますので、今年も何ら変わりなく大会準備が進んで行きます。おそらく選手の方々には変更されたことすら気が付かなかったのではないでしょうか?

 

雲一つない快晴の朝

今日の日の出時刻は5時10分。ご覧のとおり、雲一つない快晴です。5時30分のゴール付近の天候は、晴・気温8℃・風速3メートルとのこと。自転車競技はどんなに大雨が降っても、風さえなければ実施可能ですが、やはり、天気が良いことに越したことはありません。

 

チャンピンクラスはグロス計測に変更
=夜明け前から自転車で場所取り=
レジェンド 村山利男選手
=グロスに戻ってよかったと思います=

昨年まで全カテゴリーでネットタイム方式での計測でしたが、競技性ということを考えると、釈然としない部分もあって、毎年、物議を醸していた問題でした。それを踏まえて、今年はチャンピオンクラスに限ってグロス方式に変更されました。

そのため、チャンピオンクラスの待機スペースには5時前から、ポジション確保の自転車が並び始めます。そこに訪れたのは本大会6連覇の記録を持つ村山利男選手。「グロスに戻ってよかったですよ。ネットの場合はゆっくりスタートしてもすぐに先頭につけるから、いくら最後のスプリントにかけても、その差はなかなか埋まらない。」 と、今回の変更を歓迎されている模様。そして、ご自身もおっしゃっていましたが、6連覇という10年以上前の記録が残っているというのはすごいことです。

「今日晴てよかったですよ。今日はいいタイムが出るかもしれませんよ。天気よいけど、上の方の風がどうかな...これが影響しますから」と、おっしゃっていました。

 

橋本健司選手 − 今年から下山ホイールを預かってもらえるので助かります...

そして、こちらは橋本健司選手。手荷物預かりのマイクロバスに向かいます。「今年から下山ホイールを預かってもらえるので助かります...」。カーボンホイールの場合、ブレーキに難があり慎重に下山する必要があります。特に雨天時はほとんどブレーキが効かない状態となるため、悪天候の時は悩みの種でした。

 

金子広美選手 − 今日は何としてでも、大会レコードを狙います!!

そして、会場近くの選手用駐車場を覗いてみると...。こちらは5連勝中の金子広美選手。おそらく今年も優勝は間違いないはず。昨年は2秒差で大会レコードを逃しているだけに、「今日は何としてでも、大会レコードを狙います!!」とガッツポーズが出ました!

 

筧五郎選手 − NHKチャリダーのカメラクルーに抜擢。カメラ調整中〜

こちらは筧五郎選手。自転車にカメラを4つも!総重量2kgのフル装備です。「もうゴロさんしかいないといわれるねぇ〜なんでも引き受けますよ。ここにもつけるんですか〜」。今日は選手というよりも、NHKチャリダーのカメラマンで猪野選手を追っかける役目なんですね。

 

森本誠選手 − アップはあまりやらないんですよ

「アップはそんなにしないですよ。久しぶりの快晴ですよ。これだとタイムの出やすいですよ...きっと。」と、余裕の森本選手。他の選手がピリピリし始める中、いつもと変わらず飄々とされています。

 

大会会場周辺は選手でごった返している

再び会場周辺に戻ると、すでに多くの選手が行き交い、身動きできないほど...

 

タイラリストの皆さん − 高い所(平)が大好き 酒井智寛選手 − チャンピン2度目の挑戦

左のグループの方々、「年に1度、この大会での会えるかな〜と思って歩き回ると、必ず再会できるところがうれしいですね。」と。そして、右はチャンピオンクラス2度目の挑戦の酒井選手。昨年は周辺選手のパワーに圧倒されてしまいましたが、今年は実力を発揮できるか〜!

 

地元大野川中学校の生徒さんによるアルプホルンの演奏

6時30分、開会式に先立って、地元 大野川中学校の生徒によるアルプホルンの演奏です。しっかり音色が揃って大人顔負けです。子供たちを取りまとめる観光協会の方も子供たちの緊張を解きほぐしたり、時には自分の子供のように世話を焼いたりと、演奏が終わるまでハラハラと見守ります。

 

坪田明男 松本副市長の大会宣言

開会式は、坪田明男 松本副市長の大会宣言から始まります。

ノリクラに来るといつも雨にやられてやりきれないという方がいますが、今日は格別な天気をご用意しました(笑)。歓迎のあいさつと大会宣言をさせていただきたいと思います。4000人を超える皆さん、北は北海道紋別市から南は沖縄浦添市からおいででいただき、最高年齢者は84歳、一番若い少年は12歳というエントリーでございます。

松本市は市政110周年を迎えており、これを機会に全日本マウンテンサイクリングin乗鞍とツール・ド・美ヶ原の二つを「松本クライム」と名付けて、全国に発信しております。来年以降は松本クライムとして発信していきたいと思いますが、今回は両方の大会に出場された方が800名おいでになるとのことです。

ゴールは標高2720メートル、標高差1260メートル、距離20.5kmを一気に駆け上がっていただく過酷な長距離レースとなりますが、頂上に上がりますと、乗鞍高原の眺望を楽しんでいただけますので、どうかそれを楽しみに全員が完走されますよう、心から祈っております。

 

 

 

乗鞍高原出身の高橋 あずみさんのミニライブ

続いて松本ヒルクライムアンバサダーの鈴木雷太氏より競技説明が行われ、チャンピオンクラスがグロス計測に変更された点などが挙げられてました。地元 乗鞍高原出身の高橋 あずみさんのミニライブで開会式が締めくくられました。

 

【チャンピオンクラス、スタート】

6時40分、開会式が終わって、雲一つない快晴の空が広がります。

 

チャンピオンクラスの入場開始 筧選手「村山さん、あっちですよ!」

そして、チャンピオンクラスの選手入場が始まります。村山選手の姿を見つけた筧五郎選手。「村山さん、あっちですよ!」

 

ゆっくりとスタートラインへ − グロス計測ではできるだけ前の方に位置取りしたい..

今年からグロス計測に変更された(戻った)ため、ネット計測の時とはスタートラインの考え方が異なり、ネット計測の場合は、有力選手よりもある程度後ろをキープしたほうがよいといわれていますが、グロス計測の場合は、できるだけ前のほうが戦略的に良いと一般的には考えられています。

 

先頭位置 − NHKチャリダー猪野学選手

先頭部分の良い位置にいらっしゃるのは、NHKチャリダーで有名な猪野学選手。今年はチャンピクラスでの出場。この場所の臨場感は選手しか味わえず、その熱気・雰囲気をカメラに収めています。

 

上位選手は優先スタートのポジションへ

筧選手が「村山さん、あっち!」と促したのは、上位選手は先頭からの優先スタートが決められていて、昨年入賞者6名と村山選手、筧選手が抜擢されています。

 

タンクトップは村山選手の
トレードマーク
6連覇を果たした時も同じタンクトップで(2002年)
第17回マウンテンサイクリング イン 乗鞍A (2002/08/25)

タンクトップのサイクルジャージは村山選手のトレードマークになっていますが、15年前からずーっと変わらないところがレジェンドといわれる所以でしょうか?

 

一人一人選手紹介してスタートラインへ

DJ風のMCによる選手紹介が一人一人行われ、スタートラインに並びます。

 

坂馬鹿の碑 − ここからスタート 間もなくスタート

そして、4233名の坂馬鹿たちの熱い戦いが間もなく始まります。

 

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